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【オランダ5年】移住・海外生活に必要な3つのこと

オランダに移住
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オランダ移住は簡単です。住む場所を日本から海外へと変更する長距離の引っ越しです。田舎から東京へ上京するのと気分的には大きく変わりません。

 

ただし「オランダで生活する」となると容易なことではありません。

 

文化と言語の違いの壁が必ずあります。

 

 

日本の田舎町に日本語が喋れない外国人が移住してきても、よほどのコミュニケーション能力がお互いに無ければ馴染むことができません。逆も然り、オランダ移住も障壁を乗り越えるメンタルや行動力、そして多少の運が無ければ思い描いた海外移住とはならないと思います。

 

「どうしたらいい?」ってご相談には「頑張って!」としか言いようがありませんが、事前準備や下調べ、良い面も悪い面も含めて想定しておくことでメンタルダメージを減らす事はできると思います。

 

  • お金の話
  • 言語の話
  • 仕事の話

参考になるかは分かりませんが、この3つに焦点をあてて筆者の経験と考えをまとめてみました。

これからオランダや海外で生活を始める方、海外移住を考えてる方の判断材料として、海外生活をイメージしながらの準備に役立てばと思います。

 

 

 

 

お金の話

オランダの生活費ってどれくらい?

移住(引越しや書類申請)などにかかる費用は見積もることができますが、実際の生活に毎月どのくらいの費用がかかるのかの概算はイメージしずらいと思います。

 

当たり前ですが生活費は個人差が大きいです。

趣味や嗜好品にかかる費用は抜きにして、オランダ生活でかかる費用の大半は

  • 家賃と光熱費
  • 保険と税金
  • 食費

この3項目さえ払えればまずは最低限の生活ができると思います。

 

 

 

家賃の相場

4年前に書いた記事で一度アムステルダムの家賃相場をまとめたことがあります。

その頃よりさらにオランダの家賃は高騰しています。

 

 

現在、2021年の筆者が感じるアムステルダム市内の家賃相場は

  • シェアハウス €800〜
  • スタジオ €1200〜
  • 1ベッドルーム €1500〜
  • 2ベッドルーム €1800〜

となっています。(個人的な見解です)

 

オランダでは家賃補助などと市が援助してくれるシステムもありますが、誰でも受給できるわけではなく、家賃補助対象の家とそうではない家とがあります。
もちろん補助対象の物件は人気が高いので借りられる確率は低いです。

 

そもそもアムステルダムなどの都市部での住宅不足が深刻で、ホームレス留学生のニュースも耳にしますし、最近知り合った留学生さんはシェアルームをさらに友人とシェアして暮らしているそうです。

オランダ移住の最初の難関はやはり「家探し」になります。想定している予算内で家が見つかるとは限りません。

 

 

光熱費

シェアハウスやスタジオでは家賃に光熱費やネット代が含まれていることがありますが、1ベッドルーム以上のアパートとなると光熱費等は別途なのが一般的です。

 

光熱費は居住者の人数や利用量に影響されます。毎晩のように湯船に浸かったり、冬場の空調温度設定を高くしていれば高額になりますし、またエネルギー源が電気なのかガスなのかでも料金が違ってきます。

 

一般的な光熱費が約€150〜250/月くらいと聞きますが、昨今エネルギー料金が急高騰しており、今後は各世帯で今までよりも年間€400以上は光熱費が上昇すると見込まれています。

 

 

 

健康保険

オランダでは民間の健康保険に加入する義務があります。

各社によって料金や保険カバー範囲、指定病院が異なります。ですが基本プランの金額はどこの会社でもだいたい同じくらいで月額€130〜くらいになります。

保証金額を減らせば€90/月くらいからありますが、逆に保険カバー範囲に歯医者や産婦人科を追加すると€180/月〜となります。

 

オランダの健康保険は一度加入すると健康保険会社や各プランの変更は年に一度の年末(11月〜12月)にしか変更することができません。

なので月額料金を減らすために€90/月のプランに加入しても、万が一病院のお世話になったら病院費の多くが自己負担になる事もあるし、逆に€200/月のプランに加入したものの一度も病院に行くことが無い事もあります。

 

健康保険は持病なども含め個人差が大きいので、これが良いって言うのはありません。

どのようなプランがあるのか、何が違うのかなどを詳細に知るにはオランダ語の保険比較サイトなどでチェックしてみてください。

保険比較サイト(オランダ語)
Independer

 

 

 

 

税金

毎年2〜3月は各種税金の支払いがまとまってくるので、春は出費が激しい季節になります。

  • 所得税申告
  • 光熱費の追加支払い
  • 住民税(ゴミ処理費など)の市からの請求

郵便箱をのぞく度に請求書が入っている魔の3月です。

 

所得税申告は収入に応じての支払いなので、移住したばかりであれば徴収は無しか少額だと思います。逆に日本の確定申告の支払いが残っている方もいらっしゃると思うので、忘れないように注意しましょう。

 

光熱費の追加徴収は、電気・ガス・水道が毎月の支払い料金より使っている場合は超過分がまとめて請求されてきます。どのくらいの費用がかかるかは数年ほど住んで経験を積まないと分からないものです。

 

住民税はお住まいの市町村ごとに異なりますが、アムステルダムの単身者で€350/年、カップルで€500/年くらいなイメージです。

その他にもお住まいのアパートで年間管理費の請求などがあったありもします。

 

 

 

 

食費

オランダ生活の食費は、何を食べるかによってかかる金額が大きく変わります。

筆者が日常的に通うお店などでの平均価格をまとめてみました。

 

  • スーパーマーケット
  • ストリートマーケット
  • 日本食材
  • 中華系スーパーマーケット
  • テイクアウト
  • 外食

 

 

スーパーマーケット

オランダにはセブンやローソンの様な24時間営業のコンビニがないので、メインの買い物はスーパーマーケットとなります。

スーパーマーケットにもいくつか店舗がありますが、どこにでもあって便利なのはAlbert Heijn(アルバートハイン)、安いのはDirk(ディルク)などの多少の違いがあります。

 

*スーパーマーケットの違いについては下記の記事を参考にしてみてください。

 

 

多少の値段は違うものの取扱商品に大きな違いはありません。オランダの定番食材(ジャガイモやトマト)などは日本よりも安い気がしますが、アジア人が好む食材(魚や卵)などは日本よりも少し高いかもしれません。(現在の日本の物価が分からないので比較ができなくてすみません。)

 

最近はAlbert Heijnで醤油やごま油などとアジア食品コーナーが増えているのでとても便利です。(高いけど)

 

安い商品と高い商品をバランスよく購入すれば、日本でスーパーで買い物をするのとそこまで変わらないと思います。

 

逆に節約したい、または食に拘りがない場合は1食€1で賄うこともできます。(美味しさの保証はできないです。)

 

スーパーマーケットの1食€1の商品

  • パスタ500g €1
  • パスタソース500ml €1
  • インスタントラーメン1個 €1
  • パン一袋 €1
  • ハム100g €1
  • チーズ100g €1

 

 

 

ストリートマーケット

オランダではストリートマーケット(路上市場)あり、マーケットの八百屋やお肉屋さん、魚屋さんがでも食材を購入することができます。

【アムステルダム】アルバートカイプマーケットでオランダ特産品を食べ歩き!
1905年に始まったアルバート・カイプマーケット。長さ約600mほどもある屋外マーケットはオランダで最大&最人気のマーケットで300店以上の屋台が出店し賑わっています。ここに来ればオランダの特産品が一通り食べられることから人気の観光スポットになっています。

 

マーケットの食材はスーパーよりも新鮮で安い事もあります。ただし野菜は泥付き、魚は鱗付きだったりするので料理力が必要です。

 

またストリートマーケットでは観光客向けのワッフルや、お昼にもなるサンドイッチやケバブなどを販売しているお店もあります。最近はタコ焼き屋さんなど日本の屋台が出店している所も多いです。

マーケットでのランチは平均€5〜10くらいです。

 

 

 

日本食材店

オランダでも日本食材を入手することが可能です。アムステルダムではAtariyaが日本食材取扱店として有名です。

オランダのスーパーでは取り扱いがないものが揃っているのでとても重宝するのですが、もちろん輸入品となるので日本で購入するよりも高額となっています。

感覚としては日本で買うよりも2〜3倍くらいの金額になります。

日本食材店の製品価格例

  • 欧州産コシヒカリ(日本種米) 5kg €20〜
  • 日本のインスタントラーメン 5袋入り €7〜

 

 

ねずくん
ねずくん

最近はBol.comで日本や韓国のお菓子詰め合わせが買えるらしいです!

 

 

 

中国系スーパーマーケット

中国系スーパーでも日本食材の取り扱いがあります。有名どころだとOriental東方行です。

オランダ各地でチェーン展開しているので、大きな都市なら何店舗かある便利なお店です。

こちらも輸入品なので日本で購入するよりも高額ですが、もやしやキノコ類はオランダのスーパーで買うよりも安いと思います。

中国系スーパーの商品価格例

  • 産地のこだわらない寿司用のお米 10kg €20〜
  • 韓国インスタントラーメン 1袋 €1.20〜

 

 

 

 

テイクアウト マクドナルド

日本でコンビニ弁当派だった方はオランダでの食費は上がってしまうかもしれません。

日本のように1コイン(500円)くらいで食べれる食事は少ないです。

マクドナルドでもBigマック単品で€4くらいするので、セットだと€8くらいな感じです。

あまりマックでご飯は食べないのですが、夏場はシェイクを買うことが多いです。Mサイズで€3.60くらいだったと思います。

 

 

 

テイクアウト Wok to Walk

テイクアウト専門の安い焼きそば屋さんWok to Walkは学生さんや若者に人気があります。

500円とはいきませんが、€5でボリュームもあるので学生くんに人気があるようです。

ただし€5の商品だと質素な焼きそばで、お肉などの豪華なトッピングをすると€8〜と金額が上がってしまいます。

 

 

 

テイクアウト スーパーマーケット

オランダのスーパーマーケットにもそのまま食べれるお弁当?的な商品があります。

お寿司のパックも最近は種類が増えていますが€9〜と安くはありません。

€5以内で済ませるとするとサラダパスタを個人的には良く食べます。

チキンorサーモンorエビ、サラダ、パスタが入って€3〜5くらいなので、節約ランチとして便利です。また生野菜がとれるのが嬉しいポイントです。

ただし付属のソースが美味しくない事もあるので、好きなものを見つけるまでに失敗もあります。

 

 

 

外食 ランチ

オランダの外食は高いです。外でランチした場合、

  • ファストフード店 €8〜
  • カフェでサンドイッチとドリンク €12〜
  • ラーメン屋さん €14〜
  • 日本食店の定食 €16〜

くらいな感覚です。

一人でサクッとランチなら€10〜、友達とゆっくりランチでコーヒーおかわりとかデザート付きとかすると€20〜な時もあります。

 

 

 

 

 

生活費を概算

単身者の生活費想定

  • スタジオ家賃(光熱費込) €1200
  • 保険 €130
  • 住民税(月割り計算)€30
  • 食費(€5/日)€150

単身者の最低費用でも€1510は毎月かかる計算になりました。

家賃によっても変動しますが、これは最低ラインの生活費です。この中には携帯代や交通費、日用品代などは含まれていませんし、食費€5/日は贅沢抜きの自炊のみになると思います。

毎日質素な食事、友達とご飯にも行かない、体調が悪くても病院にも行かない、暖房もつけない、そんな過度の節約をして楽しいオランダ生活を送れるとは到底思えません。

 

毎月いくら必要なのか、負荷なく楽しく過ごせる生活ラインを想定して概算しておくことがとても大切です。また収入源が日本円な場合は、為替によって生活費が変動します。十分な収入源を見積もっておきましょう。

 

 

 

続いては言語の話です。続きを読む >>