オランダのお隣の国ベルギーの首都ブリュッセルで、2年に1度開催されているフラワーカーペット(Flower Carpet)というイベントがあります。
第22回目の2022年は開催から50周年の節目を迎え、8月12日から15日に開催されました。
アムステルダムからブリュッセルまでは高速列車で約2時間で訪れることができるので、週末に日帰り観光で見に行ってきました。
フラワーカーペットとは?
フラワーカーペット(Flower Carpet)は1971年に初めて開催され、1986年以降は2年に1度の頻度で開かれるイベントとなっています。
コロナ禍だった2020年は中止となってしまったので、今年は4年ぶりの開催でした。
フラワーカーペットは世界遺産となっているグラン・プラス広場がお花と花びらで彩られるイベントです。
毎年異なったテーマで彩られるお花のアートは幅24m、長さ77mと超巨大なカーペット。
使用されているお花は35万本以上で、イベント初日に100人以上のボランティアさんの手で並べられます。
4日間の儚い芸術作品
まるでおとぎの世界のように彩られる広場。フラワーカーペットはブリュッセルを世界中に紹介する目的もあります。
カーペットのデザイン、そして必要なお花の栽培に2年がかりの準備期間。
そしてイベントはたったの4日間という、とても儚く情熱がこもったイベントです。
カーペットのテーマ
2022年は50周年を記念して第一回目の絵柄と同じデザインとなっています。多少のアレンジがあるとのことですが、50年前と同じ景色を見ることができました。
「アラベスク」と題されたフラワーカーペットには、15万本のベゴニアと、22万5千本のダリア、その他にも菊の花びらなどが70m2以上も使われています。
市庁舎から眺める
フラワーカーペットの見学は無料ですが、有料で建物内からも眺めることができます。
2〜3階の高さから広場全体を眺めることができるので、フラワーカーペットの全景を鑑賞することができます。
フラワーカーペットを眺めるために開放されているのが市庁舎(Brussels Town Hall)です。広場の南側から眺望できます。
ただし午後になると市庁舎の影が広場に落ちるので、綺麗な写真を撮るには午前中が良さそうです。
市庁舎への入場は€7でした(2022年)。チケットを事前購入しておくと待ち時間なしで入場できます。
当日券の販売もありますが、チケットを購入するために30分以上の行列ができていました。
入場してから広場が一望できるテラスまでは20分待ちくらいでした(土曜日の夕方17時頃)。市庁舎内も少し見学できたので、有料でも入場してよかったです。
市立博物館から眺める
市庁舎の向かい側にある市立博物館(Brussels City Museum)からも眺めることができます。入館料€10で博物館に入場し、テラスから広場を見渡すことができる穴場です。
ただし市立博物館は広場の北側に位置するので逆光となるようです。
その他にも広場に面したレストランの2階席から眺めるなど、隠れスポットがあるそうです。
オススメの日時
たった4日間のイベントのフラワーカーペット。初日はお花を並べる所からスタートするので、完成までに数時間かかりますが、徐々にカーペットができあがっていく所も見ていて楽しそうです。
今年は天候が良すぎてイベント中の気温は30度を超えていました。そのため2日目の午後で既にお花がしおれていました。
毎年、最終日は枯れていることが多いようです。綺麗な咲き誇ったカーペットを眺めるには初日か2日目が良さそうです。
またフラワーカーペット開催中は夜に広場でライトショーが開始されます。フラワーカーペットとグラン・プラスが彩られるイルミネーションも必見です。
2022年は21:30からショーが開始しました。日帰りでオランダに戻る場合はライトショーを見ていると最終電車に間に合わない場合があるのでお気をつけください。
次回の開催は2024年の夏の予定です。次はどんなデザインか今から楽しみです。