毎年11月の最初の土曜日の夜に開催されるアムステルダム・ミュージアムナイト。
一晩限定で美術館が夜中の2時までオープンするイベントは毎年大盛況です。

2025年は74ヶ所のミュージアムがオープン。
過去3回ほど参加してみたところ、一晩で周れるのは3〜5ヶ所くらいです。空いている所もあれば、1時間以上も並んで待つ所もあります。人気が高いミュージアムは待ち時間も長くなるので、オープン時間の19時に訪れるのがベストです。
今までの経験から、通年の人気スポットやおすすめのミュージアムをまとめたので参考にしてみてください。

混雑確定の人気ミュージアム
ミュージアムナイトが始まる19時に訪れても15〜30分待ちになる、毎年人気の美術館があります。21時過ぎると1時間以上の待ち時間となる可能性が高いので、最初に訪れるべきミュージアムです。
プロジェクションマッピング:Nxtミュージアム

ノード(北)エリアのNxtミュージアム(Nxt Museum)は3Dグラフィックやプロジェクションマッピングなどの新技術をあつかうタイプの視覚映像ミュージアムです。
ミュージアムナイトには参加する年もあれば、しない年もあるNxtミュージアム。2024年に引き続き、2025年もオープンします!
通常の入館料が高い美術館なので、ミュージアムナイトでは行列確定の人気スポットです。入場に30〜60分待ちとなると思います。
待ち時間が長くても訪れる価値のある美術館で、壁一面や空間全体を覆うグラフィック映像が各部屋ごとに展開されており、未知との遭遇感が味わえる展示が多いです。
今年はAIプロンプトバトルやVRサイレントディスコも開催予定で気になります。

プラネタリウム:ARTIS

動物園ARTISにあるプラネタリウム(ARTIS – Planetarium)が今年もミュージアムナイトでオープンします。
大人になってから訪れたことがなかったプラネタリウム。最近は技術の進歩が凄まじく映画を見ているような没入感のあるショーで感動しました。
ARTISも通常の入館料が高いので、ミュージアムナイトでは行列確定です。入場に30〜60分待ちとなると思います。
キャンドルナイト:シナゴーク

歴史ある建物のポルトガルのシナゴーク(Portugese Synagoge)では、館内に数多くある燭台の全てに蝋燭を灯すキャンドルナイトが開催されます。
小さなコンサートを開催したり、屋台が出店して、毎年混雑してます。映え写真を撮るなら、人が少ないオープン時間を狙うのがベストです!
今年の見どころ&限定イベント
ミュージアムナイトでは通常の展示の他に、各ミュージアムごとに特別なプログラムが予定されています。ガイドツアー、コンサート、ワークショップなどと様々なプログラムが企画されています。
ナイトクラブ:Adamタワー

今年はAdamタワー(A’DAM Tower)がミュージアムナイトにかえってきます。展望デッキに登れるかと思いきや、会場は地下のナイトクラブ・シェルター(Shelter)です。
若者の参加が増えた最近のミュージアムナイトは、音楽要素が増えてます。
アムステルダム750年記念:イン・モーション
10月27日からウェスターパークにオープンするアムステルダム・イン・モーション(Amsterdam in Motion)。アムステルダムの750年を記念して開催したミュージアムで、街の過去と今を巡る旅を見ることができます。
夜のボートツアー:カルチャーフェリー
アムステルダムは水上から眺めるのが一番美しい!今年のミュージアムナイトでは、ボートに乗って運河を移動することができちゃうカルチャーフェリー(Cultuur ferry)の運行があります。次の美術館までの移動をボートで移動しながら、観光もできちゃう!船頭ガイドさんの解説付きです。
100年前の路面電車:ミュージアムトラムライン
昔に使われていたトラムが、ミュージアム間移動の足になるミュージアムトラムライン(Museumtramlijn)。木製トラムに乗って移動できるのも今年のミュージアムナイトの人気アクティビティな予感です。
自動演奏コンサート:ピアノミュージアム

ヨルダーンにあるピアノミュージアム(Pianola Museum)では、毎年ピアノのコンサートが開催されます。
美術館が保有している貴重なピアノのコレクションで奏でられる夜の音楽会。2025年は機械による自動演奏のオートコンサートです。
サイレントディスコ:NEMO

毎年どこかしらの美術館で開催されるサイレントディスコ。ヘッドホンをつけて踊る近代的なクラブの様相は若者に超人気。
2025年は科学博物館NEMO(NEMO Museum)でサイレントディスコが開催。普段は子どもたちで賑わうNEMOが一変しそうです。
訪れるチャンスのミュージアム
アムステルダムのミュージアムは、入館料が高いです。そんなミュージアムに1晩限定で入場し放題なのがミュージアムナイトの特権!
さらに普段はミュージアムカードでも入場無料にならない施設もオープンするのがミュージアムナイトのすごいところです。
都会の自然:アムステルダム植物園

2025年はアムステルダム植物園(Hortus Botanicus Amsterdam)がオープン。今年改装したばかりの温室には、貴重な植物がたくさん。世界最古の植物園の1つといわれており、マイナスイオン感がたっぷりです。
グラフィティアート:ストラートミュージアム

個人的におすすめなのがノード地区のストラートミュージアム(STRAAT Museum)です。
海外の路地などで見かけるスプレーアートのグラフティーを巨大な倉庫で展示しているミュージアム。
2Dのアートなのに、建物全体でみると3Dに感じる体験。そして混雑してない穴場!
小さなギャラリー

ミュージアムナイトの魅力はギャラリーも参加していること。今まで知らなかったギャラリーやアートを発見できる楽しみがあります。
こんな所にギャラリーがあったんだとか、気になってたけど訪れるタイミングがなかった所に立ち寄る機会です。
行っときたい定番
アムステルダムで1度は訪れておきたい定番の美術館を巡ることができるのもミュージアムナイトの魅力の1つ。
最近は美術館のチケットが高額なので、この機会に行っとくのはお得です。
国立美術館

オランダを代表する国立美術館(Rijksmuseum)。オランダ最大級の美術館でレンブラントやフェルメールの名作から、ナポレオンが奥様のためにオーダーしたピアノ、日本の浮世絵や出島の模型なども展示しています。
アンネの家

2〜4週間先までチケットが常に完売しているアンネ・フランクの家(Anne Frank Huis)は、アムステルダムで人気ベスト3に入るミュージアムです。
ふらっと訪れて入館できるのはミュージアムナイトの特権です。
屋根裏の教会博物館

アムステルダムの旧市街の伝統家屋が美術館になっている屋根裏の教会博物館(Museum Ons’ Lieve Heer op Solder)は、地下から屋根裏部屋までマルっと一軒のお家を見学できます。
屋根裏部屋にある秘密の教会が美しいです。
運河の家博物館

隠れた人気の運河の家博物館(Grachtenmuseum Amsterdam)は、地盤のゆるいオランダで住宅がどのように建設されているかが学べるミュージアムです。
日本語のオーディオガイドで分かりやすく解説を聞くことができ、「へぇ〜」と感心が止みません。
アムステルダムの旧市街の「建物」と「インテリア」の両方を見て知れる、とても興味深くお勧めのミュージアムです。
ご紹介した以外にも多くの美術館がオープンし様々なイベントが催されます。
ミュージアムナイトのホームページにて美術館情報やイベント情報を発見できます。また公式のアプリをインストールしておくと、当日に混雑情報などの速報も通知されます。
