オランダで16番目の大都市アーメルスフォールト(Amersfoort)は運河や城壁などの中世の街並みがそのまま残されている美しい街です。
アムステルダムから電車で約30分と交通の便がよく、鉄道のジャンクションになっているアーメルスフォールト駅では様々な車両の電車を見ることもできます。
そしてアーメルスフォールトはオランダ画家モンドリアンの故郷です。モンドリアンの生誕150年を迎えた2022年にはモンドリアン美術館でお祝いの企画展がありました。
中世の建物とモダンアートが共存している街アーメルスフォールトの観光スポットをまとめました。散策の参考にしてみてください。
アーメルスフォールトの見どころ
アーメルスフォールト駅から観光地の旧市街の入り口までは徒歩で15分ほどです。駅前からバスを利用すると3分です。(6番8番9番で1ストップ、Amersfoort Centrum下車)
陸と水路のコッペル門
1450年頃に建てられたコッペル門(Koppelpoort)は、陸の門と水上の水門の2つの役割を持っています。
かつてはコッペル門の開閉に12人以上の人力が必要で、時には死者も出る危険な仕事だったそうです。
1885年にオランダ建築家カイペルスにより大規模な改修工事が行われ、今では街のシンボルとなっています。
フリヒティ美術館
フリヒティ美術館(Museum Flehite)は2万7000点以上の美術作品を収蔵しています。国際的な重要作品だけではなく、この地域の歴史ある文化遺産を多くコレクションしている美術館です。
かつて軍事病院だった建物と、それに連なった2つの建物をくっつけて1つの美術館になっているため、建物がツギハギのようになっている変わった外観の美術館です。
聖母の塔
1500年頃に建てられた高さ98mの聖母の塔(OnzeLieveVrouwetoren)は、オランダで3番目に高い教会の塔になります。市内の至る所から目にするので街のランドマークにもなっています。
ガイド付ツアーに参加すると塔を登ることができます。
モンドリアン邸
黒のラインに赤・黄・青の色の組み合わせのコンポジション作品をデザインした人がモンドリアン(Mondriaan)です。
後年にニューヨークで代表作コンポジションが高く評価されて人気アーティストとなったため、NYアーティストとしての印象が強いのですが、モンドリアンは1872年にアーメルスフォールトで生まれ育ったオランダ画家です。
モンドリアンの生家は現在はモンドリアン美術館(Mondriaanhuis)となっており、コンポジションシリーズのアート作品や、モンドリアンの暮らしを見ることができます。
コンポジション作品はデジタル映像やプロジェクションマッピングでオリジナルアートとして展示されており、体験型の楽しめる美術館となっています。
アイスクリーム屋さん
アーメルスフォールトで人気のアイスクリーム屋さんアイスサロン・サン・マルコ(IJssalon San Marco)は、手作りイタリアンジェラート屋さん。品揃えが毎日変わるので、何味があるかはその日のお楽しみです。
素材にこだわったナチュラル・ジェラートはグルテンフリー。糖尿病を患ってる方でも食べられるジェラートだとのこと。
20種類以上の中からクレームブリュレとマラガ(ラムレーズン)をチョイスしました。もちろんの美味しさでした。
店内では綺麗に盛り付けられたアイス・サンデーを注文することもできます。
アートホール
アートホールのクンスタール・カーデ(Kunsthal KAdE)では一風変わった企画展が多く、近代美術、建築、デザイン、グラフィック系の展示がメインとなっています。
2022年の7月は24人のアーティストによるインスタレーション作品が展示されてました。美術館内の床がジャングルになっているのは初めての体験でした。(こちらの展示は既に終了しています。)
アートホールのカフェ
アートホールのKunsthal KAdEを鑑賞した後は、併設しているカーデカフェ(KAdECafé)で一休み。店内の壁と天井一面がグラフィックアートになっているオシャレカフェです。芸術鑑賞の余韻に浸るのにピッタリのお店です。
アーメルスフォールトの石
アーメルスフォールトの街角に展示されているアメルスフォールト・ケイ(Amersfoortse Kei)は、重さ7157kg、高さ2mもある巨大な岩です。
『1661年にとある男爵が「17km離れたところから大岩を運んだら勝ち」との賭け事をし、賭けに勝つためにアーメルスフォールト市民400人の力を借りて運んだ大きな岩だ』という謎の伝説が残っています。
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アーメルスフォールトの観光マップ
本日ご紹介したアーメルスフォールトの観光スポットをまとめたマップです。