4月27日はキングスデー。
キングスデーを祝うなら(はしゃぐなら)、キングの歴史も知っておいて損はないかもしれません。


現在のオランダ(オランダ王国 /ネーデルラント王国)の歴史は約200年前に遡ります。

1813年にナポレオン皇帝が敗北し、
1815年3月、君主の称号がネーデルラント国王となり国王にウィレム1世が即位し、王国は現在に至ります。

オランダ王国歴代国王

1815年3月16日~ ウィレム1
1840年10月7日~ ウィレム2世(ウィレム1世の長男)
1849年3月17日~ ウィレム3世(ウィレム2世の長男)
1890年11月23日~ ウィルヘルミナ(ウィレム3世の長女)
※ウィルヘルミナは当時10歳だったため、母親の王太后が8年間摂政を務めた。
1948年9月4日~ ユリアナ(ウィルヘルミナの長女)
1980年4月30日~ ベアトリクス(ユリアナの長女)
2013年4月30日~ ウィレム・アレクサンダー(ベアトリクスの長男)

オランダでは、立憲君主国家となった1815年から現在までに7人が元首に即位し、このうち4人が生前に退位しています。
初代ウィレム1世は、王の権限を弱める憲法の改正に抗議するとともに、当時併合していたベルギーの独立を許した責任をとらされる形で、1840年にみずから王位を退き、息子に譲りました。
その後、4代目のウィルヘルミナ女王以降、3代続けて女王が元首を務め、いずれも高齢や病気などを理由に生前に退位しています。
このうち、先代のベアトリックス女王は2013年の75歳の誕生日を前に、
「新しい世代に責任を委ねるときが来た」
として退位を表明し、3か月後に息子の現ウィレム・アレキサンダー国王に譲位しました。

現在のオランダの憲法には「生前退位」の規定があり、元首が死去した場合と同様、嫡出の子孫のうち、性別に関係なく年長の子から優先的に継承権が認められています。
王室が国民に広く親しまれているオランダでは、王や女王の在位について、本人の健康状態や公務に対する考え方を尊重するという意識が、国民の間に浸透しているのです。



<photo credit: HereIsTom King of the Netherlands via photopin (license)>

現国王ウィレム・アレクサンダーさん。

お母様、前女王ベアトリクスの第一子として、1967427日にユトレヒトで生まれました。(オランダ王室で直系男子の誕生はウィレム3世以来116年ぶりのできごとです。)

三人兄弟の長男で、今年で51歳となるアレクサンダー国王のフルネームは
Willem-Alexander Claus George Ferdinand van Oranje-Nassau
(ウィレム=アレクサンダー・クラウス・ヘオルフ・フェルディナント・ファン・オラニエ=ナッサウ)
と絶対覚えられない長さです。

王妃のマクシマさんとは2002年に結婚され、現在は3人の娘さんがいらっしゃいます。

アレクサンダーさんが国王として即位したのは2013430日、46歳の時。
三代にわたり女王だった王位に、国王として即位されされたのは123年ぶりとなりました。

国王と女王は人気もので、オランダ人からは国民に近い気さくな人柄を評価されています。




そんなアレクサンダー国王は飛行機愛好家であり、パイロット資格を取得しています。
実はパイロットになりたかったそうです。
そして飛行機愛好家の域を超え、副操縦士として21年間アルバイトをしていたことを昨年メディアに明かしたことは、オランダ国民も仰天のニュースです。
国王兼パイロットという誰も真似できないハイステータス。
そして国王でも副業してOKなところが、自由で自己責任なオランダっぽい考え方だと思います。

副業できるほど国王は暇なのか、と言ったらそんな訳はございません。
実際副操縦士としてのアルバイトは月2回程度だったそうです。
公式行事や公務でご多忙な毎日らしいです。

ちなみに国王は活動費(給与)として毎年87万ユーロ(約1億円)を受け取っているそうです。
この活動費については高すぎると考える人が60%以上いるそうですが、生涯国務をこなす身としてこの金額が高いのか安いのか私には判断基準がありません。


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