毎年7月末から8月の第1週目にアムスレスダムでは盛大なゲイプライド祭りが開催され、8月最初の土曜日に開かれる運河パレードは世界中から参加者が集まる一代フェスティバルです。
ゲイプライドの運河パレードの日は、プリンセン運河沿いにパレードを観覧する人たちが大集結します。アムステルダムのお祭りの中では最大級の運河パレードは、この運河沿いだけ異世界のようなお祭り騒ぎ。アムステルダムの夏の風物詩の1つとなっています。
ゲイプライドとLGBTQの基本情報
そもそもゲイ・プライドやLGBTQとはなんなのか、wikipediaで調べてみました。
ゲイ・プライド(Gay Pride)またはLGBTQプライド(LGBT Pride)は、レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー(LGBT)の人々が自己の性的指向や性自認に誇りを持つべきとする概念を表す言葉である。
LGBTQは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、両性愛(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)、自分の性を決められない人(Xジェンダー、クエスチョニング)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。
(wikipediaより)
レインボーカラーの理由
アムステルダムは毎年7月中旬を過ぎると街中がレインボーカラーで彩られます。レインボーはLGBTQの尊厳と社会運動を象徴するカラーです。しかしなぜレインボーカラーなのかご存知でしょうか?筆者は知らなかったので調べてみました。
レインボーフラッグの色構成
シンボルとなっているレインボーフラッグは赤、橙、黄、緑、青、紫の6色構成が一般的です。

虹色だけど7色じゃないんですね!
レインボーフラッグの起源と由来
オリジンとされているレインボー・フラッグは1978年にアメリカ・サンフランシスコのアーティストによってデザインされた8色のレインボー・フラッグとされています。
8色にはそれぞれ意味が持たされていました。
ピンク:sexuality (セクシャリティ)
赤:life (生命)
橙:healing (癒し)
黄:sunlight (太陽)
緑:nature (自然)
ターコイズ:magic/art (魔術 / 芸術)
藍:serenity/harmony (平穏 / 調和)
紫:spirit (精神)
(wikipediaより)
もともとは8色のレインボーカラーでしたが、ピンクは旗の生産上の理由で、ターコイズはデザイン上の理由で除外され、藍色が青色に変更されて、現在の6色構成となったそうです。
レインボー・カラー
今ではレインボー=LGBTQのシンボルとされており、プライドのお祭りの時期は街がレインボー・カラーで彩られ、イベント用のグッズは全て6色のレインボー・カラーで商品化されています。
虹色=7色は過去のものとなってしまったのかもしれませんが、6色でも7色でも8色でも、いつの時代でも虹色はキラキラして見える素敵な色合いだと思います。筆者はとても好きなカラーです。
LGBTQ先進国のオランダ
1987年にアムステルダムには世界初の同性愛者の記念碑(ホモモニュメント)が建てられました。このモニュメントには迫害されてきた同性愛者への理解を深めるために、また彼らの活動や差別に対する闘いを鼓舞し、支援する想いがこめられています。
そして2001年には世界で初めて同性婚が法的に認められました。同性愛者の自由婚を世界で一番最初に実現したオランダはLGBTQ先進国と言われています。
(この記事を書いている2021年現在、世界29ヶ国(または一部の州)で同性婚が認められており、そのうちの半分はヨーロッパの国です。)
そんな背景があるからか?、アムステルダムのゲイプライド運河パレードには世界中から参加者と観覧者が集まります。何十〜百何隻のパレード船を見ようと、またお祭り騒ぎを盛り上げ楽しもうと、5kmの運河沿いが観覧客で埋め尽くされる盛大なお祭りとなります。
アムステルダムのゲイプライド祭り
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夏の風物詩ともいえるPride Amsterdam(プライド・アムステルダム)は2022年で26周年を迎えました。
毎年7月最後の週から8月最初の週末までの間に様々な場所でイベントが開催されます。
7月末にはPride Walk(プライド・ウォーク)と呼ばれる平等な権利のデモ行進が行われます。
8月のCanal Parade(運河パレード)はプリンセン運河を何百ものパーティーボートが運行する世界的にも有名な運河パレードです。この日はプリンセン運河沿いがまるでクラブハウスです。
誰でも参加&見学できるプライドアムステルダムはキングスデーに続くエキサイティングなお祭りイベントです。

