Dutch(ダッチ)
オランダ人やオランダ語のことを、英語でDutch(ダッチ)といいます。
語源は古く、オランダが独立国となる以前、ヨーロッパ大陸北部(現オランダとドイツの辺り)を支配していたゲルマン民族のことをイギリス人がダッチと呼び始めたことかららしいです。
オランダが独立後、オランダのことをDutch(ダッチ)、ドイツのことをGerman(ジャーマン)と呼ぶようになり、今ではダッチはオランダの国や人、言語を表します。


Dutch Design(ダッチ・デザイン)
そしてダッチデザインという言葉もまた世界的に広まっています。
オランダのデザイナーに共通するウィットに富んだデザインエッセンスは、ミニマム実験的革新的風変わり、そしてユーモラスな部分が特徴とされ、
コンセプチュアル・デザインダッチデザインと呼ばれています。
(とても簡単に表すと、機能的で無駄がないのに斬新でオシャレっと言った感じでしょうか。)

デザイン分野では、オランダはもともとグラフィックデザインが有名でした。
1963年にはディック・ブルーナさんの絵本『ミッフィー』が翻訳され世界中で刊行されています。

ミッフィーの故郷 ユトレヒト

1980年代以降ダッチデザインという言葉が普及し始め、
1990年代に多くのオランダ人デザイナーのプロダクトが国際的に評価され、
オランダ人のデザインが高く評価されたことにより、
ダッチデザインという言葉とともに、オランダのデザインが世界的に広まりました。
今では工業製品のみではなく、ファッションや建築などの分野でもダッチデザインという言葉を使います。

Dutch Designer(ダッチ・デザイナー)
デザイン力に長けているダッチデザイン。
その理由は、デザイナーを育てる強力な教育システムによって支えられてきました。
Design Academy Eindhoven(デザイン・アカデミー・アイントホーフェン)は、多くの有名デザイナーの出身校で、世界的に評価の高い憧れのデザイン学校です。
アムステルダムにあるGerrit Rietveld Academie(ヘリット・リートフェルト・アカデミー)も有名な美大です。
どちらの学校も留学生が非常に多く、授業の全てが英語で行われています。

そしてダッチデザインの成功の第2の要素は、新しいデザイナーに対する政府の支援です。
1988年に設立されたFonds BKVB(デザイン基金)の資金援助により、デザイナー学生は卒業直後に独立しビジネスを始めることができます。
また、企業でもデザイナー職は必要不可欠な存在とされており、製品開発プロセスの初期段階からチームの一員として仕事を任されます。
オランダ電機機器産業トップのフィリップス社は、世界中の12個のオフィスで約450人のデザイナーを雇っているそうです。




日本人にとってデザインまたはデザイナーというとチャラそうなイメージを抱く方も少なからずいるかもしれません。
でも日本語で直訳すると、職人(デザイナー)、職人技(デザイン)という方が意味合いが近いと思います。
国が誇れる職人技は、政府が職人の育成に力を注いでいる部分が大きいと思います。
ダッチデザインの成長はオランダ国民で築き挙げたモノなのかもしれません。

DDW(ダッチ・デザイン・ウィーク)
Dutch Design Week、通称DDWはアイントホーフェンで毎年10月に開催されるオランダ最大のデザインイベントです。
アイントホーフェン市街地の60箇所で様々な展示やイベント、レクチャーが9日間開催されます。
工業デザイン、グラフィック、テキスタイル、ファッション、空間、食べ物、音楽などと、あらゆる分野のデザインが集結するため、毎年15万人以上の人々が訪れているそうです。

イベント会場はチケット制だったり入場料が場所ごとにかかりますが、
無料の展示会場や屋外の展示などもあり、無料会場を周るだけでも丸1日はかかります。
街中の様々な場所でインスタレーションが行われていたり、お店の中に展示があったりするので、
無料会場だけでも大満足できる最先端のダッチデザインにふれ合えるイベントです。
アイントホーフェンの駅前に仮設のインフォメーションがあるので、そこで地図やイベント情報、チケットなどを購入することができます。
日帰りでも十分楽しめるので、秋のお出かけにオススメです。

Dutch Design Week 2018 概要(2018年9月現在)
10月20日〜10月28日
Eindhoven, オランダ
(アムステルダムから電車で1時間20分、ロッテルダムから1時間)
Dutch Design Week

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