毎年11月に蒸気船に乗ってオランダへとやってくるシンタクラースさんは、オランダ滞在中の約1ヶ月間に各地の学校や病院を訪問し、12月6日にスペインに帰っていきます。
シンタクラースが帰路へ着く前日の12月5日にお祝いをするのがオランダでは一般的で、12月5日に家族で一緒に食事をしプレゼントを贈る風習が昔よりあります。
近年はクリスマスの12月25日に家族で集まって食事をし、プレゼントを贈りあう事が増えてきたため、12月5日のシンタクラースの日はプレゼントを貰えるのは子どもたちだけとなっている家庭も多いようです。
シンタクラースの日に食べる物
子どもたちのイベントとなりつつあるシンタクラースの日に欠かせない食べ物がいくつかあります。主にお菓子が多いのでスーパーマーケットでもお手頃価格で揃えることができます。
シンタクラースの日のお家パーティーの参考にしてみてください。
スペキュラース
Speculaas(スペキュラース)は、コショウ、シナモン、生姜、クローブ、カルダモン、ナツメグが入った、スパイスの風味が独特なビスケットです。
建物や模様などの型抜き柄なのが特徴的で、お土産屋さんなどでは風車型のスペキュラースが多く、Windmill Cookies(風車のクッキー)などとも呼ばれています。
白胡椒が入っていたり、アーモンド粉で作られてたりと、お店や家庭によって味が異なっています。
スペキュラース入りのアイスも美味しいですよ!
クラウドノーテン
Kruidnoten(クラウドノーテン)は、丸くて小さなジンジャービスケットです。
一般的にはスペキュラースと同じ材料で作られていますが、一口サイズの小さいジンジャービスケットのことをクラウドノーテンと名付けられています。
お水を混ぜて焼くだけで簡単に作れるクラウドノーテンのお菓子キッドもスーパーで買うことができます!
ペーパーノーテン
伝統的なPepernoten(ペーパーノーテン)はサイコロ型をしているのが特徴でしたが、最近はクラウドノーテンと同じ丸い形のものも多く、見た目では違いが分からないです。
お味はスペキュラースに似ており、蜂蜜と甘い香りが特徴のアニス(スパイス)が使われてるソフトな食感のジンジャークッキーです。
チョコでコーティングされているタイプが人気があります。
チョコラーデ・レタース
Chocoladeletters(チョコラーデ・レタース)はシンタークラースの日を代表するチョコレートです。
大切な人にチョコレートを贈るのもシンタークラースの伝統行事です。相手のイニシャルのチョコを準備して交換します。
スーパーマーケットでも種類が豊富で、ナッツがトッピングされたり、デコられたりと豪華なもチョコも見かけます。
オランダではWやMの需要が多く、IやJから始まる名前が少ないとのこと。在庫が偏らないように生産工場で調整して作ってるそうです。
スキャンピェス
Schuimpjes(スキャンピェス)は、メレンゲのキャンディーで歯応えがある飴ちゃんです。
シンタクラースの季節になるとSinterklaas Schuimpjes(シンタークラース・スキャンピェス)と、シンタクラース・バージョンが登場します。
シンタクラース・バージョンは通常バージョンよりもカラフルになっているので、パーティー感が演出できます。
ビスコプシュワイン
Bischopswijn(ビスコプシュワイン)はオランダ版のホットワイン(またはグリューワイン)で、シンタークラースの司教(Bisschop)にちなんで名付けられています。
赤ワインにオレンジ、レモン、クローブ、シナモンスティックを加えて超弱火で3時間ほど煮込んで、最後に砂糖を混ぜて完成! っと意外と手間暇かかったドリンクになっています。
ビスコプシュワインの作り方はこちら(英語サイト)↓
12月4日の夜から5日の朝まで、シンタクラースが白馬に乗って空を飛び良い子にプレゼントを届けにやってきます。
煙突からやってくるシンタクラースのために、暖炉の前に靴を置き、靴の中にシンタクラースへの手紙、白馬のために人参を入れ、靴の横にホットチョコレートやビールを置いておく文化があります。
近年は煙突のある家が少なくなったため、暖房の横に靴下を吊したり、玄関の靴の中にお手紙を入れておく事も多いようです。
そして5日の朝には靴の中にお菓子やプレゼントが入っているそうです。
お菓子と一緒にシンタクラースの日を楽しみましょう♪