エンクホイゼンってどんな街?
オランダの北ホラント州にあるエンクホイゼン(Enkhuizen)は、アムステルダムから電車で1時間の港町。かつては「ザイデル海(Zuiderzee)」と呼ばれた内海に面し、17世紀のオランダ黄金時代には漁業と交易で栄えた街です。
現在は堤防と干拓によってアイセル湖(IJsselmeer)となり、内海の面影はほとんどありませんが、当時の港町らしい風情が今も残っています。
そんなザイデル海の歴史と、そこに生きた人々の暮らしを今に伝えているのが、ザイデル海美術館(Zuiderzeemuseum/ザイデルゼーミュージアム) です。
ザイデル海ミュージアムとは?歴史と魅力を紹介
名前だけ聞くと「ミュージアム」ですが、実際に訪れてみると半分はテーマパークのような屋外博物館。
港沿いに広がる広大な敷地に、オランダ各地から移築された歴史的建物が並び、まるで100年前の漁村に迷い込んだような気分が味わえます。
屋外エリア|オランダの漁村をそのまま再現
ザイデル海ミュージアムの目玉は屋外エリア。水辺には風車がたたずみ、ボートや古い家屋、教会や学校まで再現されていて、まるでタイムスリップしたよう。
お家の中も超絶リアルなインテリアで、まるでさっきまで誰かがお茶してたくらいの再現度。
当時の衣装で生活してたり、歩いているスタッフさんもいて、リアルさを演出しています
教会、学校、雑貨店…そのまま住めそうなくらい、街がマルっと現存…。100年前のオランダにタイムスリップした感がとてもありました。
ただ「展示を見る」だけじゃなく、体験として“暮らしの歴史”を感じられるのが魅力です。
グルメ体験|燻製ニシンとオランダ料理
漁村の一角にはカフェやレストランもあり、オランダ料理を味わうことができます。
中でも「食べたい!」って思ったのが、名物の燻製魚。燻製小屋には、できたてのニシンやサーモンが並んでいました。
鯖の半身で3.50ユーロなら小ぶりのだろうと思って注文したら、大きめの半身で渡されて驚き。全く映えない見た目ですが、味は絶品!満腹満足度高め!ご飯と味噌汁が欲しくなりました。
美味しい燻製魚を、サクッと買い食いできる唯一の場所な気がしますw
100年前の洗濯工場と暮らしの風景
洗濯板で衣類をこすり、庭に干す光景と、当時の生活を再現したエリアも。村には石鹸の香りが広がっていました。
大きな音で「ガランゴロン」と鳴り響いてる建物は、蒸気で動く洗濯工場。大きなタンクが並んで、実際に稼働してお洗濯中でした。工場がまるっと全自動洗濯機になってて面白かったですw
蒸気と高温で洗濯工場内は蒸し風呂のようで、当時の大変さがリアルに伝わってきました。
屋内展示|ザイデル海の歴史を学ぶ
屋外を回ったあとは、屋内展示エリアでザイデル海の歴史や干拓工事、漁業文化を学べます。帆船模型や生活道具、堤防工事の記録など、歴史好きにも見応えありでした。
家族で楽しめる体験型プログラム
ザイデル海ミュージアムは、家族連れにも人気です。子どもが参加できるワークショップ(チーズのラベル作りやロープワーク体験)もあり、大人は解説を聞きながら、子どもは遊びながら学べる仕組みになっています。
歴史とエンタメが融合した“博物館テーマパーク”というのが、一番しっくりきました。
季節の風景とフォトスポット
施設内は自転車も車も入れず、静かな環境。季節の花や野鳥、庭園風景が美しく、フォトスポットとしてもおすすめです。
オランダらしい自然あふれる景色を静かにのんびりと楽しめる、とても充実した1日になりました。
エンクホイゼンの街歩きも楽しもう
ザイデル海ミュージアムをたっぷり満喫したあとは、港町らしい街並みを少し散策。旧市街には石畳の道や歴史ある倉庫が残り、カフェのテラスで一休みするのもおすすめです。
かわいい雑貨屋さんや、お花がたくさん咲いてる庭園もありました。
教会の中は無料のギャラリーになってました。牛さんにフォーカスした展示が開催してました。
港沿いを歩いてアイセル湖を眺めるのも、週末観光の素敵な締めくくりになりました。
まとめ|エンクホイゼンとザイデル海ミュージアムの魅力
エンクホイゼンは、オランダの海と暮らしの歴史をまるごと体験できる街。
ザイデル海ミュージアムはただの展示施設ではなく、まるで「オランダ版江戸村」とも言えるほどの没入感がありました。
アムステルダムから電車で約1時間、日帰り旅にぴったり。ちょっとディープなオランダ文化に触れたい人におすすめです。
