コーニンクレッカ・フィリップス(Koninklijke Philips N.V.)はオランダ最大の電機メーカーで、現在はアムステルダムに本拠地を置く多国籍企業です。
日本法人である株式会社フィリップス・ ジャパンは東京都港区港南に所在しており、電気シェーバーや電動歯ブラシで知られています。
フィリップスの歴史
フィリップスは1891年に創業者ヘラルド・フィリップスがオランダ南部の都市アイントホーフェンに従業員20名の電球工場を設立したことから始まりました。
1920年代にドゥカティ(イタリアのバイクメーカー)の技術協力を受けたことから、電球の欧州各地への販売に成功し、その後はラジオ受信機、蓄音機、電気通信装置などに拡大し、家電製品から軍需産業まで関与する総合エレクトロニクスメーカーへと成長しました。
第二次世界大戦では大きな被害・損失を受け、戦後も不採算事業の赤字となり低迷しましたが、その後ヘルスケア・医療機器に力を入れたことにより成功し、今では世界60カ国で10万人以上の従業員を抱える上場企業です。
現在はコンピュータ断層撮影(CT)、核磁気共鳴画像法(MRI)、自動体外式除細動器(AED)などの医療機器分野で高い技術力を持っており、世界中の医療機関へ導入しています。
電球とフィリップスの街
現在本拠地をアムステルダムへと移動していますが、1891年の創業から1997年まではアイントホーフェンに本社があり、家族経営の電球工場から世界的な大企業と成長してきたフィリップスはアイントホーフェンのシンボル企業です。
そのため現在でもアイントホーフェンは電気の街、フィリップスの街として定着しています。
アイントホーフェンで11月に開催される光の祭典GLOWフェスティバルにはフィリップス社も協賛しており、毎年このイベントが開催される1週間は斬新で煌びやかな光のインスタレーションを見ることができます。
サッカースタジアム
アイントホーフェンのフィリップス・スタジアム(Philips Stadion)はフィリップス社の所有スタジアムです。2006年にはUEFAカップの決勝戦が開催されました。
アイントホーフェンに本拠地を置くサッカークラブPSV(ペーエスフェー)は、フィリップス社の企業クラブとして創設され、2016年までフィリップス社がメインスポンサーでした。
オランダでは、フィリップス社=アイントホーフェン、アイントホーフェン=フィリップス社というぐらいに切り離せない関係となっています。
ミュージアム
アイントホーフェンのフィリップス博物館(Philips Museum)では電球工場を創業してからの歴史や、懐かしさを感じる90年代のデザイン家電、最新のテクノロジーなどを体感する事ができます。
営業時間:11〜17時(月曜休館)
料金:€9.00
ミュージアムカード:無料
住所:Emmasingel 31, 5611 AZ Eindhoven
URL:Philips Museum
フィリップ製品
日本では電動歯ブラシやシェーバーが主流ですが、オランダでは様々なプロダクトが販売されています。
筆者が愛用しているのは空気清浄機です。
秋から春までの寒い季節は窓を開ける回数が激減するのでフィリップスの空気清浄機800シリーズを使っています。800シリーズはコンパクトで静音なので寝室でも邪魔になりません。
フィルターをこまめに掃除すれば、1シーズン使いっぱなしでも交換サインは出ませんでした。
Amazonで割引対象になりやすいので購入はセールのタイムイングがおすすめです。
もう1つ愛用しているのがドライヤーです。
フィリップスのドライヤー3000シリーズは、カラーが白と黒の2タイプあって、デザインがシンプルなのが気に入ってます。洗面所スペースに引っかけっぱなしになるので、インテリアとしての見た目が重要です。
機能は温風が強弱の2設定、冷風が強の1設定、風量も充分に感じられます。そして何よりお手頃価格です。