アムステルダムからロッテルダムまでノンストップで走るダイレクト運行が始まったので、家からロッテルダム中央駅まで1時間もかからずに訪れる事ができるようになりました。
アムステルダムとは全く違った様相のロッテルダムは近代建築が集まる進化し続ける街です。
見たい建物がたくさんあるので毎年少しずつ巡っています。
今年はロッテルダムザウド(南)エリアを中心に観光してきました。
ロッテルダムザウドの近代建築
ロッテルダム観光といえば建築巡りです。ロッテルダムザウドの美しい建築8選をまとめました。観光の参考にしてみてください。
ロッテルダム・アホイ
ロッテルダム・アホイ(Rotterdam Ahoy)は2011年に竣工したイベント会場です。
外壁には大型LEDスクリーンが設置されていて電光ディスプレイとして使用でき、館内もあらゆるイベント用途に合わせて使えるよう、様々な工夫とデザインが詰まっています。
設計は建築スタジオZJAです。
今回は遠目からチラッとしか見れませんでしたが、イベントがある時に訪れて館内に入ってみたいです。
ザウドプレイン劇場
ロッテルダムザウドのショッピングセンター前に2020年に竣工した劇場のザウドプレイン劇場(Theater Zuidplein)は特徴的なファサードをしている建物です。
丸と三角の模様のような外壁はパンチングメタルのような仕様になっており、色が薄い部分は光を通します。そのため陽が沈むと建物が行灯のような照明になるそうです。
建築設計はDe Zwarte Hond、インテリアデザインはBURO M2R、劇場設備はStudio RAPがデザインしています。
イベント会場フェニックスⅡ
現在工事中のフェニックス2(Fenix II)は1922年に建てられた倉庫です。
中国の設計事務所MAD Architectsのデザインによって増築・改装工事が行われており、2025年に文化施設としてオープンする予定です。
建物の中心には渦巻状の展望台が建設されるそうです。
お隣の建物のFenix I(フェニックス1)ももともとは1922年に建てられた倉庫でした。こちらは建て替え工事が2019年に完了しており、住宅や飲食店の複合ビルになっています。
レインハーフェン橋
運河や水路が多いオランダでは街中に橋が多くあり、1つ1つのデザインにこだわりを感じます。
2012年に完成したレインハーフェン橋(Rijnhavenbrug)は景観と馴染んだ主張のない橋として依頼されたシンプルなデザインの橋です。
橋を支える橋脚も、歩道の床部分も限りなくコンパクトに設計されています。歩行者専用といえど200mの長さの橋のペラペラ感が特徴的でした。
設計はQuist Wintermans architectenです。
ホテル・ニューヨーク
1901年に建てられた歴史ある建物は1977年までアメリカ企業の本社ビルでした。その後に改修工事がおこなわれ、1993年よりホテル・ニューヨーク(Hotel New York)としてオープンしました。
スイートルームのインテリアは古い建物を生かしたクラシックなデザインと、モダンなデザインが融合している現代版貴族のお部屋デザインです。
リーズナブルな客室はまさにニューヨーカーが住んでいそうな家具チョイスのお部屋仕様になっています。
ロッテルダムで宿泊したいホテルの1つです。
宿泊しなくてもレストランだけの利用もできます。
デ・ロッテルダム
ロッテルダムのシンボル建築のデ・ロッテルダム(De Rotterdam)はオランダ建築家レムコールハウス創設の設計事務所OMAが設計の建物です。
2013年に完成した44階建てのビルは延床面積が16万㎡とオランダ最大の建物です。
見る角度によって形状が異なって見える不思議な建物で、角度によって複数のビルに見えたり、上階部分が不安定な建物に見えたりと、全く違った表情の建築に変わります。
デ・ロッテルダム内のホテルnhow Rotterdamは宿泊ができます。また11階にあるホテルのバーは宿泊しなくても利用できます。
KPNビル
デ・ロッテルダムのお隣もこれまた有名建築です。通信会社KPNの本社ビルとして2018年に完成したKPNビル(KPN Hoofdkantoor)はイタリア建築家レンゾ・ピアノの設計です。
良い感じの写真が撮れなかったのですが、隣にあるエラスムス橋の構造と同角度で傾いているビルで、その傾きを一本足の構造で支えている斬新なデザインをしています。
デ・ヘフ橋
コーニングス港にかかるデ・ヘフ橋(De Hef)は1927年の完成した橋で、かつては電車が走る鉄道橋でした。西ヨーロッパで初めての鉄道橋だったそうです。
1993年に地下鉄が完成した後は不要となってしまった橋ですが、撤去されずに文化遺産として保護されています。
この橋を保存するのには手間も費用もかかるので撤去しようとの話があるそうです。いずれは無くなってしまう橋かもしれません。
ロッテルダムザウド地区はまさに都市開発が進行形で行われているエリアです。
歴史ある港街がどのように変わっていくのか注目です。