オランダの家庭で親しまれている定番スイーツ、「モンチュー(MonChou)」をご存じですか?
ネーミングが可愛いモンチューは、言うなればオランダ版のレアチーズケーキです。
観光地のカフェではあまり見かけないけど、地元のケーキ屋さんにはあったりなかったり。
筆者は何回かお店で食べたことがあるのですが、濃厚なクリームチーズケーキでとっても美味しいんです。
以前に食べてたお店が閉業しちゃってから、モンチューを食べれてないので、久しぶりにモンチューが恋しくなったので作ってみました。
市販のキットが販売してるので、料理ができない筆者でも簡単に作ることができました!
モンチューって、そもそも何だろな?
「MonChou(モンチュー)」は、フランス語で「私のかわいい人(=darling)」みたいな意味の言葉だけど、オランダではMonChou=「クリームチーズのブランド名」として知られています。
1960年代にオランダのメーカーが「MonChouチーズ」を発売して以来、このチーズを使った冷たいケーキ、つまりMonChou taartが家庭のお菓子として大流行。
なので「モンチューケーキ」は、元々MonChouチーズありきで生まれた、オランダ発のレアチーズケーキ文化なんだとか。
オランダでのポジションは?
1970〜80年代にかけて爆発的に普及したモンチューケーキ。
オランダでのモンチューの立ち位置は、「昭和のお母さん的ポジションのお菓子」なんだとか。
日本の手作りプリンやババロアみたいな感じかな(偏見w?)。
オランダの家庭で「とりあえずこれ作っとけば安心」な誕生日ケーキ、来客スイーツの王道。また焼かなくていい、オーブン不要、材料も少なくて済むから、「簡単・失敗しにくいケーキ」として定着。
冷蔵庫で冷やすだけでできるので、働くママ層の救世主スイーツ!
これなら筆者でも作れそうですw!
Z世代にはどうウケてる?
流行り廃りがあるスイーツ界隈。
アップルパイやストロープワッフルが有名なオランダスイーツで、モンチューケーキを知っている観光客はほぼいない気がします。
オランダ人的にもモンチューケーキは、「古臭い」「おばあちゃんのケーキ」みたいに思われがちだった時期があったそうです。
最近では、市販のキットで手軽に作れることや、おしゃれな「映えアレンジ」がSNSで注目され、クラシックだけど再ブーム有りのスイーツという感じかな。
個人的には普通に美味しいので、食べてみる価値ありなスイーツです!
そんなモンチューを作ってみた!
モンチューケーキは、MonChouチーズというオランダのクリームチーズを使った冷たいデザート。
砕いたビスケットにバターを混ぜた台に、ふわっと軽くてクリーミーなレアチーズフィリングをのせて、冷やして完成!ベイクドではなく、ノーベイクタイプのチーズケーキです。
スーパーで手軽に買えるDr. Oetkerのケーキミックスを使えば超簡単。
工程は「混ぜて冷やすだけ」!フルーチェが作れる人なら誰でも作れちゃいます。
ケーキミックスで簡単クッキング
今回使ったDr. Oetkerのモンチューケーキミックスには:
• ボトム用のビスケットミックス
• フィリング用ミックス(ゼラチン入り)
が入っていて、用意するのは:
• MonChouチーズ(200g)
• 生クリーム(250ml)
• 水(100ml)
• バター(70g)
• シロップ漬けチェリー(トッピング用)
MonChouチーズの変わりに、定番のフィラデルフィア・クリームチーズ(Philadelphia)で代用することも可能です。
でもMonChouチーズの方が、酸味があってミルキーで柔らかくて、デザート向き。最寄りのスーパーでMonChouチーズが手に入る場合は、絶対MonChouチーズがオススメです!
フィラデルフィア・クリームチーズを使った場合は甘さがひかえめで、クリーミーさが弱め。生クリームの代わりにホイップクリームを使うとMonChouチーズに近づくらしいです。
作り方も超シンプル
作り方はたったの3工程。
1. ビスケットミックスに溶かしたバターを混ぜて型に敷き詰める。
今回はモンチューケーキミックスのkandijkoekjesbodem味でチャレンジ!ビスケットミックスがスペキュラース風味になってました。
推奨する24cmの型が無いので、手持ちのお皿で代用です。カップやグラスで1人前ずつ作るのが映えると聞きましたw。
2. MonChouチーズを1分混ぜて柔らかくし、そこに水とフィリングミックスを加えて混ぜて、さらに生クリームを加えて90秒くらい混ぜる。
モンチューチーズはしばらく常温に置いといた方が柔らかくて混ぜやすいのかも。
ハンドミキサーを持ってないので、手動でミックス。ハンドミキサーを使った方が、出来上がりがフワッとするのかもしれません。気合いで混ぜました!
3. 冷蔵庫で数時間冷やせば完成!
1で作ったビスケットの台の上に、2のレアチーズフィリングをのせて、2〜3時間くらい冷やせば完成!
トッピングにチェリーをのっければTheモンチューケーキです。チェリーをのせた方が断然に美味しいのでおすすめです!
食べてみた感想
まさに食べたかったモンチューで美味しかったです!
MonChouチーズとフィラデルフィア・クリームチーズの2パターンで作って見たのですが、確実にMonChouチーズを使った方がクリーミーで甘くて美味しかったです。
あとはハンドミキサーがあれば、もっとフワッと感があるのかもしれません。
トッピングに使ったチェリーは市販のシロップ漬け。もっととろみがあってジャムっぽい感じの方が食べやすいかもって感じました。
シロップを煮詰めたり、ちょっとアレンジすると、さらに美味しくなる可能性を秘めてそうです。
おもてなしにもいける◎
焼かないし、特別な型もいらないし、失敗しにくい。
チェリー缶でトッピングすれば見た目もかわいいので、ホームパーティーや持ち寄りにもぴったり!
「モンチュー?何それ?」ってなるけど、これはぜひ広まってほしい美味しさ。
オランダ旅行ではなかなか出会えない「おうちの味」モンチュー。簡単に作れて見た目もかわいいので、ぜひ一度試してみてください!