ロードス島で過ごした夏休み。ロードス島旅行で最も楽しみだったのがリンドス村(Lindos)です。
ロドスタウンから南東にバスで1時間30分のところにあるリンドス村は、丘の上には古代神殿があり、丘の斜面には白い家が集まり、丘の麓にはターコイズブルーの海が広がるとても美しい村でした。
リンドス村には車道が無く、村内は車両侵入禁止の静かな村です。村の美しい風景と、ゆっくりと流れる時間の中で数日間の夏休みを過ごしてきました。
リンドス村の見どころをまとめたので、観光の参考にしてみてください。
リンドス村の観光情報
リンドス村は1日で観光できてしまうくらい小さな村です。そのためロドスタウンから日帰りでリンドス村を観光するツアーが定番となっています。
アクロポリス遺跡を見学し、白い村を散策し、ターコイズブルーのビーチで遊んでロドスタウンに帰るバスツアーが人気です。
ですが機会があったらぜひともリンドス村に滞在をしてみてください。朝の静かな田舎風景や、夜のお祭りのような村の様子、午前中の海の透明感は滞在しなければ見ることができない風景でした。
アクロポリス
紀元前10世紀頃より人が移り住み始めたとされているリンドス。入江となっている地形を活かし、港には多くの船が停泊する貿易都市として栄え、古代では重要な都市の1つだったと云われています。
紀元前300年頃には丘の上にアテナ神殿が建設され、その後に神殿の周りに柱廊や礼拝堂なども建てられました。
現在でも残っているリンドスのアクロポリス遺跡は見学することができます。
標高116mの丘の頂上に建てられたアテナ神殿からの眺めは、東側180度が見渡す限りの青い海、西側180度がリンドスの村々とその背後の山が見渡せる、まるで神の目線のような眺望でした。
アテナ神殿が建てられてから1500年以上経った14世紀には、オスマン帝国から島を守るために神殿を囲うように壁が建てられ、聖ヨハネ騎士団の要塞が建設されました。丘の上にそびえ建つ壁は現在でも保存されています。
リンドス村のアクロポリスに訪れるには、現在でも古代時代と同様に急勾配な坂道を登らなくてはなりません。多少は均されていますが、整備された道を歩き慣れている現代人には非常に過酷な登り坂でした。
ヘトヘトになりながらたどり着いたアテナ神殿遺跡からの眺めは、登頂の達成感も相まって美しさが2倍だったように感じます。
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リンドスの白い村
リンドス村に広がる白い家々は17〜18世紀頃に建てらた漁村住宅です。現在はアクロポリス、白い村の美しい景色、透き通る海で人気の観光地となっています。
村の入口には大きなバスターミナルがあり、毎日たくさんの観光バスが到着し、多くの観光客が訪れます。
村の入口まではバスや車で訪れることができますが、村内は車両禁止です。
細い路地が不規則に交わるリンドス村はまるで迷路。Googleマップでも路地が全て表示されないので、村の入口にある地図だけが頼りです。でも地図を見ても迷ってしまいます…。
村の中はお土産屋さんやレストランが途切れることなく並んでいて、「あっ可愛い」とお店をのぞいて歩いているうちに必ず迷子になります。
でも小さな村なので迷いつつもグルグルお土産屋さんを周っていると、知らず知らずのうちに村を1周していました。
毎日たくさんの観光客が訪れますが、バスが運休の日曜日はとても静かな村に変貌します。村の景色はどこもかしこも美しいリンドス。写真を撮るなら日曜日です。
でも坂道や階段が多い村なので体力と足腰の強さが必須となります。
村の中のレストランはルーフガーデン(屋上テラス席)がある所が多く、村や海やアクロポリスを眺めながら食事を楽しむこともできました。
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リンドス村のロバさん
急勾配の坂道が多いリンドス村。丘の上のアクロポリスに訪れるだけで足がガクガクしてしまいます。
小さなお子様やご高齢の方など、坂を登るのが難しい方は無理をなさらずロバをチャーターしましょう!
リンドス村の入口にいるロバさんがアクロポリスの入口まで乗せてってくれます。(有料)
リンドス村の猫さん
リンドス村には野良猫がたくさんいました。人間になれている様子で、触らせてくれる猫さんが多かったです。暑い日中はみんな日陰で寝ていました。
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リンドスの海
リンドス村のビーチは入江なので波がなく安全に遊泳できました。
海はロドスタウンより透明度が高いように感じました。特に午前中はとてもクリアで水上から魚が見えました。
お昼頃からボートツアーが始まったり、海水浴客が増えてくると水が濁ってくるので(それでも綺麗)、一番美しい状態の海を見るには午前中に訪れてみてください。
リンドスビーチ
アクロポリス遺跡の麓にあるリンドスビーチ(Lindos Beach)は、リンドス村で一番大きなビーチです。駐車場やバス乗り場から近いので、日帰りの海水浴客が多いです。
パラスビーチ
リンドスビーチの対面にあるパラスビーチ(Pallas Beach)は小さなビーチですが、位置的にリンドス村滞在者向けのビーチなので、割と空いてます。
パラソルとビーチチェアのレンタルが1人€10だったので、ロドスタウンよりも安かったです。(2023年の価格)
ボートツアーの乗り場が隣接してるので、ツアー時間の前後にビーチで遊ぶことができました。
リンドス村のビーチは、パラソルとビーチチェアで埋め尽くされていて、砂浜にタオルを広げて場所取りできるスペースがありませんでした。
パラソルとビーチチェアをレンタルをせずに海水浴を楽しみたい時は、ボート乗り場の裏の岩場が穴場です。
セントポールビーチ
アクロポリスの丘の反対の麓にあるビーチは、リンドスで最も美しいセントポールビーチ(St Paul Beach)です。
リンドス村から徒歩5分ですが、このビーチは村の外に位置するので車道に面していて、駐車場も隣接されています。
場所取りできるスペースがないので、海水浴を楽しむにはパラソルとビーチチェアのレンタルが必須です。ちなみにレンタル料金は高額でした。
セントポールベイビーチ
セントポールビーチの対面にあるセントポールベイビーチ(St Paul’s Bay Beach)は、駐車場が隣接していないので多少は利用者が少なめです。(でも午後は混雑してました。)
こちらも自由に場所取りできるスペースが無いのですが、海の家レストラン周辺の岩場にタオルを広げられるスペースがありました。午前中に訪れれば場所取りできる可能性は高いです。
またボートツアーの乗り場が隣接しています。
水中観光船・グラスボートツアー
パラスビーチとセントポールベイビーチからはボートツアーが出航しています。前日でも申し込みができたグラスボートツアーに参加してみました。
グラスボートは2階建ての船で、下のお部屋は海の中です。壁面が大きな窓になっているので、海中を見ることができるボートです。まさしく天然の水族館でした。
お魚が多いスポットに到着すると船長さんが餌を撒いてくれます。するとお魚の群れがボートの周りに集まってきました。規則的なリズムで動く魚群はまるでダンスショーのようでした。
海の透明度が高いからこそ楽しめる水中観光船なんだと思います。海底を見ているだけでもワクワク感がありました。
ツアーの最後には、ターコイズブルーの海のナバロン湾(Navarone Bay)に立ち寄って自由遊泳することができます。
ナバロン湾は本当に透明度の高い海で、ロードス島で訪れた海の中で最も美しかったです。ここに立ち寄るだけでもツアーに参加した価値がありました。
約2時間のツアーはセントポールベイビーチから毎日出航しています。リンドスで人気のグラスボートツアーです。
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リンドス村の役立ち情報
リンドス観光で役立つプチ情報まとめ。
ロドスタウンからリンドスまでのアクセス
ロドスタウンからリンドスまではKTELが運行しているバスで訪れることができます。1時間に1〜2本ほど運行しており、所要時間は約1時間30分です。
民間バスのKTELのチケット売り場はバスターミナルAverof通りの南端にあります。現金でもカードでも支払いができました。
※バスは日曜日は運休なので旅行の計画をたてる時は移動日にご注意ください。
KTELのホームページで時刻表を見ることができます。
リンドスからロドスタウンまでのバスも1時間に1〜2本ほど運行しています。バスチケットはリンドスのバスターミナルのチケット売り場で購入できます。
ツアー
ロドスタウン発の日帰りリンドスツアーは人気のツアーです。セブンスプリングなどの観光名所にも立ち寄ってくれるので1日でロドスタウン⇄リンドス間の観光を制覇できます。
ホテル
ロードス島に訪れたらリンドスの白い村にぜひ滞在してみてください。
リンドス村には貸しアパートメントが多くあります。静かで眺めの良いアパートメントで別荘気分でのんびりと過ごせます。テラス付きのお部屋がオススメです。
ただし坂道や階段が多い村なのでスーツケースはお勧めできません。バックパック1つで身軽に旅行しましょう。
スーパーマーケット
リンドス村の中に小さなスーパーマーケットがいくつかあります。飲み物や生鮮食品、日焼け止めやシャンプーなどの日用品までと、なんでも置いてありました。
桃やバナナなどの果物が美味しかったので是非食べてみてください。価格は一般的な印象でした。
ロードスの観光マップ
ロードス島の食べ物情報はオレンジ色、ロドスタウンの観光情報は青色、リンドス村の観光情報は紫色です。
ロードス島までのアクセス
オランダからロードスまではオランダのLCCであるトランサヴィア航空(Transavia)を利用しました。オランダ⇄ギリシャ間はパスポートコントロールが不要。セキュリティーチェックだけなので、まるで国内線のようで楽々です。
ロードス島現地ツアー