風車ってなんだろか?
オランダといえば風車、オランダの風車についてちょっとだけ勉強してみました。
オランダ風車の歴史
風車は、風の力をエネルギーとして利用することで生活が便利になったり作業が楽になったりする建築物型の工業用機械です。
オランダの経済成長は風力を基盤に成長を遂げ、そのため国内にたくさんの風車がありました。時代とともに風車の数は減ってしまいましたが、残っている風車も数多くあります。
最初の風車
ヨーロッパで最初に風車が建てられたのは1000年頃のフランスだったそうです。水車が改良された形が風車だったようです。
オランダに初めて風車が建てられたのがおそらく1221年だったそうです。
1400年ごろにはアルクマール近郊に干拓地を排水するための風車が建てられ、その後はオランダ全土に風車が増えてゆきました。
18世紀になるとディーゼルエンジンや電動モーターが風車に搭載され、生産を効率が爆発的に上がります。
年月とともに改良が加えられ、基礎を強化してより高さのある建造物となり、風を受ける羽を高い位置に設置し風力を向上させ、動力エネルギー生産を効率よくする構造設計がなされ、より高度な工業用機械へと進化してゆきます。
オランダ経済を支えた1万基の風車
17世紀から風車産業が促進し19世紀後半にピークを迎えます。ピーク時には約9000の工場にて1万基以上の風車がオランダ国内で稼働していました。
オランダの経済成長期、風車の動力は穀物の粉砕、油の圧搾、塗料の製造、木の幹の切断などと、様々な用途に使われ工場には欠かせませんでした。
また排水用の風車も登場し、池の水量を調整するなどオランダの開拓にも大きく貢献します。
風車の終焉
第二次世界大戦後は技術的な進歩により、電気やガソリンといったより効率的な動力が普及するにつれてオランダの風車の多くは廃止されました。
現在は約1000基ほどの風車がオランダ国内に残っておりますが、全てが稼働しているわけではありません。中にはボランティアによって保護されているモニュメント風車もあります。多くのボランティアのおかげで風車は荒廃することなく今でもオランダの風景の象徴として残されています。
オランダの風車を観光
現在残っている風車の中には観光用として博物館化されていたり、レストランだったり、住宅として使われていたり、ホテルとして宿泊できる風車もあります。
オランダの風車保全協会(De Hollandsche Molen)のホームページでは風車の歴史や仕組み、種類など詳しく知ることができます。(オランダ語サイト)
オランダ国内にある風車の場所を探すことができるので、風車巡りの観光プランに役立ててみてください。
5月の第2土曜日はオランダ風車の日だよ!
風車の日にはオランダ国内の600箇所以上の風車が一般公開さるよ!
気になる風車にぜひとも足を運んでみてください。