2023年から共通通貨がユーロになるクロアチア。ますます旅行が便利になりそうです。
魔女の宅急便や紅の豚などのジブリ作品のモデル都市として有名なドブロブニクは、オランダから直行便で約2時間半。
LCCの航空券で往復€90〜と低予算で訪れることができる、ヨーロッパでも人気のリゾート地の1つです。
ドブロブニクの見どころ
日本人旅行者に人気が高い旧市街の街並み。
ジブリのキャラクターが上空を飛んでいそうなくらい美しい街並みは「アドリア海の真珠」と呼ばれ、1979年に世界遺産に登録されています。
オレンジ屋根の旧市街の住宅、城壁や大聖堂は歴史建造物で中世に港町として栄えた街並みがそのまま残っています。
歴史ある旧市街だけではなく、透明度の高いエメラルド色の海のドブロブニクはビーチリゾートととしても人気があります。
周辺の小さな島を巡ったりと海のアクティビティーも充実しています。
ドゥブロヴニクの歴史
ドゥブロヴニクという都市名がつけられたのは1918年。今からたったの100年前のことです。
1806年にナポレオン軍に降伏するまではラグーサ共和国と呼ばれる国でした。
ラグーサ共和国は海洋貿易によって栄えた都市の1つで、15世紀から16世紀にはヴェネツィアと張り合うほどの海洋共和国に発展しました。
現在のドゥブロヴニクにはラグーサ共和国時代の城壁や建物が残っていて世界遺産に登録されています。
ドゥブロヴニクの地理
南ヨーロッパ、バルカン半島に位置する共和制国家のクロアチア共和国は、西にスロベニア、北にハンガリー、東にボスニア・ヘルツェゴビナ、セルビアと国境を接しています。
クロアチア南部のドゥブロヴニク(Dubrovnik)は本土とは陸続きではなく飛び地になっている街となっています。
ドゥブロヴニクは、人気観光地の旧市街、ビーチリゾートのラパド地区の2つのエリアに分かれています。
滞在日数
最短で2泊3日でも十分に観光する事ができます。
旧市街は1日で周れるコンパクトな街ですが、日差しが強い夏は午前中の半日観光を2日間を目安にしてみてください。
夏のドブロブニク観光は午前中に旧市街散策、午後はビーチや無人島でのんびり過ごすのが定番です。
3日以上滞在する場合は青の洞窟ツアーやカヌーのツアー、または隣国のボスニアやモンテネグロへと日帰りツアーなども楽しむことができると思います。
滞在先選び
ショートステイの場合は旧市街に近いホテルやB&Bが便利です。観光案内所や主要なバスストップなどは旧市街に集まっています。
旧市街周辺の人気ホテル
旧市街周辺には、テラスから美しいドブロブニクの街並みを眺める事ができる宿泊施設がたくさんあります。
世界遺産建築に宿泊
世界遺産登録されている16世紀の建物のホテルスカリーニ パレス(Scalini Palace)は、旧市街に位置するので観光には最高のロケーション。
館内は全面改装されているのでお部屋はとても綺麗でモダンなインテリアです。旧市街の歴史ある建物を眺めながらのコンチネンタルブレックファーストを提供してくれます。
旧市街を一望
ビーチまで徒歩5分、旧市街入口のプロチェ門まで190m、そしてお部屋からは旧市街とアドリア海が一望できるアパートメントホテルCity Center & Old Town View Apartment。
キッチン、洗濯機、バスタブ付きなので長期滞在にも適している人気のお部屋です。
City Center & Old Town View Apartmentを予約する >>
ラパド地区周辺の人気ホテル
旧市街周辺は宿泊料金が高めとなっています。長期滞在の時はラパド地区周辺への滞在がリーズナブルでおすすめです。
ラパド地区は旧市街から市バスで10分、市バスは早朝から深夜まで運行しているので不便は全く感じません。
ラパド地区は観光地の喧騒が少なく、静かな自然の中でリラックスすることができます。
サンセットが美しいホテル
海に沈むサンセットが見られるお部屋が一番人気のドブロブニク・パレス(Hotel Dubrovnik Palace)。
プール、サウナ、フィットネス、スパに4つのレストラン完備。もう建物から出る必要すら感じません。
ホテルの目の前のバス停が市バスの始発。旧市街まで乗り換えなしで訪れることができる便利なロケーションです。
Hotel Dubrovnik Palaceを予約する >>
エレガントなアパートメントホテル
ラパドビーチまで徒歩3分のアパートメントホテルVilla Bobanでは、最高級の滞在を体験できます。
エレガントなインテリアのお部屋に、オーシャンビューのテラス。施設内には専用プールやラウンジもあり、アパートメント型の高級ホテル仕様となっています。
お金の準備
2022年までは通貨がクーナでしたが、2023年からは共通通貨にユーロが導入され、ますます旅行が容易になりました。
ドブロブニクでは多くのお店でクレジットやデビッドカードが使えたのでキャッシュレスで観光も可能です。
スーパーマーケットでの支払い
町中にスーパーマーケットが至る所にあるので、お水やお菓子やパン、ビールやアイス、果物などを安く購入することができます。
スーパーマーケットでの支払いはカード支払いができます。
ドイツのドラッグストア「dm」が繁華街には必ずありました。日焼け止めや化粧水など肌ケア用品が買えるので重宝します。こちらもカードで支払いができます。
レストランでの支払い
レストランやカフェも基本的にカード支払いできます。心配な時は入店時に店員さんに尋ねましょう。
ただしアイス屋さんや小さな町のパン屋さん、小さな町カフェなどは現金オンリーでした。
現金オンリーの場合はユーロが使えるお店もありますが、50ユーロ以上のお札は断られる時もあります。またお釣りがユーロになるかクーナになるかは時々です。(お釣りでもらったクーナはバス料金の支払いに役立ちました。)
主な支払いにカードを利用していましたが、レストランでのチップを料金に上乗せしてカードで支払う事ができませんでした。カードをメインに使う場合はチップ用に小銭の準備が必要です。
クロアチア語と英語
観光地のお店の店員さんは英語がとても流暢です。「ハロー」っと言ってお店に入れば必ず英語で話しかけてきてくれました。
レストランやカフェのメニューも英語表記、または英語で説明書きがされています。
定番観光スポットやトイレ等の案内表示も英語だったので、言語で困ることは全くありませんでした。
戸惑ったのは料金表示がクーナなので、ユーロだといくらなのか計算が必要な点だけでした。
ドゥブロヴニクの観光シーズン
ドゥブロヴニクは5〜9月が観光シーズンです。
7〜8月の夏休みの時期は最も人気があります。ですが真夏の時期は気温が高く、さらに日差しが強すぎるので、市内観光というよりはビーチ滞在が中心の観光客が多くなります。
海水浴も楽しむ場合は6〜9月が海のシーズンとなっています。
筆者が訪れた2022年の6月末のドブロブニクの気温は22〜32度。アムステルダムの最高気温がドブロブニクの最低気温でした。
夏至の近い6月末のドゥブロヴニクは、日の出が5時ごろ、日の入りが20時30分頃と日照時間が長いです。日差しが強いので日中は暑く、日没後も道路や城壁の蓄熱により体感気温は高く感じました。朝晩は涼しいかと思いきや、終日暑かったです。
空港から市内まで
ドブロブニク空港から旧市街までは車やバスで30〜40分ほどです。
タクシーを利用すると空港から旧市街まで約200クーナ〜(€26)くらいかかるので、シャトルバスを利用する方が多いです。
空港の出口にシャトルバスのチケット売り場があります。
片道65クーナ(約€8.50)、往復90クーナ(約€12)で、往復券は15日間有効となっています。(2022年7月しらべ)
チケット売り場に行列ができている時はオンライン購入が便利です。その場で当日券を購入できるので、ドブロブニクに到着してからスマホで買えました。
オンラインで購入すると登録したメールアドレスにQRコードが送信され、乗車時にQRコードを提示します。
空港を出てすぐの所にシャトルバス乗り場があります。バスは満席になると発車します。繁忙期は立ち乗りになる場合もあり、満員バスで山道をユラユラ走行するのでバス酔いしました。
シャトルバスは空港→旧市街のピレ門前(Pile Gate)→ラパド地区外れにあるグルージュ港(Gruž)と運行しています。
旧市街のピレ門前には観光案内所、バスターミナル、タクシー乗り場が集まっています。ラパド地区までのローカルバスもピレ門前から乗車することができるので、旧市街での下車が便利です。
市内から空港へ
帰りのシャトルバスは乗り場が異なり、さらに出発時間が決まっているので注意が必要です。
行きに終点だったラパド地区外れにあるグルージュ港が始発となり、時刻表はここの出発時間のみの案内となっています。
時刻表は毎日変わるのでお帰り前にホームページで確認しましょう。
旧市街の乗り場はスルジ山に登るロープウェイ乗場の前になります。ピレ門前ではないのでお間違い無く。
旧市街の乗り場には時刻表+10分くらいでシャトルバスが到着します。
往復でチケットを買った場合は、チケットを提示して乗車します。チケットをお持ちでない場合はバス乗り場にチケット売り場がありました。
市内の移動
ドブロブニクの移動手段はバスです。チケットはバスの乗車時に運転手さんから購入できます。
1人1回の乗車に15クーナ(約€2)です。運転手さんから買う場合は現金クーナでの支払いのみになります。
カードで支払いたい場合はバスターミナル近辺にあるTISAKといわれるキヨスクで買えます。TISAKで購入すると12クーナと割引価格となります。
TISAKは主要なバスストップにあるので事前に購入してからバスに乗車した方がお得でスムーズです。
人気の現地ツアー
ドゥブロヴニクで過ごした5日間
歴史ある旧市街の観光名所、アドリア海の真珠と呼ばれるビーチ、ロクルム島、スルジ山などと見どころがたくさんあります。
足を伸ばせばボスニアやモンテネグロへと1日観光もできるのですが、今回は初のドゥブロヴニクでしたので、まる5日間でガッツリ観光してみました。
1日目:港散策〜ビーチ〜サンセット
お昼前にドブロブニクに到着したのでシャトルバスを終点のグルージュ港で下車して、周辺を散策。
滞在先にチェックイン後はベルビュービーチでひと泳ぎして、夕方にラパドビーチでサンセットを眺めてきました。
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2日目:ボートツアー〜おしゃれなバー〜お寿司
半日ツアーに参加してみました。
ドゥブロヴニクの北西にあるコロセップ島とロプッド島を巡るツアーで、静かで綺麗なサンジビーチや青の洞窟でシュノーケリングを楽しめました。
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3日目:ロクルム島探索
旧市街からフェリーで10分のロクルム島は自然豊かなビーチスポットになっています。朝から夕方まで大自然の中で癒されてきました。
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4日目:旧市街観光〜ビーチ〜スルジ山
メインの旧市街観光です。城壁の上を散策し、午後はビーチで涼をとり、夜は山頂から夜景を眺めてきました。
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5日目:ラパドビーチ〜夜の旧市街散策
最終日はビーチでのんびり過ごし、日没後の涼しくなった頃に旧市街を散策してきました。
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観光マップ
当ブログ内でご紹介したビーチや、ドブロブニクの観光情報をまとめたマップです。
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