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【ダッチデザイン】MVRDV設計の渓谷型集合住宅 Valley Amsterdam

オランダのデザイン
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MVRDVは1993年に設立されたオランダの建築家集団で、ロッテルダムを拠点に活動しています。

MVRDVが手がけた建物は数多く、世界42カ国にMVRDVの建築物があり、さらに111個もの受賞歴があります。

 

 

そんなMVRDVが手がける集合住宅VALLEY AMSTERDAMが2021年に竣工しました。

見た目がカオスなこのプロジェクトは、総床面積75000㎡もあり、オフィス・住宅・商業施設の混合プログラムを含む多機能ビルとなります。

建設場所はZuidas地区。近年ビジネス街として急激に発展して、多くの高層ビルが急ピッチで建設されているエリアです。

オフィス街化した結果、この辺りの住宅への配慮は薄くなってきたと言えます。
Zuidas地区がをより住みやすい都市となるように、Valley Amsterdamプロジェクトは始まりました。

Valley Amsterdamは、196戸の住居、7層分のオフィススペース、3層分の地下駐車場、多数の商店や文化施設で構成されています。

建物はプロジェクト名とおり、渓谷(Valley)をイメージしており、誰でも訪れることができる公共スペースが多く存在します。

3つのタワーは最高100mの高さがあり、最上階にはスカイバーが設営される予定で、アムステルダムのパノラマを眺めることができます。

3つのタワーの麓には多くの緑が国際的に有名な造園家によってデザインされ、1年を通して自然を楽しむことができるようです。

 

 

 

通りに面したファサードには、周辺のオフィスビルが映り込むようにミラーガラスが施され、近隣との連続性をもたらします。

 

対照的に建物の内側面は渓谷のイメージを表すかのように石板タイルのしようとなっています。

屋外はまだ未完成ですが、この渓谷に使われる植栽やプランターは相当大きな物が想定されており、スケール感を覆すような不思議な体感のエリアとなるでしょう。

 

商業文化施設となる地上階のインテリアもまた、外部と連続した石系の仕上げとなり、吹抜け上部には巨大なトップライト。
この空間はグロット(海底洞窟)のような印象が想定されています。

 

 

 

 

一見複雑な見た目の建物ですが、8.1mグリッドでシンプルに耐力壁とコンクリートコア、柱と梁で構成されています。

見た目とは対照的な構造設計で逆に驚きですが、単純化することで他の面(設備や造園など)に柔軟に対応できるよう考えられています。

 

196戸の居住スペースは55〜700㎡あり、そのほとんどが賃貸アパートとなっています。是非とも住んでみたいです。

VALLEY AMSTERDAM 建築概要
用途:集合住宅、商業施設、オフィス
面積:75000 m²
竣工:2021年竣工
所在地:Beethovenstraat Amsterdam