アムステルダム旧市街の多くの建物にはネズミが住んでいます。筆者の家も天井裏や壁の中からガサガサと動く音を耳にします。
部屋に出てくることはありませんが、以前に住んでいた家では一度だけバッタリとお会いして阿鼻驚嘆の様相で絶叫したことがあります。(その後にネズミが出てきた穴を塞ぎました。)
実際に出会ったら驚愕なのですが「屋根裏部屋や下水道にはネズミの世界があるかもしれない」なんてファンタジーな想像を膨らましていた子ども時代があったのではないでしょうか。
アムステルダムのネズミのお家(Het Muizenhuis)ではネズミの生活を覗くことができます。
とても可愛らしいドールハウスで、お子様と一緒に楽しめるギャラリーです。
ネズミのおうち
アムステルダムにあるネズミのお家(Het Muizenhuis)。以前はヨルダーン地区にありましたが2023年にダウンタウンにお引越しをしました。花市場やムント塔のすぐ近くなので観光中に立ち寄ることができます。
この投稿をInstagramで見る
ネズミのお家は入場無料のギャラリーになっています。館内ではたくさんのネズミさんが住むマンションを覗くことができます。
興味深いのはインテリアが多文化のデコレーションなことです。アムステルダム同様に移民が多いのような印象があります。
椅子や食器棚などの家具から、小さなカップや本まで精巧に作られています。一部屋ごとに物語があって、今にもネズミさんが話しかけてきそうです。
ネズミの物語
このネズミのお家のミニチュアは全て手作りです。最初はダンボールやアイスの棒など簡単に手に入る材料で作り始め、3年の歳月をかけて幅2m、高さ3mの大きなネズミのお家が完成しました。
完成したドールハウスを撮影し、念願だった本を出版したカリーナさん。初版本は2日で完売し、今では27言語に翻訳され世界中の子どもたちのお気に入りの一冊となっています。
マウスマンション
ネズミのサムとジュリア、そして彼らの家族や友達との暮らしが描かれたマウスマンションは、かわいいストーリーだけではなく、ページごとの写真がとても魅力的です。ドールハウスで繰り広げられるネズミの生活は、本当にネズミさんの世界があるように感じられます。
現在は17冊の本が出版されており、アムステルダム公立図書館(OBA)で貸し出しもされています。またアムステルダム公立図書館(OBA)にはオリジナルのドールハウスが展示されています。
ドールハウスキット
ネズミのお家(Het Muizenhuis)では、様々なドールハウスを見ることができます。奥の部屋には運河のあるネズミの街、マウステルダムがありました。
またギャラリーでは自分で作れるドールハウスのキットも販売しています。小さな小物からお部屋丸ごと作れるクラフトセットと種類が豊富です。
プラモデルの要領で組み立てるだけで素敵な家具やお部屋を作れるようになっています。初心者でも簡単に素敵なミニチュアを作ることができそうです。また好きな色にペイントしたりとお子さんと一緒にも楽しめそうですね。
インターネットからも購入できるようです。ドールハウスキット以外にも本や塗り絵なども販売しています。
ネズミのお家は2023年にお引越ししてリニューアルオープンしました。新天地は花市場やダム広場のすぐそばです。観光の途中にネズミの街へも遊びに行ってみてはいかがでしょうか。