毎年オランダでは5月の第二土曜日の風車の日にオランダ国内の多くの風車を無料公開しています。
今年の風車の日はアムステルダム・ノード(北)にあるd’Admiraal風車へと訪れてきました。
ちょうど同日にノード地区で24 uur Amsterdamとういイベントも開催していたので、アムステルダム・ノードを散策してきました。
24 uur Amsterdamとは?
24 uur Amsterdamとは(たぶん)2022年から始まったイベントで、アムステルダムの劇場、美術館、博物館、ショップ、バー、ホテル、クラブなどが開放されるローカル向けのイベントだと思います。
普段は入れない裏方などを見学したり、ギャラリーやアトリエのガイドツアーや、食べ物系のイベント、子供たちのイベント、音楽イベントなど、1日限りなのに内容が盛りだくさんな催しです。
昨年はアムステルダムの繁華街を中心に開催されており、ライツェ広場にあるアムステルダム市立劇場(Internationaal Theater Amsterdam)のガイドツアーがあったので参加したところ、舞台裏や劇場の見学ができ、さらにオランダの役者さんの実態などの話を聞くことができ、とても興味深い見学ツアーで楽しめました。
2023年はアムステルダム・ノードを中心に24 uur Amsterdamが開催されたので、今年も普段は見ることができない舞台裏見学に行ってきました。
この投稿をInstagramで見る
24 uur Amsterdam 2023で見学した舞台裏
今年は5月13日の土曜日に開催された24 uur Amsterdam。24時間のイベントですが内容が盛りだくさんすぎて全部を見てまわることはできませんでした。
今年は風車、倉庫美術館、造船所、アトリエの4カ所を見学してきました。
旧チョーク風車の工場見学
せっかく風車の日だったので、アムステルダムノードのd’Admiraal風車を見学してきました。この風車が建設されたのは1792年と歴史ある風車です。チョークの原料の石灰やセメントなどの製粉工場だったそうです。1940年までの約150年間稼働していました。
1965年に改修工事が施され、その後も1990年までは稼働していた風車です。現在は歴史建造物として大切に保存されています。
ちなみにオランダに残っている唯一の旧チョーク工場の風車らしいです。
d’Admiraal風車は月に1日だけオープンDayがあるので、風車の中を見学することができます。
巨大フリースペースの倉庫見学
3000㎡の広さがあるDOOR OPEN SPACEは、展示会、演劇公演、フェスなどのイベント会場として使われる倉庫型のフリースペースです。毎月、様々なイベントが開催されているようです。
この日はファイバーフェスティバルという現代アート展のガイドツアーがあったので参加してみました。音や光を使った現代アートをガイドさんの解説を聞きながら見てまわる機会は多くないので新鮮でした。
船舶修理のドック見学
Damen Shiprepairは1920年に創立された船舶ドックで、現在では世界中の船舶の修理とメンテナンスを行っています。
普段は入ることのできないドックの敷地内をツアー見学してきました。ガイドがオランダ語だったので難しいことはわかりませんでしたが、船のパーツや巨大クレーンを直近で見学できる工場萌えな体験ができました。
普段はドック見学はできませんが、隣にあるレストランHelling 7からドック内を見渡す事ができます。美味しい食事を食べながら船やクレーンやアイ川を見渡せる眺めの良いレストランで人気だそうです。
この投稿をInstagramで見る
アーティストさんのアトリエ見学
Treehouse NDSMはレンタルアトリエスペースで、様々なアーティストさんが作業場として利用しています。アムステルダムノードにはこのようなレンタルスペースが多くあるように思います。
作業場なので普段は入る事ができませんが、この日はいくつかのスペースを見学する事ができました。こんなオシャレな所で活動しているなんて羨ましかったです。
時々イベントやワークショップなどを開催しているそうです。
あとがき
去年も今年も情報が少なくて、何がやってるのか、どんなことがどこで開催されているのかなどが、いまいち分からないイベントの24H Amsterdam。
無料なのか予約制なのか、英語ガイドなのかオランダ語案内なのか、行ってみないと分からないことが多い、外国人にはハードルの高いイベントな気がしてますw。
それでも普段入る事ができない裏方見学はとても魅力的です。メジャーな観光とは一味違った地元イベントでした。
来年も楽しみです!