本物の作品は1枚もない美術館

デルフトにあるフェルメール美術館(Vermeer Centrum Delft)。
名前だけ聞くと、美術館にフェルメールの作品がたくさん展示されていそうですが、実は本物の作品は1枚もありません。
展示されているのは、すべてレプリカ。
最初は「レプリカだけ?」と思ったのですが、実際に訪れてみると想像以上に面白い施設でした。
見学時間の目安:1〜1時間半
日本語オーディオガイドを聞きながらゆっくり回ると、1時間〜1時間半ほどかかります。見学後にデルフトの街歩きを楽しむなら、半日ほどみておくと余裕があります。
ミュージアムカードは使えない
ちなみに、ここはミュージアムカード対象外。
割引はありましたが、それでもしっかり入場料を払いました。
正直、最初は「レプリカだけなのに…」と思ったのですが、見学後の感想はまったく逆。
フェルメールの作品を一度に見られて、絵の技法や時代背景も分かりやすく学べる。
そして何より、本物の作品を見に行きたくなる。
個人的には、十分その価値がある美術館だと思いました。
フェルメール作品を一気に見られる

一番よかったのは、フェルメールの作品を一度に見られること。
「あ、これもフェルメールなんだ。」
そんな発見がたくさんありました。
有名作品だけでなく、どこかで見たことがある作品も多く、改めてフェルメールという画家の幅広さを感じました。
本物の作品は世界各地に点在しているため、これだけの作品を一度に見比べられるのはレプリカならではの魅力です。
レプリカだから写真が撮れる

レプリカなので、作品を自由に撮影できます。
『真珠の耳飾りの少女』と一緒に記念撮影している方もいました。
マウリッツハイスの本物の前では、なかなかゆっくり写真を撮ることはできないので、これはレプリカならではの楽しみ方かもしれません。
日本語オーディオガイドがとても分かりやすい
展示は日本語オーディオガイドにも対応。
これがとても分かりやすかったです。
フェルメールの人生や作品の背景、絵画技法などを丁寧に解説してくれます。
初心者でも十分楽しめる内容でした。
デルフトの街歩きに便利な日本語パンフレット

入口には、フェルメールゆかりの地を紹介する小さなパンフレットが置いてありました。
これがなんと全部日本語。
デルフトの地図に1〜10の番号が振られていて、フェルメールゆかりの場所がまとめられています。
しかも、それぞれのスポットの解説もかなり詳しい。
美術館を見学したあと、そのままパンフレット片手に街を歩けば、自分だけのフェルメール巡礼ができます。
個人的には、このパンフレットだけでもかなり価値があると思いました。

フェルメール本人かもしれない人物画

初期作品には、フェルメール本人ではないかと言われている人物も描かれています。
個人的にはこれが意外でした。
なんとなく、フェルメールってもっと静かなイメージというか、女性的な印象を持っていたんですよね。
でも絵の中の人物は、なんだか陽気そうなお兄ちゃんw。
勝手なイメージとのギャップが面白かったです。
絵の中の人物が本当にフェルメール本人なのかは分かりませんが、勝手に親近感が湧いてしまいました。
フェルメールの秘密を体験できる展示

絵の具の材料となったラピスラズリの原石や顔料。

作品の背景を再現したフォトスポット。

そして個人的に一番興味深かったのが、光の表現を解説するコーナー。
実際のライトを使いながら、
「こういう光を、こうやって絵の中に落とし込んでいた」
という解説があり、フェルメールの絵がなぜあんなに美しく見えるのかが少し分かった気がしました。
ミュージアムショップも楽しい

ミュージアムショップにはオリジナル商品がたくさん。
特に目を引いたのが、『真珠の耳飾りの少女』と同じデザインの真珠のイヤリング。
ファンにはたまらないお土産かもしれません。
ここでしか見かけないオリジナル商品も多く、思わず長居してしまいました。
ミュージアムを出る頃には、すっかりフェルメールの世界に浸っていました。
フェルメールをモチーフにしたグッズや、マウリッツハイスのミュージアムショップについては、メンバーシップ記事で詳しく紹介しています。
『真珠の耳飾りの少女』を見る前に訪れたい

ここでフェルメールの作品や技法、人となりを知ってから本物を見ると、作品の見え方が変わります。
私自身、この美術館を訪れたあとにマウリッツハイスで『真珠の耳飾りの少女』を見に行きました。
すると、レプリカでは気づかなかった繊細な筆遣いや、光のやわらかさに思わず見入ってしまいました。
見学後は「本物をその足で見に行きたい」と思わせてくれる。
そんな美術館です。
『真珠の耳飾りの少女』をはじめ、フェルメールの代表作が展示されている美術館です。
ハイシーズンは当日券が完売していることもあるので、事前予約がおすすめ。
まとめ|フェルメールの世界への入り口になる美術館
本物の作品は1枚もありません。
でも、フェルメールを知るにはとてもいい場所でした。
作品の背景や描かれた時代、光の表現方法や絵の具の秘密。
ただ絵を見るだけでは気づかなかったことを、分かりやすく教えてくれます。
レプリカだからこそ、作品を間近で見たり、写真を撮ったり、フェルメールの作品を一度に見比べたりできるのも魅力でした。
『真珠の耳飾りの少女』や『牛乳を注ぐ女』など、本物の作品を見る予定があるなら、その前にぜひ立ち寄ってみてください。
きっと、その後の鑑賞がもっと楽しくなるはずです。




