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【ダッチデザイン】運河に架かる橋 MX3D Bridge が3Dプリントされました

+Dutchノート

最近のオランダでのトップデザインニュースがアムステルダムに新しくかけられたMX3D Bridgeです。

こちらの変わった形状の橋は3Dプリンターで印刷されたステンレスで造形されています。

3Dプリンターで橋まで作れちゃうスマートブリッジ時代が到来しました。

先週の7月15日の木曜日にマキシマ女王が参列する中で開通式が行われたのでさっそくみに行ってきました。

 

 

 

 

 

MX3D Bridgeの注目すべきポイント!

美学と力学

従来は鋼材を組み合わせて橋を架けるため、小ぶりな橋だと直線的なデザインが多く、大きな橋だと自重を上から釣り上げるアーチ型の橋が一般的でした。

MX3D Bridgeの初期案には直線的なデザイン画があったそうですが、せっかく3Dプリントするのであれば従来では作ることができなかった形状にしてみようということで、近未来感あふれる変わった形状に仕上がっています。

計算された曲線は造形美だけでなく強度も十二分にあり、美学と力学を兼ねそろえたデザインになっています。

 

 

 

製造と運搬

3Dプリンターだから運河の上で印刷されたの?っと思われる方もいらっしゃるかと思います。(筆者も最初はそう思いました。)

理論上は運河の上でも作れるとは思いますが、MX3D Bridgeは工場で作られて、トラックと船で運送され、最後にクレーンで釣り上げて設置されました。

橋は1本もの(継ぎ目なし)で作られていますが、端部のグルグル部分は別に印刷され、現場で溶接されているようです。(写真左側に溶接痕がみられます)

推測ですが運搬状の重量や大きさがオーバーしてしまうため、パーツに分けて搬送され現場で溶接されたのだと思われます。

 

下記のURLから運搬などの写真がみれます↓。

MX3D Bridge | MX3D
The goal of the MX3D Bridge project is to showcase the potential applications of our multi-axis 3D printing technology.

 

 

プロジェクトの期間

MX3D Bridgeのプロジェクトが始まったのは2015年になります。この年にスポンサーが付きプロジェクトが動き出しました。

2016年は1年かけて形状の設計がされました。

2017年は3Dプリンターを実際に使ってモックアップ(試作)を繰り返します。

2018年に実は完成していて、毎秋アイントホーフェンで開催されるDDW(ダッチデザインウィーク)に出展されておりました。

2019年に強度の確認が念入りに検査され、負荷荷重テストを合格します。

いよいよって時にパンデミックになってしまい、2021年にようやく完成に辿り着きました。6年がかりの長期プロジェクトです。

 

ダッチデザインってなんだ?DDW・ダッチデザインウィークへ行こう
ダッチデザインという言葉は世界的に広まっています。オランダのデザイナーに共通するウィットに富んだデザインエッセンスは、ミニマム、実験的、革新的、風変わり、そしてユーモラスな部分が特徴とされコンセプチュアルデザイン=ダッチデザインと呼ばれています。とても簡単に表すと機能的で無駄がないのに斬新でオシャレっと言った感じかな。

 

 

 

MX3Dって?

こちらの橋はMX3D Bridgeと呼ばれておりますが、MX3Dとは会社名(MX3D社)の事になります。

MX3D社は金属加工産業の会社で、主に巨大な金属を扱う3Dプリンターをメインとしています。

MX3D BridgeプロジェクトはMX3D社が中心に様々なエンジニアとチームを組んで進められました。

 

 

MX3D Bridgeの一番の見どころ!

このプロジェクトの見どころは実は橋ではありません。

完成した橋ももちろんスゴイんですが、このプロジェクトの主旨は3Dプリンターのアプリケーション(システム)開発がメインになっています。

3Dプリンターの実用性や多様性が広がる中で、それを扱うことができない課題がありました。

特に金属加工の3Dプリンターは、原料となる金属粉末の調合、その強度、表面の仕上がり、金属の熱膨張やたわみ、などと問題点が多く、より複雑な3D設計が必要となっています。

そのためMX3D Bridgeプロジェクトで設計されたデータが、これからの金属3Dプリンターに活用されていくだろうと期待されています。

つまり同じ形状の橋なら今から3Dプリンターで印刷すればすぐに準備ができるし、もっと巨大な橋でも今回のデータや経験をもとにアドバイスやサポートできますっていうMX3D社の広告になったビックプロジェクトです。

 

 

っと難しい話は置いといて、アムステルダムの新名所となることは間違いないのでお近くに行かれた時はぜひ立ち寄ってみてください。

アムステルダムの東方行スーパーがあるニューマルクトから徒歩3分、レッドライトエリアの中心部です。

橋の住所がないので、近隣のお店Cafe Bar The Pintのアドレスを載せておきます。目印にしてみてください。
住所:Oudezijds Achterburgwal 116, 1012 DT Amsterdam

 

 

3Dプリンターは今後はより幅広く建設分野で用いられる技術になるでしょう。漫画・宇宙兄弟でも月での建設に3Dプリンターが用いられていますが、ファンタジーがリアルになる日も近そうです。将来的には料理も3Dプリンターで印刷できる時代がやってくるそうです。