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【ポルトガル】デルフトブルーのお友達・装飾タイルのアズレージョをポルトで鑑賞

ヨーロッパ旅行
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オランダにはデルフトブルーと呼ばれる青色の絵付けを施された陶器の伝統工芸品があります。

【オランダ】名誉称号授与・王室御用達のデルフトブルーの歴史
古来のファイアンス焼き技法をベースにオランダ流の陶磁器が出来上がったのは16世紀末。青色の絵付けを施されている伝統工芸品の陶磁器デルフトブルーは一度は消えかかった工芸技術ですが今ではオランダ王室御用達です。

 

そんなオランダのデルフトブルーととても似ているタイルをポルトガルで見かけることが多かったです。

 

 

 

アズレージョとは?

ポルトガルの建物の外壁やインテリアの装飾として用いられている青色の絵付けを施されたタイルのことをアズレージョ(Azulejo)といいます。

もともとは輸入品で15世紀にポルトガルに輸入されると宮殿の壁や床材として広まりました。当時はスペインやイタリアからの輸入品が主でしたが、16世紀にはポルトガル国内に工房が作られて国内で生産されるようになりました。

16世紀後半には色とりどりのアズレージョが教会や修道院などの装飾として使用されるようになったそうです。

17世紀になると貴族の間では戦さや狩りなどを描いたアズレージョが流行り、教会や修道院では聖書をテーマにしたアズレージョが人気となりました。

この頃にオランダのデルフト焼きがポルトガルの首都リスボンに輸入され、デルフトブルーのタイルがフロンテイラ宮殿の装飾に使われました。リスボンのフロンテイラ宮殿では今でも当時のデルフトブルーを見ることができるそうです。

 

 

 

 

ポルトのアズレージョ鑑賞スポット6つ

現在でも建物や街の装飾としてアズレージョが用いられているポルトガル。街の至る所でアズレージョ鑑賞することができます。

ポルトにはアズレージョが有名な駅と教会と聖堂があります。なかには無料で楽しむこともできる建物もあるので、ぜひとも観光途中に立ち寄ってアズレージョ鑑賞を楽しんでみてください。

 

 

サン・ベント駅

ポルトで最も有名なアズレージョ鑑賞スポットはサン・ベント駅(São Bento Station)です。旧市街地の中心に位置する現役の駅です。

もともと修道院だった建物をリノベーションして駅舎になりました。入り口をくぐると天井の高いホールが開けており、壁にはアズレージョが施されています。

駅舎の壁を彩るアズレージョは1930年に作成されたものです。ポルトの歴史にまつわる出来事が描かれています。

個人的に好きだったのは汽車を描いたアズレージョ。青以外の色が使われているのも素敵です。

アズレージョだけでなくノスタルジックな駅舎のデザインも見どころです。

São Bento Station 概要(2023年)
住所:Praça de Almeida Garrett, 4000-069 Porto

 

 

 

 

コングレガードス教会

サン・ベント駅のお隣にあるコングレガードス教会(Congregados)の外壁もアズレージョで装飾されています。19世紀に再建されたときに造られたアズレージョです。

Igreja de Santo António dos Congregados 概要(2023年1月)
営業時間:10〜19時30分
住所:R. de Sá da Bandeira 11, 4000-433 Porto
URL:igrejacongregados.com

 

 

 

サント・イルデフォンソ教会

1万枚以上のアズレージョタイルで装飾されているサント・イルデフォンソ教会(Santo Ildefonso)。1932年に造られたアズレージョは当時の人気アズレージョ職人だったジョルジェ・コラコさんによってデザインされました。

1739年に建てられた建物は、その後に何度も修復されています。内部は八角形になっており、ステンドグラスと天上の装飾がとても素敵な建物です。

Igreja Paroquial de Santo Ildefonso 概要(2023年1月)
営業時間:10〜13時、15〜18時(月曜休館)
入館料:€1
住所:R. de Santo Ildefonso 11, 4000-542 Porto
URL:santoildefonso.org/

 

 

 

 

カルモ教会

2つの教会がくっついている珍しい建物。左半分がカルメル会教会で、右半分がカルモ教会(Carmo)です。

カルモ教会の側面は巨大なアズレージョで装飾されています。巨大すぎて道路の反対側からでも写真に収めきることができませんでした。この巨大なアズレージョアートには教会が創設した場面が描かれているそうです。

1912年に造られたアズレージョですが、現在でもとても状態が良いです。1枚1枚全く違った絵柄なのが凄すぎます。

教会内は金色の装飾が施されていました。建物内で2つの教会が繋がっており、両方とも見学することができます。

カルメル会教会側は博物館になっていました。司祭様や聖書にまつわる美術品が展示されています。建物内でもアズレージョを見ることができました。

Igreja do Carmo 概要(2023年1月)
営業時間:9時〜18時
入館料:€4.50(現金のみ)
住所:R. do Carmo, 4050-164 Porto
URL:facebook.com/tourCarmoPorto/

 

 

 

アルマス聖堂

1929年に完成したアルマス聖堂(Capela das Almas)では一際鮮やかな青色のアズレージョを目にすることができます。

イタリアの巡礼地アッシジの聖人の物語を描いた壮大な作品のアズレージョには16000枚のタイルが使われています。

建物内は入場無料でした。教会内の壁にもアズレージョが使われていて、Theアズレージョ建築になっています。

Capela das Almas 概要(2023年1月)
営業時間:7時30分〜18時
住所:R. de Santa Catarina 428, 4000-124 Porto
URL:diocese-porto.pt/

 

【イタリア】聖地巡礼の町アッシジで小路散策
ローマとフィレンツェの中間くらいに位置するアッシジはキリスト教の巡礼地のため世界中から多くの巡礼者が訪れています。小さな田舎町で訪れるには交通の弁も悪いのですが、素敵な路地が多いので時間があったら寄り道したい町です。

 

 

 

 

ポルト大聖堂

もともとは要塞として12世紀に建設され、17世紀に大改装を経てカテドラルとなったポルト大聖堂(Sé do Porto)はポルトの定番観光スポットです。

建物内の回廊では18世紀のアズレージョを見ることができます。石造りの建物とアズレージョの対比がなんとも不思議な感覚になるインテリアでした。

ゴシック様式の回廊はなんとも美しく神秘的。回廊の所々から見れるアズレージョと青空が絶景です。

建物内では豪華絢爛な装飾とアズレージョを鑑賞することができます。ポルトの建築は全般的に天井の装飾が派手です。部屋ごとに違った天井のデザインにも注目です。

ポルト大聖堂で最も美しかった部屋はまるで宮殿のようなインテリアでした。このように壁や天井に絵が描かれてるスタイルのインテリアも多くみられました。

そして屋上からはポルト市内を一望できます。これだけでも入場する価値があるくらいオレンジ屋根と青空のコントラストが綺麗な眺めでした。

Sé do Porto 概要(2023年1月)
営業時間:9時〜17時30分
入館料:€3
住所:Terreiro da Sé, 4050-573 Porto
URL:diocese-porto.pt/

 

 

 

 

街の壁画アートも要チェック

ポルト市内のあちこちで外壁に巨大な絵を描いたストリートを目にしました。巨大な作品は狭い路地に多く、写真が撮りずらかったですw。これは実際に訪れて楽しむアートでした。

 

【オランダ】唯一の窯元 ロイヤルデルフトのデルフトブルーを見学
今でも伝統的な工法で生産しているロイヤルデルフトはオランダで唯一のデルフトブルーの窯元です。360年以上の歴史ある工房併設の博物館では工房内を見学する事ができ、デルフト陶器の歴史や工法が学べます。

 

 

ポルト観光マップ

ポルト観光で必見のアズレージョは青色で表記しています。

 

 

 

ポルト観光ツアー