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自然再起プロジェクト!マルケル湖の人工島・自然保護区マーカーワッデンでハイキング

オランダを観光
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アムステルダムの北東にはマルケル(Markermeer)と呼ばれる大きな湖があります。

アムステルダム市の3倍以上の面積がある大きなマルケル湖はもともとはゾイデル海の一部でした。

 

1976年にエンクホイゼンレリスタットを繋ぐ堤防(Houtribdijk)が建設され、海とは分断されたことにより湖となりました。

海と分断された結果、水の流れがとまってしまい、マルケル湖には何十年にもわたって沈泥が蓄積しています。沈泥が水を濁らせ、水中に十分な空気が行き渡らなくなり、生物の生存ができない水質へと変わってしまいました。

 

かつてはたくさんの魚が生息しする綺麗な湖でしたが、現在はお世辞でも綺麗とは言い難い水質です。このままではマルケル湖に生息する生物は絶滅し、渡り鳥の餌が不足する死の湖となってしまいます。

そのため現在はマルケル湖の自然を再生するプロジェクトが始まっています。

 

 

 

自然保護区の人工島マーカーワッデン

湖の自然を再生するためにマルケル湖の北東に人工島の建設のプロジェクトが2016年から始まりました。マーカーワッデン(Marker Wadden)と名付けられた島は、マルケル湖の湖底の砂や粘土で造った人工島です。

陸地の誕生によりマーカーワッデンには植物が育ち、魚の餌となるプランクトンなどの微生物が繁殖しやすい環境となります。また植物は強風を凌ぐ盾となるので野鳥や渡り鳥が休息したり、安心して産卵できる場所となりました。

 

2023年までに7つの人工島が完成し、現在のマーカーワッデンの面積は1300ヘクタール、マルケル湖の約50分の1の面積です。

このプロジェクトは現在も進行中で、最終的にはマルケル湖の面積の7分の1にあたる1万ヘクタール(水上4500ha、水中5500ha)の面積にまで拡大し、湖の環境を改善するプロジェクトとなっています。

 

 

 

 

 

マーカーワッデンを散策

マーカーワッデンは公開型の自然保護区で、島の一部はハイキングコースになっています。人工島に生い茂る草花や、マーカーワッデンで休息する野鳥など、失われていた自然の中を訪れることができます。

 

マーカーワッデンはココ!

 

マルケル湖に浮かぶ人工島マーカーワッデンまではレリスタットからフェリーでアクセスします。

マーカーワッデン行きのフェリーは1日に2便でおり、帰りのフェリーまでの約3時間半、マーカーワッデンを自由に散策することができます。

 

 

 

散策ルート

船着場に島内の案内板があります。掲載されてる地図に3.5kmルートと、7.2kmルートの道案内がありました。ここの地図の写真を取っておくとルートマップになるので便利です。(マーカーワッデンのホームページにもルートマップが掲載されています。)

3.5kmルートで1時間15分くらい、7.2kmルートで2時間30分くらいのお散歩時間が目安です。筆者は3.5kmルートを写真を撮りながらゆっくり歩いて2時間弱くらいのお散歩を楽しみました。

※オランダ語ガイドによる島内ツアーもあります。

 

 

インフォメーションセンター

散策ルートのスタート地点にインフォメーションセンターがあります。島内のお手洗い、飲み物の購入はここでのみ可能です。

フェリーで一緒に来場した方が一斉に散策を開始するので最初はルートが混雑します。ゆっくりと自然を楽しみたい時はインフォメーションセンターを覗いたり、周辺の眺めを楽しんで20〜30分くらい過ごしてからお散歩スタートしてみてください。

 

 

ハイキング

島内ではたくさんの野花や野鳥を見ることができました。とても美しい景色です。訪れた日は風が強くて小雨もパラついたりしましたが、自然の楽園のような眺めでした。

 

ルートは砂利道ですが平坦に整備されているのでベビーカーや車椅子でも散策ができるようになっています。(ワンちゃんやペットは同伴できないのでご注意ください。)

1時間以上のお散歩になるのでスニーカーや歩きやすい靴が推奨です。また風が強かったり、通り雨などもあるので、ハイキングスタイルの服装がベストです。

 

 

展望台

島内には数箇所に変わった形の展望台がありました。自然の中にある人工物が印象的です。展望台からの眺めも素敵なのでお見逃しなく。

隠れながら自然を眺めることができるので、野鳥を驚かさない効果があるようです。

 

 

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島のカフェ

散策ルートを1周するとインフォメーションセンターに戻ってきます。建物内はカフェにもなっているので、帰りのフェリーの時間までお茶タイム。

 

カフェにはサンドイッチやマフィンなどの軽食がありました。もちろんオランダと言えばのアップルパイも!

飲み物はソフトドリンク、コーヒー、ビールとお酒もありました。お散歩後にビールを嗜むお爺ちゃまグループがとても楽しそうでした。お値段は一般的なカフェ価格な感じです。

※島内に食べ物の持ち込みは禁止されてませんが、持ち込んだゴミは全て持ち帰るルールになっています。

 

 

 

 

 

マーカーワッデンの行き方

マーカーワッデンには3月〜10月末まで運行しているフェリーで訪れることができます。

レリスタットの港から出港しているフェリーにて約45分でマーカーワッデンに到着します。(フェリーは有料です)

Marker Wadden 概要(2023)
フェリー運行期間:3月〜10月末
チケット >>
フェリー乗り場:Schoonzicht 404, 8242 KH Lelystad
URL:natuurmonumenten.nl

 

 

アクセス

アムステルダムからマーカーワッデンまでは電車バスフェリーで訪れることができます。

 

アムステルダムからオランダ鉄道でレリスタット駅まで約45分です。

レリスタット駅前のバスターミナルからバス3番で15分、終点のBataviahavenで下車します。(アウトレットモールの次の停留所です。)

 

下車したバス停前にマーカーワッデン行きのフェリー乗り場があります。ホームページでは船の乗り場の詳細が不明確でしたが、乗り場にMarker Waddenと大きく書いてあったので見つけられると思います。

乗船時にチケットの確認がありました。フェリーは時間通りに出港します。出港時間の15分前くらいに到着したら、入船して、コーヒーを買って、席について、出港、とちょうどいいタイミングでした。

 

フェリー乗り場はココ!

 

 

 

 

フェリーの旅

Marker Wadden行きのフェリーに乗船するにはチケットの事前購入が必要です。週末のチケットは1週間前には完売していることもありますが、平日は前日でも購入できる時もあります。

フェリーのチケットサイト >>

 

船内はとても綺麗でした。客室階ではコーヒーとアップルパイの販売がありました。船内は空いている席に自由に座れます。下の階にはお手洗いがありました。(Herrenが男性用、Damenが女性用です。)

 

上の階のデッキからはマイケル湖の眺めを楽しめました。風が冷たかったので上着があると安心です。

フェリーチケットのお値段がそこそこするからかご年配の方が多く、落ち着いた雰囲気の船旅になったのがとても良かったです。

 

 

 

 

 

あとがき

訪れた日が強風だったのでフェリーがとてつもなく揺れました。フェリーが運行するか心配でしたが時間通りに出港しました。強風雨等で運休となる場合は当日までに連絡があるそうです。

船酔いでマーカーワッデンに到着してから30分くらい動けなかったのですが、他の方達より30分遅れで散策を始めたので、集団から外れてゆっくりとお散歩を楽しめました。

 

強風に吹き飛ばされて落ちないか不安になるような散策ルートでしたが、響き渡る鳥の声、青々とした草花、歩きたくなるデザインの歩道や展望台と、楽しい時間となりました。とても美しい風景の中を散策できる最高のハイキングでした。

次回は晴れた日に訪れてみたいです。

 

 

マーカーワッデンまでのフェリーチケットは安くはありません。観光収入の一部が自然再生プロジェクトの費用にあてられます。マーカーワッデンを観光することが美しい自然の再生につながります。マーカーワッデンにハイキングに訪れてみてはいかがでしょうか。

 

 

 

オランダ鉄道情報

アムステルダムからレリスタット駅まではオランダ鉄道で約45分です。

4日前までにオンラインチケットを購入すると10%オフになります。

オランダ鉄道早割チケット >>

 

オランダ在住の方でOVカードをお持ちの方はオランダ鉄道のサブスクリプションに加入すると割引料金で乗車できます。

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