ユトレヒト大学は1636年に開校したオランダの歴史ある大学の1つです。
2014年には世界大学ランキングで57位、ヨーロッパの大学ランキングで10位、オランダ国内では1位に選ばれている、とても優秀な大学です。
授業の多くが英語で行われることもあり、世界中からの留学生も多く通うユトレヒト大学。そのキャンパスはとても広く、思わず観光してしまいたくなる名所が大学内にいくつかあります。
不審者にならない程度にユトレヒト大学を観光してきました。
ユトレヒト大学植物園
大学のキャンパスのお隣にある10ヘクタールの広大な敷地は、ユトレヒト大学植物園(Botanische Tuinen Universiteit Utrecht)です。
訪れた日はまだ春が始まったばかりで肌寒い日でしたが、水仙や桜が咲いていました。あと竹林がとても美しかったです。
たくさんの植物が育成されている園内には多くの野鳥も訪れるので、鳥のさえずりが響き渡っていて、とても気持ちがいいお散歩タイムになりました。
大学が開校した3年後の1639年に設立された大学植物園は、もともとは医学生のための庭園だったそうです。現在の場所に移動してきたのは20世紀になってからで、要塞の跡地を植物園にリノベーションしています。
高さ12mの要塞の跡地の上には2000トン以上の岩で構成されたロックガーデンがあり、アフリカやオーストラリアなどの南半球に生息する植物を見る事ができます。
なかなかの道のりで、まるでトレッキングコースのような庭園でした。
ユトレヒト大学植物園には9000種以上の植物があるそうです。
ガラス張りの温室では様々な亜熱帯植物が育成されていました。葉っぱの大きな植物や、カラフルなお花も咲いていました。また珍しい蝶々も見る事ができます。
エントランスの横には2025年にオープン予定のエボリューションガーデンが建設中です。生命の進化をイメージした新ガーデンなデザインになるそうです。完成したらまた訪れたいなっと思います。
ユトレヒト大学の建築
学生が毎日のように利用する講堂やカフェテリアがある建物のエデュカトリウム(Educatorium)は、オランダ出身の建築家レム・コールハースらによって1975年に設立された建築設計事務所OMAが設計しています。
今から約30年前に建てられたエデュカトリウムは、厚さ20cmのコンクリートスラブ、一筆書きのような湾曲しているのが特徴的な建物。とても30年前のデザインとは思えないかっこいい空間とインテリアでした。
お昼時に訪れたので、多くの学生さんたちで賑わっており撮影は控えましたが、スロープの床スラブがそのまま天井になるデザインや、エッジの効いた素材の切り替えなど、かっこいいポイントがたくさんありました。
MAP:Leuvenlaan 19, Utrecht
ユトレヒト大学の自転車道
ニュースやSNSなどで見かける事があるレインボー自転車道(Rainbow bike path)がユトレヒト大学のキャンパス内にありました。ここにあったんだと驚きです。
虹色に塗装された全長570mの自転車専用道路は世界一の長さだそうです。
このアイデアを思いついたのはユトレヒト大学の学生さんで、「多様性の象徴」として大学に要請した事が始まりだったそうです。(レインボーカラーはLGBTQのPRIDEのシンボル。)
多くの人や行政がこのアイディアに賛同し、2021年6月に自転車道がレインボーカラーに塗装されました。
今ではユトレヒト大学のシンボルの1つになっており、「ユトレヒト大学ではなりたい人になれる」と世界に示しています。
まるでマリオカートのコースのような、見ているだけでも楽しい素敵な自転車道でした。次回は自転車で訪れて走行してみたいです。
MAP:Padualaan 97, Utrecht
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