アムステルダムの750周年を記念して誕生した新しい体験型ミュージアムのAmsterdam in Motion(アムステルダム・イン・モーション)が、2025年10月27日、ウェスターパークの旧ガス工場エリアにオープンしました。
アムステルダムの歴史と現在をみることができるイン・モーションは、アムステルダム美術館(Amsterdam Museum)がキュレーションしている施設で、ミュージアムカードが使えるのも嬉しいポイント!
「歴史の授業」と聞くとお堅いイメージがありますが、ここはまったくの別世界。映像・音・巨大模型を使って街が動き出す、未来型の歴史体験でした。
今回はその魅力を、体験者目線でご紹介します。
Amsterdam in Motionとは?

Amsterdam in Motionは、アムステルダムが海だった時代から始まり、干拓による街の誕生、黄金時代の繁栄、市民の暮らしの変遷、そして未来のサステナブル都市計画までを、「見る・聴く・感じる」没入型の展示で体験できるミュージアムです。
- 映像と音響による迫力の演出
- 巨大な都市模型へのプロジェクションマッピング
- 英語とオランダ語の上映回が選べる
- 歴史や文化が視覚的に理解できる
まさに、アムステルダムを15分で時間旅行できる場所。観光客よりも、在住者にも刺さる内容でした。

一番の見どころ:街全体が動き出す巨大模型と映像ショー

展示のメインは、なんと200㎡(約110畳)もの巨大なアムステルダム模型。運河も建物もすべて再現されており、その周囲3面の壁が超大型スクリーンとして映像に包まれます。
映像の内容はこんな流れ:
- アムステルダムの誕生:海から陸への干拓
- 黄金時代の航海と貿易
- 市民の暮らしと移民の歴史
- 運河・鉄道・住宅の都市計画
- 未来の都市計画

映像と音声が模型に重なり合う演出で、まるで街全体が呼吸しているよう。座って見るだけなのに、自分が歴史の中に入り込んでいる感覚に。
「ただの模型展示なのかな?」と思っていたら、完全に裏切られました。
体験して感じた面白ポイント

- 次世代型の歴史の授業感!
- プロジェクションが模型にも映し出され、都市の成長が立体的に理解できる
- 終了後に巨大模型を自由に見学できるので、自分の家や通学路を探す楽しみも
- 旅行者も、在住者も、視点が変わる「新しいアムステルダムの学び」
約15分の映像ショーが終わったあと、多くの来館者が模型を囲んで「ここが自分の家だ!」「この道路ができたのはいつ?」と盛り上がっていました。インタラクティブではないのに、勝手に参加型になってしまうのがこの展示の面白さです。
2階の展示室:小さな街に迷い込むような空間

映像ショーのあとは階段を上がって2階の展示室へ。ここでは、駅・運河・港・サッカークラブ「アヤックス」など、アムステルダムを象徴するテーマをハリボテの街並みの中で展示しています。
見どころはココ:
- 運河から引き揚げられた水没自転車
- 港の動画
- アヤックスのファン文化を紹介するコーナー
- 駅の歴史と時代の流れ

運河の展示には、長年水没していたであろう自転車がw。錆びたフレームには貝殻がたくさんついてました。
運河に大量に沈んでいるであろう自転車もアムステルダムの象徴の1つだな〜っとしみじみと感じました。
所要時間とおすすめ度

内容 所要時間
映像ショー 約15分
模型見学 & 2階展示 約20〜30分
合計で30〜50分程度で回れる規模です。
こんな人におすすめ:
- ミュージアムカードを持っている
- アムステルダムの成り立ちに興味がある
- 子どもや家族連れ(上映は静かですが圧倒的に楽しい)
※€18の価格設定はやや高いかな〜ってのが正直な印象。ミュージアムカードが使えるので、カードホルダーさんむけな感じがしてしまいます。
※途中入場がNGなので、予約時間の10分前には到着していることがルールになっています。
まとめ:アムステルダムを「理解する」特別な場所

Amsterdam in Motionは、街の歴史・文化・未来への展望までをたったひとつの空間で立体的に実感できるミュージアムでした。
アムステルダムに住んでいる方はもちろん、旅行者の方にとっても「街歩きが何倍も面白くなる前知識」を得られる場所かもしれません。
アムステルダム750周年の節目に誕生した、この特別な展示は期間限定っぽいので、気になる方はお早めに!
