毎年11月の最初の土曜日の夜に開催されるアムステルダム・ミュージアムナイト。
一晩限定で美術館が夜中の2時までオープンするイベントは毎年大盛況です。
2024年は新しいロケーションが10ヶ所以上増え、75ヶ所のミュージアムがオープン予定。
過去2回ほど参加してみたところ、一晩で周れるのは3〜5ヶ所くらいです。空いている所もあれば、1時間以上も並んで待つ所もあります。混雑するところはオープン時間の19時に訪れるのがベストです。
今までの経験値から、通年の人気スポットやおすすめのミュージアムをまとめたので参考にしてみてください。
混雑確定の人気ミュージアム
ミュージアムナイトが始まる19時に訪れても15〜30分待ちになる、毎年人気の美術館があります。21時過ぎると1時間以上の待ち時間となる可能性が高いので、最初に訪れるべきミュージアムです。
プロジェクションマッピング:Nxtミュージアム
ノード(北)エリアのNxtミュージアム(Nxt Museum)は3Dグラフィックやプロジェクションマッピングなどの新技術をあつかうタイプの視覚映像ミュージアムです。
昨年はミュージアムナイトに参加していませんでしたが、2024年はカムバックします。
通常の入館料が高い美術館なので、ミュージアムナイトでは行列確定の人気スポットです。入場に30〜60分待ちとなると思います。
待ち時間が長くても訪れる価値のある美術館で、壁一面や空間全体を覆うグラフィックや映像が各部屋ごとに展開されており、未知との遭遇感が味わえる展示が多いです。
最新技術アート:ワーグ
毎年のミュージアムナイトで奇抜な企画を行なうニューマルクト広場のワーグ(Waag)。1400年代に建てられた歴史建造物内を一夜限りのナイトクラブにしたり、昨年はVRと拘束具を使って五感を支配する不思議な企画を行ったりと、予想ができないイベントが開催されています。
建物が小さいので入場制限があり、入場待ちの列が常にできています。
2024年は3Dで絵文字を作るワークショップを開催予定です。
プラネタリウム:ARTIS
動物園ARTISにあるプラネタリウム(ARTIS – Planetarium)が昨年に続き今年もミュージアムナイトでオープンします。
大人になってから訪れたことがなかったプラネタリウム。最近は技術の進歩が凄まじく映画を見ているような没入感のあるショーで感動しました。
ARTISも通常の入館料が高いので、ミュージアムナイトでは行列確定です。入場に30〜60分待ちとなると思います。
ミュージアムナイト限定イベント
ミュージアムナイトでは通常の展示の他に、各ミュージアムごとに特別なプログラムが予定されています。ガイドツアー、コンサート、ワークショップなどと様々なプログラムが企画されています。
ピアノコンサート:ピアノミュージアム
ヨルダーンにあるピアノミュージアム(Pianola Museum)ではピアノのコンサートが開催されます。美術館が保有している貴重なピアノのコレクションで奏でられる夜の音楽会。2024年はアムステルダム音楽院の学生さんたちが演奏してくれるようです。
キャンドルナイト:シナゴーク
歴史ある建物のポルトガルのシナゴーク(Portugese Synagoge)では、館内に数多くある燭台の全てに蝋燭を灯すキャンドルナイトが開催されます。
2024年はピアノのコンサートも開催予定です。
サイレントディスコ:H’ARTミュージアム
毎年どこかしらの美術館で開催されるサイレントディスコ。ヘッドホンをつけて踊る近代的なクラブの様相は若い子達に人気があります。
2024年はH’ART美術館(H’ART Museum)でサイレントディスコが開催。美術館の中庭で踊れる一夜イベントです。
ナイトクラブアート
天井に36個のスピーカーがある最強の音響空間のアザーサイド(The Other Side)がミュージアムナイトに参戦です。ナイトライフに焦点をあてたアート展示を企画。メインホールでは1時間ごとに短いショーが開演するようです。
穴場のミュージアム
今まで知らなかった美術館や小さなギャラリーを訪れ、新しいアートに出会うのもミュージアムナイトの楽しみ方です。
メジャーな美術館に比べると空いているので自分のペースで鑑賞できます。また未知のアートやインスタレーションを発掘できる機会です。
NDSM
ノード(北)にあるNDSMは旧倉庫街の現アート街、NYのブルックリンのような印象があるエリアです。毎年NDSMの周辺でいつくかのギャラリーがオープンします。
クール、シュール、奇抜なアートワークを発見することができるかもしれません。比較的に空いているのでゆっくり見ることができます。またNDSMは夜景も綺麗です。
今年は4つの会場で展示があります。
小さなギャラリー
ミュージアムナイトの魅力はギャラリーも参加していること。今まで知らなかったギャラリーやアートを発見できる楽しみがあります。
こんな所にギャラリーがあったんだとか、気になってたけど訪れるタイミングがなかった所に立ち寄る機会です。
今年も気になっているところが3箇所あるので時間があったら寄ってみようと思ってます。
行っときたい定番
アムステルダムで1度は訪れておきたい定番の美術館を巡ることができるのもミュージアムナイトの魅力の1つ。
最近は美術館のチケットが高額なので、この機会に行っとくのはお得です。
国立美術館
オランダを代表する国立美術館(Rijksmuseum)。オランダ最大級の美術館でレンブラントやフェルメールの名作から、ナポレオンが奥様のためにオーダーしたピアノ、日本の浮世絵や出島の模型なども展示しています。
アンネの家
2〜4週間先までチケットが常に完売しているアンネ・フランクの家(Anne Frank Huis)は、アムステルダムで人気ベスト3に入るミュージアムです。
ふらっと訪れて入館できるのはミュージアムナイトの特権です。
屋根裏の教会博物館
アムステルダムの旧市街の伝統家屋が美術館になっている屋根裏の教会博物館(Museum Ons’ Lieve Heer op Solder)は、地下から屋根裏部屋までマルっと一軒のお家を見学できます。
屋根裏部屋にある秘密の教会が美しいです。
運河の家博物館
隠れた人気の運河の家博物館(Grachtenmuseum Amsterdam)は、地盤のゆるいオランダで住宅がどのように建設されているかが学べるミュージアムです。
日本語のオーディオガイドで分かりやすく解説を聞くことができ、「へぇ〜」と感心が止みません。
アムステルダムの旧市街の「建物」と「インテリア」の両方を見て知れる、とても興味深くお勧めのミュージアムです。
ご紹介した以外にも多くの美術館がオープンし様々なイベントが催されます。
ミュージアムナイトのホームページにて美術館情報やイベント情報を発見できます。また公式のアプリをインストールしておくと、当日に混雑情報などの速報も通知されます。
今年も楽しんでこようと思います。
晴れますように。