オランダでのビール醸造の歴史は9世紀にまでさかのぼります。
中世の時代、水が汚染されていたため、人々はビールを飲むことが一般的でした。当時のビールは低アルコールで、今でいうコーラやエナジードリンクのような感覚で親しまれていたそうです。
オランダのビールといえばペールラガー(ピルスナー)が代表的。黄金色のラガービールで、すっきりとした喉越しとホップの程よい苦味が特徴的です。これは日本でも馴染みのあるスタイルですね。
オランダの大手醸造会社では年間23億リットルものビールを生産。そのうち約13億リットルが海外へ輸出されており、オランダは世界第2位のビール輸出国となっています。(1位はメキシコ!)
さらに、オランダではビールが驚くほど安く購入できます。スーパーマーケットの特売では、なんとジュースよりも安くなることも!
そんな手軽に楽しめるオランダのビールを、お土産にもピッタリなブランドごとにご紹介します。
Heineken:ハイネケン
オランダのキング・オブ・ビールのハイネケン(Heineken)。グリーンのボトルに赤い星マークが目印のハイネケンは150年もの歴史のあるビールです。
軽い苦味を持ちながらもさっぱりしており、ホップがフルーティーで飲みやすいのが特徴です。
いろんなブランドを試して飲んで、一周まわって落ち着く先がハイネケンな気がします。安定した存在です。

Amstel:アムステル

<photo by:Albert Heijn>
真っ赤なラベルのアムステル(Amstel)は、もともとはアムステルダムに醸造所がありました。独特な麦芽の風味を持ちながらもさっぱりとした苦すぎない味わいです。ハイネケンよりも安価に購入できます。
ハマるとリピートしちゃいます。

Grolsch:グロールシュ
オランダ語名の発音が難しいグロールシュ(Grolsch)。1615年に設立された醸造所は、オランダのビールメーカーで最も古い歴史があります。今では世界進出しており、日本では2016年よりアサヒビールの傘下に入っています。
厳選された原材料を使用し、天然水のみを使っている高級ビールの位置に君臨していますが、価格的にはハイネケンと同価格で購入可能です。
たまに見かけるレトロっぽい瓶がかっこいいです。
Bierbrouwerij ‘t IJ:ブリュワリー・アイ

<photo by:Albert Heijn>
1985年に設立されたブリュワリー・アイ(Bierbrouwerij ‘t IJ)はベルギースタイルのオーガニックビールとして有名です。(以前は全てのビールがオーガニックでした。)
主原料のホップは栽培が難しいため全ての製品ではありませんが、生産可能範囲でオーガニックビールに力を注いでいます。
アイビールのホワイトが爽やかで呑みやすいです。

Hertog jan:ヘルトグ・ヤン
ビールの王様が描かれているヘルトグ・ヤン(Hertog jan)。大本は1915年に設立された醸造所ですが、幾度と財政難に陥り買収され、その度に醸造所の名前が変更され、現在のヘルトグ・ヤンと落ち着いたのは1998年と割と最近の出来事です。
ヘルトグ・ヤンのビールは食事を引き立てる上質かつ個性的な味わいが特徴的です。世界最大級のビールコンテスト”ワールドビアカップ2014″で金賞受賞しています。
パッケージがゴールドだったりと、見た目にリッチ感があります。
Brand:ブランド

<photo by:Albert Heijn>
自称オランダ最古の醸造所のブランド(Brand)。1340年に醸造所が設立されたとされています。(1755年だという調査結果もあります。
多くのホップで醸造され、力強い味わいと香りが特徴的です。
Wieckse:ヴィークス

<photo by:Albert Heijn>
オランダを代表するホワイトビールのヴィークス(Wieckse)。ホワイトビール独特の酸味や爽やかな口当たりが特徴です。1857年の設立された醸造所は家族経営でしたが、今ではハイネケンの傘下に入っています。
Bavaria:ババリア

<photo by:Albert Heijn>
ババリア(Bavaria)はオランダではハイネケンと並ぶ人気銘柄で、欧州はもちろん、北米やアジア、アフリカなど約120カ国で販売されています。軽い苦味を持つ飲みやすいドイツ風のラガービールです。
お土産には重いけれども瓶ビールって空瓶デザインも素敵なので、飲んだ後も飾って楽しめます。日本では手に入らないビールもたくさんあるので、オランダ滞在中に味わってみてはいかがでしょうか。
