スペイン北部のバスク地方の州都ビルバオまではアムステルダムから直行便で約2時間ほどでした。
ビルバオ空港から市街地まではバスで20分ほどと交通の便が良く、市内の観光スポットは徒歩でまわることができました。
2日間で市内観光、美術館鑑賞、食べ歩きを満足に観光できるので、週末のチョイっと旅行にも最適です。食べ歩きをメインにするなな芸術と食欲の秋がベストなタイミングだなと感じました。
定番の市内観光スポット12選
ビルバオの観光スポットは街の中心に集まっています。
街の中心にあるマユア広場周辺にレストランやショッピングエリアが集まり、街の北側にグッケンハイム美術館や展望台公園、そして東側に旧市街があります。
観光しつつ、疲れたらピンチョス休憩、と観光+食を無限ループできる素敵な街でした。
定番の観光スポットをまとめたので散策の参考にしてみて下さい。
食が集まるマーケット
ビルバオの食が集まるリベラ市場(Erriberako)。新鮮な野菜やお肉やお魚が並ぶマーケットは市民の台所。「The海外の市場」って様子を見ることができます。
マーケットは朝から午後2時30分までの営業ですが、1階のタパスバーが集まるフードコートは深夜まで営業しています。
タパスバーが並ぶ新広場
旧市街の中央にある新広場(Plaza Barria)は50m四方の広場に10店舗以上のタパスバーが集まるピンチョススポットです。
新広場をグルっと周回するだけで食べ歩きができるので、観光中に必ず訪れましょう。
新広場にビルバオで食べるべきものは全てそろっているといっても過言ではありません。また美味しいお店が多いです。
サンティアゴ大聖堂
バスク地方で最も美しいバロック様式と称されているサンティアゴ大聖堂(Donejakue Katedrala)。小規模ですがバランスのとれた教会らしい教会です。
ベゴニャ教会
丘の上に建つベゴニャ教会(Begoña)は16世紀に建てられた巡礼教会です。貫禄ある石造建築なので時間があったら立ち寄りたい教会です。市街地から少し離れています。
市役所
1892年に建てられたバロック様式の美しい建物のビルバオ市役所。レセプションや結婚式に利用されるホールはグラナダのアルハンブラ宮殿の装飾を真似た豪華な仕様になってるそうです。
建物の中を観光できるガイドツアーに申し込むには1〜2ヶ月前の予約が必要だそうです。
ケーブルカー
ビルバオの街を一望できる高台公園までケーブルカーで訪れることができます。朝から夜まで15分間隔で運行しているので待ち時間も少なく直ぐに乗車できました。
一番後ろの車両からは登っていく様子がみれて楽しかったです。先頭車両では運転している様子を見れました。
オランダには丘や高台がないので新鮮に感じました。ビルバオの街は山に囲まれており、自然豊かな景色を眺めることができました。
高台の公園は人が少なく静かで心地よかったです。景色を見ながらボーっと過ごすのに最高の場所でした。
眺めがとても良かったです。そして安全柵がBilbao Bilboでデザインされている映えスポットでした。
ビルバオ駅
ふらっと訪れてみたビルバオ駅(Bilbao-Abando station)は5階建てでとても大きな駅でした。
プラットホームにあるステンドグラスがとても綺麗でした。幅15m、高さ10mの巨大なステンドグラスは301ピースで構成されているんだとか。駅舎が建てられた1948年に作られたそうです。
観光案内所
ビルバオ駅前にある観光案内所がまるで宮殿のようなインテリアでした。
ビルバオから隣町へのバスや、帰りの空港までのバスの運行情報やバス乗り場を確認できます。
バスの時刻表は季節によって変わります。またバス会社のHPで確認してもスペイン語やバスク語で解読が難しかったです。観光案内所で確認するのが最も手っ取り早くて正確でした。
他にも市内の観光情報や周辺の街の観光ツアーなどの情報もゲットできます。
観光案内所のスタッフさんは英語OKでした。
街の中心マユア広場
街の中心のマユア広場(Moyua)。広場の周りにバス停が集まっています。ビルバオ空港からのバスの停留所もマユア広場にあるので、ビルバオで一番最初に訪れる場所です。
庭園のように手入れされている綺麗な広場でした。
マユア広場の西側に建つのがビルバオで有名な建物の1つのチャバリ宮殿。もともとは実業家さんの邸宅として1889年に建てられました。現在は官庁なので中は見学できませんが、外観だけでも立派な建物なのが見てとれます。
カルチャーセンター
お城のような建物のカルチャーセンター(Azkuna Zentroa)は映画館、スポーツセンター、多目的ホール、メディアセンターが集まる複合施設で市民のための文化センターでした。
入場無料でオープンスペースの展示を見ることができます。
大きな吹き抜けや天窓などと空間が素敵な建物です。また43個の柱のデザインが全て異なっているのが特徴的な空間でした。
1903年に建てられたワイン倉庫だった建物を、フランス建築家のフィリップ・スタルクがリノベーションしています。
マユア広場から近いのでフラっと訪れて観光ができます。
グッケンハイム美術館
ビルバオの観光の目玉はグッケンハイム美術館(Guggenheim Bilbao)です。ニューヨークにあるグッケンハイム美術館の分館で、ポップアートなどの近代アートの展示が多いです。
ビルバオ・グッケンハイム美術館の見どころは、なんといっても建物。空間とアートがコラボした体感型展示も多く、誰もが楽しめる美術館です。
ビルバオ美術館
グッケンハイム美術館に続いて、バスク地方で2番目に大きなビルバオ美術館(Bilboko Arte Ederren)。スペイン画家からゴーギャンなどのフランス画家、そして日本の浮世絵を収蔵している美術館です。
建物はおもいっきり改装工事中でしたが水〜月曜日は開館してます。(下調べ不足で火曜日で閉まってました…。)
時間があったら訪れたい隣町の世界遺産
ビルバオの西にあるゲチョ地区は海沿いのエリアで、夏にはリゾート地としても人気があります。
そんなゲチョ地区の一角にある坂の多い町ポルトゥガレテにある世界最古の運搬橋は現在も稼働しているゴンドラ付きの橋で世界遺産に登録されています。
世界最古の運搬橋
隣町ポルトゥガレテにあるビスカヤ橋(Bizkaiko Zubia)は現在も稼働している世界最古の運搬橋で世界遺産にも登録されています。
運搬橋とはゴンドラ付きの橋のことで、車や人がゴンドラに乗って川を渡ることができます。
最寄りの橋まで片道8kmくらいあるので、橋を渡って車で対岸まで移動するのには25分以上かかります。それに対して運搬橋のゴンドラは8分間隔で行ったり来たりと運行しており、対岸まで数分で到着できます。
20分の時短になるので今でも市民に活用されている実用性のある運搬橋です。
世界遺産に登録されたことでビスカヤ橋は観光名所になり、現在は橋の上に登ることができます。
橋の高さは約50m。エレベーターに乗って橋の上まであがります。
鉄骨造のビスカヤ橋。約160mの長さの通路は木の板がならばってる吊り橋みたいな簡易なもので、板の隙間から真下がよく見えました。スリル満点…。
高いところは得意な方ですが、それでも怖かったです。でも眺めが最高でした。
ちょうど橋のメンテ中で、作業中のお兄さんに写真撮ってもいいか聞いたらピースしてくれました。両手でピースされて、こっちがヒヤヒヤしちゃいました。
ビスカヤ橋に登るチケットは橋の麓にあるお土産屋さんで購入できます。行きは橋の上を歩いて渡り、帰りはゴンドラに乗って戻ってこれるので、どっちも体験できて楽しかったです。
ポルトゥガレテまでの行き方
ビスカヤ橋があるポルトゥガレテ(Portugalete)まではマユア広場から地下鉄で訪れることができます。
地下鉄で20分、ポルトゥガレテ駅からビスカヤ橋まで徒歩10分、ビスカヤ橋の散策時間が1時間くらいなので、2時間くらいでサクッと行って帰って観光ができます。
マユア広場にあるガラスのドームが地下鉄の入口です。ビルバオの地下鉄はイギリス建築家ノーマン・フォスターが総合監修している近代的なデザインでした。
改札前にある券売機で切符を買います。紙ベースの切符を購入するのは久しぶりで緊張しました。ちなみにカードで支払いできます。
地下鉄は距離に応じて金額が変わります。マユア広場駅はゾーン1で、ポルトゥガレテ駅はゾーン2なのでゾーン2までの切符を買います。
乗車する電車はKabiezes行きのL2になります。
片道€1.90でした。(2024年の価格)
切符を改札に入れて4秒くらい待つとゲートが開きました。思ったより待つので一瞬あせります。
駅はとても綺麗で無臭、怖い印象もありませんでした。スリとかは居るかもしれないので警戒は必要ですが、安心して電車に乗れました。
ポルトゥガレテ駅までは電車で20分くらいでした。駅からビスカヤ橋までは徒歩で10分ほどです。
坂の上のポルトゥガレテ駅から北東に行くとビスカヤ橋です。急な坂が多いので歩きやすい靴で訪れましょう。
行きは下りですが、帰りは急な坂を上らなければなりません。
足腰に自信がない方に朗報なのは、最も坂のきつい急傾斜な200m区間には動く歩道が設置されています。これで帰りもサクサクですのでご安心ください。(登りのみです。下りエスカレーターはありませんでした。)
ビルバオ役立ち情報
観光スポットの多くは徒歩圏内、そして空港から市街地も近かったので週末旅行でも十分に観光することができます。
空港から市内まで
アムステルダムからビルバオまでは直行便がでており、約2時間で訪れることができました。
ビルバオ空港から市街地まではバスで20分ほどです。空港のチケット売り場でバスの乗車券を購入します。片道€3でした。(2024年の価格)
バスは20〜30分間隔で運行してました。
進行方向の右手に乗車すると途中でグッケンハイム美術館が見えてきます。2つめのバスストップのMAYUA(マユア広場)で下車すると街の中心です。
マユア広場の次のバス停が終点のバスターミナル(街の西側)に到着します。
市内から空港へ
市内から空港までの帰りのバスのバス停はマユア広場の南側にありました。行きに降りたバス停と場所が違うので要注意です。
空港行きのバスはA3247です。乗車券は乗車時に運転手さんから購入します。現金での支払いのみでした。
早朝から深夜まで20〜30分間隔で運行していましたが、季節によって時刻が変わるようです。バスの詳細を観光案内所で確認しておくと安心です。
ホテル情報
滞在先は街の中心のマユア広場の近くが利便性がとても良いです。
マユア広場からグッケンハイム美術館までは徒歩で15分ほど、旧市街地までは20分ほどです。また旧市街地までメトロで訪れることもできます。
マユア広場の周りにレストランやタパスバーも多く集まっています。
体感としてビルバオのホテルはやや高めに感じました。その中で見つけた安めのホテルに滞在したのですが治安が悪そうなエリアでした。
マユア広場の南東で旧市街の南側(Estación de tren Zabalburu駅からビルバオアリーナあたり)は治安が悪い雰囲気がプンプンしてたのでご注意ください。
夏至の時期だったので夜22時まで外が明るかったこともあり怖い思いはしませんでしたが、日没後には出歩きたくない印象でした。
予約サイトのレビューなどをチェックしながら宿泊先を選んでみてください。
ビルバオ観光マップ
ビルバオの観光情報、食べ物情報のマップです。散策のお供にご利用ください。