オランダでは4歳くらいの子どもから、90歳近くのご老人までが当たり前のように自転車に乗っています。道路には必ずと言っていいほど自転車専用レーン、自転車専用信号機が整備されており、街中や駅前には広い駐輪場が必ずあり、自転車屋さん修理屋さんも自宅から徒歩10分圏内の範囲で見つけられます。
オランダ生活での三種の神器
スマートフォン 自転車 レインコート
この3つはオランダ生活必需品。オランダ生活で欠かせないメインの移動手段となる自転車。通勤・通学、買い物は当たり前で、雨や雪でもお構いなく自転車出勤、電車にも自転車ごと乗車ができます。(自転車乗車切符が必要です。)
自転車レンタル
オランダの都市計画も自転車を中心に計画されている所が多く、自転車道の整備が行き届いています。市街地や繁華街へは自転車の方が移動が早く、観光にも適しているので自転車レンタル店が数多くあります。
オランダにも自転車の交通ルールがあります。車と同じ右車線に自転車専用レーンがあり、専用レーン内は左側追抜き用、曲がるときは指方向指示などと、ぶつからないようにお互いが気をつけるためのルールです。観光客は知らないルールなので、たいていのオランダ人は、レンタル自転車を乗車している人を見かけたら近寄りません。
自転車レンタルショップは宿泊先で訪ねるのが一般的でしょう。観光案内所でも教えてくれると思います。観光地にあるレンタル自転車は1日€ 10前後で借りることができます。初めての走行は十二分に気をつけましょう。
自転車盗難率が高いオランダ
どれだけガッツリ施錠してもチャリ盗難は日常茶飯事なのもオランダあるある。鍵を7つつけたけど盗まれたっていうYouTubeを見たことがありあます。日常使う自転車は中古のオンボロ、そして高価なチャリは余暇のサイクリング用と2台以上持っている方も多いため、オランダ人の自転車保有数は一人一台以上の統計が出ています。
自転車の購入を検討している場合は、一番最初は中古自転車をお勧めします。まず最初は交通ルール等に慣れるためと割り切ってデザインは無視しましょう。盗まれやすい駐輪場などが解るまでは、自転車は使い捨てと思っていた方が良いです。中古自転車なら安物で€ 60〜くらい、鍵が€ 10〜 50くらいで購入できるので、乗車訓練と思い準備しましょう。
中古自転車の購入方法
Marktplaats
オランダでメジャーのクラシファイド。自転車のみならず、多くの出品があります。
Waterlooplein Markt
アムステルダムの蚤の市。中古自転車の取り扱いが多いけど、闇チャリです。値段は交渉できますが、頻繁に故障・盗難します。
Fietspiraat
アムステルダムのウェスターパーク近くにある自転車専門のリサイクルショップ。安物で€ 60〜くらいからあります。
OV-fiets
24時間あたり€ 3.85でレンタルできるオランダ自転車レンタルシステム。登録&レンタルするにはOVカード(日本のスイカのような交通系ICカード)が必要です。
マンスリー自転車が便利!
<photo by Swapfiets>
最近主流になっているのは月間レンタル自転車です。月々16ユーロくらいからの低コストで新品の自転車をレンタルできるシステムで、パンクや故障した時は電話1本で駆けつけてくれます。年間で200ユーロくらいになってしまいますが、中古で購入してパンクやら整備費を考えると同じくらいの金額になります。
大手月間レンタル自転車社のSwapfietsは既にブランド化されているので盗難されにくいのもポイントです。
見ても楽しめる自転車
オランダでは日本では見られない、ヘンテコ自転車(痛チャリ)が見られることもあります。ワンポイントのデザインから、自転車に愛着を持ち過ぎたデザインまで。痛チャリを見られた日は、良いことがあるかもしれません。
郊外へサイクリングへ行こう!
市街地に比べ交通量も少なく安全に運転することができます。のどかな風景で人通りも少ない郊外は、自転車の練習、エクササイズ、リフレッシュっと三拍子で楽しめます。
サイクリングはオランダ人にも人気があり、観光案内所ではサイクリングルートを提供しています。インターネットでもサイクリングルートを紹介しているサイトもあるので、そちらでチェックするのも良いかもしれません。
グーグルマップ頼りで適当に走行し疲れたら帰ってくるってのもアリだと思います。オランダでのサイクリングは春〜秋はベストシーズンです。市街地から30分程度で、何にもない、広い空の真下にたどり着けます。時々、馬や牛、羊などが放牧されていたり、ひょこんと風車が現れたり、水辺に鳥が群れていたりと、海外の田舎の風景で癒されてみてください。