今年のクリスマスケーキはお決まりでしょうか?
日本のクリスマスケーキといえば、ショートケーキにサンタの砂糖菓子人形がのっているのが定番中の定番です。
一方オランダのクリスマスケーキといえばKerststol(ケストストル)と呼ばれるシュトーレンで、ケーキというよりもパンに近いスイーツになります。
シュトーレンも好きですが、毎年食べているので今年はちょっと違ったケーキがないのかなっとヨーロッパのクリスマスケーキを調べてみました。
ヨーロッパの国々ではどんなクリスマスケーキを食べているのか、ざっくりまとめてみたのでクリスマスケーキ選びの参考にしてみてください。
ヨーロッパのクリスマスケーキ
シュトーレン(ドイツ・オランダ)
Stollen(シュトーレン)はドイツ発祥の菓子パンで、オランダではストルと呼ばれています。
リキュールに漬けたドライフルーツとアーモンドペーストが詰まったこの菓子パンは、焼いてから2〜3週間保存することでしっとりとし風味が豊かになるため、長期保存用のパンになっています。
スライスしてたっぷりの粉砂糖をかけて食べます。
個人的にはドライフルーツがたっぷりのシュトーレンが好みです。
ビュッシュ・ド・ノエル(フランス)
Bûche de Noël(ビュッシュ・ド・ノエル)は、切り株を模した形状のケーキでフランスで定番のクリスマスケーキです。
ビッシュが薪や切り株、ノエルがクリスマスを意味しており、この時期に薪を燃やし厄除けや祈祷を行っていた物が、今では薪を燃やす文化が廃れ、ケーキとなって伝わっているそうです。
オランダではビュッシュ・ド・ノエルを全く見かけませんが、Amazon.NLとBol.comで切り株のケーキ型がありました。
ブッシュドノエルは本場フランスで食べるか、日本のケーキ屋さんの方が美味しそうです。
クリスマス・プディング(イギリス)
Christmas pudding(クリスマス・プディング)はイギリスの伝統的なクリスマスに食べるデザートです。
プディングと呼ばれていますが日本のプリンとは全く違った食べ物で、ドライフルーツや香辛料がたっぷりの重いケーキ。
ラム酒やブランデーなどもたっぷり含まれていて日持ちする長期保存型のケーキです。
食べる直前に温めたり、ブランデーをかけてフランベするとより美味しいらしいです。
パネトーネ(イタリア)
Panettone(パネトーネ)は、イタリア・ミラノ発祥のドライフルーツの入った菓子パンで、クリスマスの伝統の発酵菓子です。
パネトーネはオノナツメ先生の漫画LA QUINTA CAMERAにも登場しているので、とても気になっており一度食べてみたかった菓子パンです。
そのパッケージがステキで、イタリア食材店ではパネトーネ箱が山積みになっていてとても魅力的です。
パンドーロ(イタリア)
Pandoro(パンドーロ)もイタリアの銘菓で、ドライフルーツが入っていないバージョンのパネトーネのような感じです。
バニラの香りがついた菓子パンで粉砂糖をまぶして食べます。
pan de oroとはイタリア語で金のパンという意味があります。昔はバター、卵、砂糖や蜂蜜がたっぷりと使われた菓子パンは王様だけが食べられる最高級のパンだったことからこの名称がついたのかもしれませんね。
クグロフ(オーストリア)
Kouglof(クグロフ)はマリー・アントワネットも大好きだった菓子パンで、オーストリア(またはフランス)発祥といわれています。
斜めにうねっている形が特徴的で、横から見ると王冠のように見えます。
クグロフはヨーロッパ各国で一般的な菓子パンの1つで、国によって呼ばれ方が異なっており、オランダではTulband(ターバン)と呼ばれいます。
Tulbandはアルバートハインなどのスーパーマーケットでも購入できます。
ロスコン・デ・レジェス(スペイン・ポルトガル)
Roscón de reyes(ロスコン・デ・レジェス)はスペインの菓子パンで、正確には正月明けの1月6日に食べる菓子パンで、王冠をイメージされたカラフルなトッピングが特徴です。
ポルトガルではBolo rei(ボーロ・レイ)と呼ばれ、クリスマスに食べることもあるようです。
中にクリームが入っているのもあって、とても美味しそう。
オランダでは販売店を見つけられなかったので、スペインやポルトガルへと訪れたときに食べてみたいです。
ユーレカーケ(ノルウェー)
この投稿をInstagramで見る
Julekake(ユーレカーケ)はノルウェーでクリスマスに食べるパンです。
生姜の仲間のカルダモンが生地に練り込まれているパンで、ドライフルーツやナッツが入っています。
こちらもオランダでは販売店を見つけられなかったので、ノルウェーへと訪れたときに食べてみたいです。
その他の国も調べてみると、デンマークもパン、ギリシャもパン、あとはジンジャーブレッドなどのクッキーが主流で、ヨーロッパのクリスマスケーキはクリスマスパンなのが一般的でした。
クリスマスから年始までの間に長期保存ができることを前提に作られたパン。
昔は年末に訪れる急なお客さんにも対応できるように、クリスマス前に大量に焼いていたそうです。
日本のお節料理みたいな役割があったんだと思います。
我が家に訪れる急なお客さんの予定はありませんが、クリスマスパンを用意してクリスマスを迎えたいと思います。
みなさまもパンの準備をお忘れなく、クリスマスをお迎えください。
メリークリスマス!