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アムステルダム750年の歴史を祝おう!記念イベント&特別展まとめ

文化と歴史
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1275年。ちょうど日本が鎌倉時代だった頃にアムステルダムは誕生したとされています。

12世紀頃、アイ川沿い(現在の旧教会付近)に集落が形成され、13世紀には村の規模が大きくなり、アムステル川堤防(Dam)が整備されたのがアムステルダムの名前の由来となっています。

 

アムステルダムが都市権を獲得した正確な日付は不明ですが、最も古い記録として1275年10月27日付の文書に『伯爵がアムステルレダムの住民に通行料免除を与えている。』とあることから、アムステルダム市の誕生日が1275年10月27日とされているそうです。

 

今年の2025年10月27日にアムステルダムは750周年を迎えます

その歴史的背景は今も街の至るところに息づいており、今年はアムステルダムの各地で750年を祝うイベントが盛りだくさんです。

今回はすでに発表されているいくつかのイベントをご紹介します。

750年イベント公式サイト >>

 

 

 

750年記念デザイン

アムステルダム市のシンボル「×××」と「750」の数字をカラフルにあしらった、公式の750周年記念デザインが登場しています。

街の至る所が、この特別なデザインで彩られていて祝祭ムードを盛り上げています。

 

 

街を彩る750周年ステッカー

記念デザインのステッカーが建物にラッピングされ、街のあちこちで見ることができます。特に市役所の建物もこのデザインで飾られ、アムステルダムの歴史を祝う雰囲気を演出しています。

 

 

 

イベントごとに変わるデコレーション建築

アムステルダムのユニークなデコレーションスポットといえば、Waterkantの駐車場。プライドウィークにはレインボーカラーに彩られるなど、イベントのたびに姿を変えるまさに広告塔のような存在です。

この広告塔のWaterkantも750年記念デザインでラッピングされています。

駐車場の1階はバーになっているので、賑やかな雰囲気の中でお酒を楽しみたい時にもおすすめ!

 

 

750周年デザインが街のあちこちに

中央駅前のお土産屋さんやパンケーキ屋さんなども、記念デザインでラッピングされているお店がちらほら。街歩きしながら探してみるのも楽しいかも!

さらに、市内のマンホールのうち750箇所が特別な750周年モデルにリニューアルされたそうです。どんなデザインなのか、実際に見つけてみたいです。

 

 

 

 

 

 

美術館で楽しむ750年の歴史

アムステルダム市内の美術館では、750周年を記念した特別展示が開催中。普段はなかなか見られない貴重なコレクションが公開されており、街の歴史をより深く感じられるチャンスです。

 

王宮の特別企画

ダム広場にそびえるアムステルダム王宮では、昨年10月と今年2月に市民向けに入場料が無料になる特別期間がありました。

さらに、2025年6月18日から10月27日までは、国立美術館とのコラボレーションで、アムステルダムの伝説的彫刻家アルトゥス・クェリヌス(Artus Quellinus)の作品展が開催予定。歴史と芸術が交差する特別な展示になりそうです。

\アムスの王宮の記事はこちら/
アムステルダムの王宮の過去から現在・市庁舎→宮殿→別荘→美術館
アムステルダムのダム広場のシンボルでもある王宮は歴代オランダ国王が誰も住んでいないけど王宮です。ナポレオンの弟が気に入ったほどの豪華な建物は黄金時代に建てられた市庁舎でした。現在は美術館で一般公開されています。

 

 

 

ハート美術館にレンブラントがやってくる!

ハートミュージアムではアムステルダム誕生日展が開催中です。(2025年3月16日まで)

まもなく終了してしまいますが、貴重な歴史的写真などを通じて、街の歩みを感じることができます。ちなみに、オノ・ヨーコとジョン・レノンの新婚旅行先がアムステルダムだったというエピソードも紹介されていました。

 

そして4月9日から8月24日まで、ハートミュージアムにレンブラントがやってきます!

オランダ黄金時代を代表する画家レンブラントの作品18点が、彼の“第二の故郷”とも言われるアムステルダムで一挙に展示。さらに、フェルメールやフランス・ハルスなど、黄金時代の巨匠たちの作品も75点揃い、とても贅沢な展示な予感がしています。

\レンブラントの記事はこちら/
オランダ黄金期の光と影の魔術師・レンブラント画伯
レンブラントの絵画の特徴として全体的に暗い色が多い中で部分的にスポットライトを当てたかのように明るい色の表現が多く用いられ、光と影の魔術師と呼ばれていました。オランダ黄金期を代表する富と名声を得ましたが人気画伯時代は短命でした。

 

 

 

 

 

新教会の修復工事と特別イベント

2025年、新教会では大規模な修復工事が行われます。工事に伴い、建物を覆う仮設足場が設置される予定ですが、その一部が観光用に開放される特別イベントが春からスタートします。

3月22日〜11月2日の期間中、新教会では屋上プラットフォームがオープン!ダム広場の真上からアムステルダムの街並みを一望できる、貴重なチャンスです。

せっかくなら、天気のいい日に訪れたいですね。

※屋上プラットフォームへの入場はチケット制(ミュージアムカードは利用不可)なので、事前にオンライン購入をお忘れなく!

\新教会の記事はこちら/
オランダ国王の戴冠式場・アムステルダムのダム広場にある新教会Nieuwe Kerk
ダム広場の新教会は歴代国王の戴冠の儀が行われる600年の歴史がある文化遺産です。現在は展覧会やコンサートなどのイベントに利用されることが多く、特に世界中の美術品や歴史的なテーマを扱う展示会が高い評価を受けています。

 

 

 

 

アムステルダム国立美術館の特別企画展

アムステルダム国立美術館では2025年10月27日までアムステルダムの歴史に関する企画展がいくつか開催されています。

 

現在開催中なのは歴代版画展。かつてプリンターの役割を果たしていた版画印刷による貴重なコレクションが展示されています。15〜17世紀のアムステルダムの街並みが、繊細なタッチで描かれた作品は必見です。(版画展は6月2日まで開催中。)

さらに、6月18日からは王宮とのコラボ企画として、彫刻家アルトゥス・クェリヌスの彫刻展が予定されています。

アムステルダムの歴史と芸術を堪能できる特別な展示、ぜひチェックしてみてください!

\国立美術館の記事はこちら/
5回も移転したアムステルダム国立美術館の歴史
レンブラントやフェルメールなどの作品をコレクションするオランダ最大級の美術館Rijksmuseum。アムステルダム中央駅と同じ建築家のカイペルスが設計した美術館。中央を通るギャラリートンネルはミュージアム広場と旧市街地をつなぐゲートです。

 

 

 

アラード・ピアソン考古学博物館の特別展示

アラード・ピアソン考古学博物館では、750年にわたる食文化の旅展が開催されます。(4月11日〜9月7日まで)

この展示では、アムステルダム市民の食卓にどんな料理が並んでいたのかを知ることができる貴重な機会です。歴史的な背景を通じて、食文化の変遷を学べるのはとても面白そうです。

ぜひ訪れて、アムステルダムの食文化の歴史を感じてこようかと思っています。

 

 

 

アムステルダム公文書館の特別展示

アムステルダムの歴史的文献を保管しているアムステルダム公文書館(Stadsarchief Amsterdam)では、「都市の誕生・中世のアムステルダム展」が開催中です。(7月6日まで)

この展示では、アムステルダムが都市として誕生した頃の中世の街の様子を知ることができ、とても興味深い内容です。

ミュージアムカードも使えるので、近々訪れてみようと思っています。アムステルダムの歴史を感じる貴重な機会です。

 

 

 

 

750周年記念イベント

750年を記念して、アムステルダムではさまざまなイベントが計画されています。

 

大聖堂

アムステルダム中央駅前にある聖堂が、市の750周年を祝して正式に大聖堂に昇格されました。

アムステルダムで初めての大聖堂となります。館内は撮影が禁止されていますが、入場は無料でできるので、ぜひ訪れてみてください。19世紀末に建てられたこの建物のドームにあるガラス窓は、とても美しく見応えがあります。

 

 

 

24Hアムステルダム

2022年から始まったアムステルダム市の社会科見学Dayこと24時間アムステルダム。今年は再びセントラルに焦点を当てたイベントが開催される予定です。(3月22日)

年々人気が高まり、来場者数が急増しているため、予約制の見学はチケットが非常に取りづらくなっています。フリーマーケットや展示などは当日でも予約なしで楽しむことができます。

2025年は3月にセントラル、4月にザウドオースト(東南)、5月にウィースプでの開催が予定されています。24uur Amsterdam >>

 

\過去に訪れた24Hイベントの記事はこちら/
24Hアムステルダム・ウエストで工場・風車・旧中央市場を見学
2022年から始まった24時間アムステルダムは街の歴史・文化・地域性を学べる市民向けのイベントです。市内の工場や風車など普段は入場不可の施設を社会科見学することができます。そのほかにも様々なイベントが市内各地で開催しています。
24時間アムステルダムってイベントで舞台裏や工場見学をしてきました
アムステルダムの劇場、美術館、博物館、ショップ、バー、ホテル、クラブなどが開放される地元イベントでは普段は見ることのできない裏方や工場を見学できました。またギャラリーやアトリエのガイドツアーや音楽イベントなど内容が盛りだくさんの催しでした。

 

 

 

ザ・リング

6月21日に開催予定のイベント、ザ・リングの詳細の一部が発表されました。場所はアムステルダムの高速道A10です。

午前中にはA10マラソン(7.5km)が行われるとのこと。4月から参加者の登録が始まるそうです。普段は車が走る高速道をランナーとして走る貴重な機会です!ランニングが得意な方は、ぜひこの機会に挑戦してみてはいかがでしょうか?

筆者は走るのが苦手なので、応援側で観戦したいと思います!

A10マラソン公式サイト >>

 

 

 

 

セーリング祭

SAIL 2025は、アムステルダムで5年に一度開催されるセーリング祭で、今年は市の750周年を記念して、さらに盛大に開催される予定です(8月20日〜24日)。

期間中、アイ川(アムステルダム中央駅の裏を流れる川)には、世界中から集まったさまざまな船が集結します。

船同士の競技や華やかなパレードが行われ、アムステルダムの美しい水路を舞台に迫力満点の光景が広がります。市内では多くのイベントも予定されており、街全体がこのセーリング祭を楽しむために盛り上がります。

前回の2020年はコロナ禍で中止だったので、今年は10年ぶりの開催です。筆者も初めて見るので、今から楽しみです。

Sail公式サイト >>

 

 

 

アムステルダムマラソン

アムステルダムマラソンは毎年10月に開催される人気のイベントで、今年はアムステルダム750年の記念イベントとコラボレーションしています。

残念ながら今年のチケットはすでに完売していますが、賑やかな雰囲気の中、応援に訪れるのも楽しみです。走る方も応援する方も、この特別な年に一緒に盛り上がりたいですね!

 

 

ハリさん
ハリさん

750年を祝うイベントを楽しみましょう!