オランダのお隣の国ベルギー。
首都ブリュッセルの世界遺産、ベルギーワッフルやチョコレートなどが有名な国ですが、オランダに近いエリアでは文化が似ている地域もあります。
ベルギー北西の街ブルージュ(Brugge)は、運河に囲まれた街の造りで、かつては風車によって経済成長が支えられてきました。
綺麗な運河の風景や、中世の歴史的建造物や風車が残っており、ベルギーだけどオランダっぽさがある、2つの国の良いトコ取りのような街です。
ブルージュまではブリュッセルから電車で1時間で訪れることができるので、半日でも十分に観光することができます。ワッフル片手に街歩きを楽しんでみてください。
18〜19世紀の風車
ブルージュにはかつて外敵から守るため街を囲うように城壁がありました。13世紀には城壁に沿うように風車が建てられ始めました。
その後も風車の建設が続き、16世紀には30基以上の風車があったそうです。
現在は多くの風車がなくなってしまいましたが、十字の門(Kruispoort)から北側に伸びる運河沿いの公園には4基の風車が保存されています。
<十字の門>
十字の門から北に、
2. Sint-Janshuismolen
3. De Nieuwe Papegaai
4. Koeleweimolen
と4基の風車が並んでおり、そのうち2基は現在も穀物の粉砕工場として可動しています。
Bonne-Chièremolen
風車は十字の門の一番近くにある風車は1844年に建設されたスタンダードタイプの風車として知られています。
Sint-Janshuismolen(聖ヤンスハイス風車)
1770年に建てられてから同じ場所で可動しており、現在は風車内の見学もできる貴重な観光スポットとなっています。
営業時間:9:30〜12:30、13:30〜17時(月曜休館)
※季節や祝日などで休館日または時間変更あり。
料金:€4.00
住所:Kruisvest 3, 8000 Brugge, ベルギー
URL:Sint-Janshuismolen
De Nieuwe Papegaai
1790年に製油所として建設された風車ですが、1970年に移設されてきました。
Koeleweimolen
1765年に建設され、1996年に移設されてきました。
ブルージュの観光スポット
ベルギーの水の都ブルージュでは運河クルーズ観光を楽しんでみてください。
また街の中心部にあるブルージュ広場(Burg Square)の周辺に歴史的な建物が多く保存されています。
ベルギー最古の市庁舎
ブルージュ市庁舎(Stadhuis Brugge)は1367〜1421年にかけて建設されており、現存するベルギーの市庁舎で最も古い建物です。
現在は歴史や美術品が展示されているミュージアムとなっているので、館内の壮麗なインテリアを見ることもできます。
隣接する白壁に金色の装飾が施されたルネサンス様式の公文書館も必見です。
営業時間:9:30〜17時
料金:€7.00
住所:Burg 12, 8000 Brugge, ベルギー
URL:Stadhuis Brugge
イエスの血痕が残る礼拝堂
小さな聖堂の聖血礼拝堂(Basilica of the Holy Blood)には、イエスの血痕が残る布が保管されています。
聖堂内は広く美しい装飾と壁画、そしてステンドグラスがあしらわれています。
営業時間:10〜17時
料金:無料
住所:Burg 13, 8000 Brugge, ベルギー
URL:Holyblood.com/
西フランドル州庁舎
ブルージュ広場のすぐ隣にあるマルクト広場(Market Square)は、13世紀には船の荷下ろし場の倉庫エリアでした。19世紀中頃からマルクト広場に官庁が集まるようになると、倉庫だった建物が庁舎へと建て替えられました。
現在ある州庁舎(Provinciaal Hof)は19世紀末に建てられ、20世紀末まで西フランドル州の庁舎として使用されていました。
現在は改装工事中なようですが、2024年からガイドツアーなどで内部を見学できるようになるようです。
世界遺産の鐘楼
366段の階段を上るとブルージュを一望できる13世紀に建てられた高さ83mの鐘楼(Belfort)はブルージュのシンボルです。
47個の鐘がついたカリヨンは、水・土・日曜日の11時間からその音を聞くことができます。