2021年の秋にオープンしたデポ・ボイマンスを記念して、デポのお隣のHet Nieuwe Instituut(新研究センター)にてMVRDV建築展が開催されています。
展覧会のタイトルとなっているMVRDVHNIは
MVRDV + Het Nieuwe Instituut = MVRDVHNI
の造語になっています。
HNI(新研究センター)はデザインや建築の美術館で、著名デザイナーのアーカイブを管理・保管する研究所にもなっています。そんなHNIが保管するMVRDVのアーカイブを展示公開しているのがMVRDVHNI展になっています。
MVRDVHNI展の概要
Human・Green・Dream、過去・現在・未来
MVRDVHNI展は、Human、Green、Dreamの3つのテーマに基づいてMVRDVのアーカイブから厳選されたプロジェクトが展示されています。
Humanでは、人と空間のあり方、都市と居住空間、現代の生活スタイルなどをコンセプトに計画された過去のプロジェクトが展示されています。
これらの模型やスケッチ、メモ、図面を見ることができます。
Greenでは、生活空間と自然とのつながり、環境との関わり方、緑地のあり方をコンセプトに現在進行中のプロジェクトがメインで展示されています。
有名どころだと、バレー・アムステルダム。
その他にも2022年の園芸博覧会のプロジェクト案がとても気になりました。
Dreamでは、実現できなかったものも含め、今までにMVRDVが提案してきた様々なプロジェクトが展示されています。
既存のスタイルにとらわれない、新しい建築のあり方や、空間との関わり方を垣間見ることができます。
設計事務所の図面、スケッチ、模型などは、なかなかお目にかかることができない、建築家のネタ帳です。
MVRDVの全プロジェクトでいったら一部に過ぎませんが、それでも20〜30のプロジェクト案やコンセプトを閲覧できる展覧会はなかなかありません。
また展示会場からはお隣のデポを眺望することもできます。
建築好き、MVRDVファンには必見の展示会になっていますので、是非とも足を運んでみてください。
ウォルト・ディズニー展
訪れた日にたまたまウォルト・ディズニー展も開催されていました。
こちらの展示は既に終了しています。
こちらの展示も素敵で、古い絵本やムービー、ディズニーランドの図面やスケッチなど、かなりレアな物を鑑賞することができました。
ディズニーファンの方必見ですのでお見逃しなく!
Het Nieuwe Instituut(新研究センター)お隣の、ソネフェルト邸も建築好きにはオススメのミュージアムです。
お時間があったら立ち寄ってみてください。
モダニズム建築のソネフェルト邸
ル・コルビジェの影響を深く受けたモダニズム建築の一つで、機能主義スタイルの作風の中で保存状態の良いソネフェルト邸(Huis Sonneveld)。
Johannes Andreas Brinkman(故)、Leendert van der Vlugt(故)らに設計され、1933年に完成しました。
建物、インテリア、家具が調和し合い、互いに補い合うようなデザインをコンセプトがとられています。
各部屋の大きな窓やバルコニーからは、(当時は)豊かな緑の景色を眺めることができ、また多くの光を室内に取り込めるように工夫されています。
家具や照明器具などの多くもそのままの状態で保管されています。
営業時間:10〜17時(月曜休館)
料金:€ 14(ミュージアムカード無料)
Jongkindstraat 12, 3015 CG Rotterdam, オランダ
Huis Sonneveld
ロッテルダムには近代建築スポットがたくさんあるので建築巡りを楽しんでみて下さい!