一時帰国といえばお土産の用意!
も大切ですが、忘れてはならないのは日本でもスマホを使えるように準備しておく事です。
オランダまたは海外在住の方は、お住まいの国で購入したSIMをスマホに入れて電話やインターネットを利用している方が多いのではないでしょうか。
海外で購入したSIMのまま一時帰国した場合は、日本到着とともにご利用のスマホが圏外になってしまいます。
お使いのキャリアによっては海外利用設定にすることで日本でも使うことが可能かもしれませんが、筆者が使っているKPNは日本利用が不可でした。
そのため一時帰国する度に色々調べて悩んでとSIM選びに時間を使っていたので、本日は一時帰国中にスマホを使える様にする方法をまとめてみました。
滞在期間や人数や端末数によってオススメが異なるので比較しながらまとめてみました。一時帰国準備の参考にしてみてください。
日本でもスマホでインターネットを使える様にする方法
一時帰国した時にスマホでインターネットを使うには3つの方法があります。
- プリペイドSIMを使う
- eSIMを使う
- ポケットWiFiを使う
SIMを交換してスマホを日本仕様へとチェンジするプリペイドのSIMを購入する、
または、
オンラインでeSIMを購入して設定する、
はたまた、
ポケットWiFiをレンタルして、いつでもどこでもネットを利用できるようにする、
のいずれかの方法があります。
プリペイドSIMを使う
短期間だけ使用できるプリペイドSIMを購入すれば、お持ちのスマホのSIMを差しかえるだけで直ぐに日本でもインターネットを利用する事ができます。(※お使いのスマホがSIMフリー端末であることが必須です。)
プリペイドSIMは空港や家電量販店でも購入できます。またオンラインストアでは低コストで買うこともできます。
デメリットとしてはSIMカードに連携しているアプリが使えなくなることです。
例えばオランダで主流のコミュニケーションアプリであるWhatsAppはオランダの電話番号と連携しているのでSIMを入れ替えてしまうと利用できなくなってしまいます。
前回の一時帰国でプリペイドSIMを利用したところ、LINEはそのまま使えたので日本の家族や友人とはそのまま連絡が取れましたが、WhatsAppで繋がっている知人友人たちと連絡を取るためには、その都度オランダのSIMカードに差し替える必要がありました。
eSIMを使う
プリペイドSIMと異なりeSIMはSIMを差し替えることなく使えるのが特徴です。オンラインでeSIMの申込みをしたら直ぐに日本でもインターネットを利用する事ができます。
プリペイドSIMとの違いは大きく3つです。
- SIMの差し替え不要
- SIMカードに連携しているアプリが使える
- 音声通話も込みのeSIMもある
デメリットはプリペイドSIMより値段が高いこと、そしてスマホがデュアルSIM対応端末であることです。
デュアルSIMとは1台のスマホに2枚のSIMカードを挿入して通信の使い分けができる機能のことです。最近のスマホの多くはデュアルsim対応となっていますが確認をお忘れなく!
ポケットWiFiを使う
SIMカードを差し替えずにスマホを利用したい場合はポケットWiFiを使う方法もあります。
ポケットWiFiは家族みんなでインターネットを利用することができるのが特徴です。ラップトップやゲーム機もネット接続する事ができるので、滞在先にネット環境が無い場合は特に重宝します。
デメリットはご家族で1つのポケットWiFiを利用する場合、誰かがポケットWiFiを持って出かけてしまうと他の人はネットが使えなくなってしまう事です。
プリペイドSIMとeSIMとポケットWiFiの違い
プリペイドSIM、eSIM、ポケットWiFiを比較してみました。
プリペイドSIM | eSIM | ポケットWiFi | |
---|---|---|---|
購入方法 | 店頭、オンライン | オンライン | レンタル |
データ量 | 1GB〜無制限 | 1GB〜20GB | 5GB〜無制限 |
端末 | SIMフリー | デュアルsim対応 | 制限なし |
台数 | 1台 | 1台 | 複数可 |
利用日数 | 7〜30日 | 7〜30日 | 1日〜 |
初期費用 | 無し | メーカーによる | レンタル手数料 |
月料金 | 2000円〜 | 3000円〜 | 5000円〜 |
※料金はデーター量や利用日数で大きく異なります。
プリペイドSIMの特徴
プリペイドSIMは日本の空港やコンビニでも購入する事ができます。
利用可能日数が7日間〜30日間とあり、データ量が1GB〜10GBが平均でしたが、最近は20GBや無制限もあります。
無制限だとデータ量を心配しなくていいので嬉しいですね!
成田・羽田・関西空港で購入すると無制限の30日間SIMで約7000円くらいです。(2021年しらべ)
空港到着後の疲れた中での買い物が面倒な時はオンラインで事前に購入して日本の滞在先に配送しておくと便利です。
そしてオンライン購入の方がリーズナブルです。
事前にオンラインで購入しても利用開始日はスマホにプリペイドSIMを装着してアクティベートした時点からカウントされるのでご安心ください。
また滞在先がホテルや旅館でも事前に伝えておけば受け取りしておいてくれるのではないかと思います。滞在先に相談してみましょう。
オランダにも日本のSIMが購入できるお店があるよ!
日本で使えるプリペイドSIMのオンラインショップはオランダにもあります。また最近はBol.comやAmazon.nlでもジャパンSIMを取り扱っています。日本に一時帰国する前にオランダで購入して持っていけるので、日本の空港に着いたら直ぐに使えます。
30日間で1〜10GBまであり、ユーロで支払いもできるので便利です。
SIMフリー端末とテザリング
プリペイドSIMはSIMフリーのスマホが必須となりますが、オランダでスマホを使っている時点で既にSIMフリーのスマホな方が多いのではないかと思います。
また利用可能な端末は1台となってしまいますがテザリングができるスマホなら他の端末でもネットを使う事ができます。
(プリペイドSIMによってはテザリング不可の製品もある様なので購入前に仕様をご確認ください。)
プリペイドSIMのデメリット
デメリットはSIMカードのアクティベートが必要なのと、WhatsAppなどの一部のアプリが使えなくなる事です。
プリペイドSIMカードを装着してから有効化するまでにはいくつかの手順があります。製品付属の説明書に倣えば設定できる様になっていますが、ごくごく稀に上手く設定できない場合があります。そして製品によっては不具合があっても返品・交換が不可となっています。
またSIMを交換してしまうと電話番号と連結しているアプリが使えない事があります。WhatsAppで業務連絡などをしている場合はお仕事に支障が出てしまう場合もあります。
オランダのSIMに戻してフリーWiFiの元でネットに繋げばWhatsAppのチェックもできるのですが、一回一回SIMの差し換えをしなければならないのは手間ですし、オランダのSIMに戻してしまったら圏外なのでフリーWiFiが使える環境が必要になります。
eSIMの特徴
eSIMを取り扱っている日本のメーカーも多いので、日本のサイトからオンラインで購入する事ができます。
eSIMは現在使っているSIMを差し替えることなく、オンラインでの設定だけで利用することができ、現在のスマホの状態と同じまま。WhatsAppなどのアプリもそのまま使えるのが最大の特徴です。
オンラインで設定までできて便利ですね!
eSIMは利用可能日数、データー量、音声通話の有無、そして金額がメーカーによって様々です。利用目的にあったプラン探しをしましょう。
短期間利用ならトラベルSIM
滞在期間が8日間以内と短期間の場合はTRAVeSIM(トラベシム)のeSIMがコスパが最強です。2000円以下で6GBとデーター容量も多く、1週間程度の滞在なら十分です。
eSIM申し込み後にQRコードから簡単に設定できます。
30日間使えるデーター量多めのノマドSIM
滞在期間が1週間以上の場合はNomad SIM(ノマドシム)のeSIMが使いやすいです。
3GB、5GB、10GB、20GBと選べるので、目的や予算にあったプランを選ぶことができます。滞在先にWi-Fi環境がある時は3〜5GBでも十分だと思います。
音声通話も使えるミオフォン
LINEやWhatsAppなどのアプリを解さずに通話ができるeSIMを提供しているのがIIJmio(ミオフォン)です。
現在使っている電話番号の他に、eSIMの電話番号が付与されるので日本国内でも通話が可能です。音声通話とデーター容量(2〜20GB)のセットプランを低予算で選ぶことができます。
ただしミオフォンは初期設定費用、解約金(1年以内に解約した場合)、そして通話料金が別途かかるので、プランや利用頻度によっては割高になってしまう可能性もあるのでご注意ください。
ポケットWiFiの特徴
ポケットWiFiは事前申込みの時に空港やコンビニで端末を受け取るか、滞在先に配送してもらうかを選ぶ事ができます。
空港からレンタルできると直ぐにネットが使えて便利ですね!
レンタル日数は1日〜可能で、データ量は5GBなどもありますがレンタルするなら無制限の一択でしょう。
レンタル料金は1日500円〜、14〜30日7000円〜くらいになります。また別途でレンタル手数料が500円〜かかります。(2021年しらべ)
無制限のネット環境
ポケットWiFiの一番のメリットは複数端末で同時にネットを使える事です。
ポケットWiFiがあれば、ご家族分のスマホ、ラップトップ、ゲーム機などと複数の機器を同時にネット利用する事が可能です。
もちろん複数台を同時に繋げばネット速度が落ちますが、4G LTEなどの最新機種のポケットWiFiをレンタルすればイラつくほどの遅さにはなりません。
またポケットWiFiはスマホと同サイズくらいコンパクトサイズなので持ち歩きにも適しています。
ポケットWiFiのデメリット
デメリットはバッテリーの充電が必要な事、複数人で利用する場合は一緒に行動しないとネットが使えない事、紛失した場合は弁償になる事です。
バッテリーは連続接続時間が7〜12時間が平均値です。充電し忘れると出先でネットが使えなくなってしまいます。
またご家族で共有利用する場合、外出先ではぐれた時はポケットWiFiを持っている人しかネットを使えなくなってしまうので、連絡を取り合って再開する事ができません。
そしてポケットWiFiはレンタル品なので紛失等した場合は弁償となります。
SIM、eSIM、WiFi、どれにする?
プリペイドSIMもポケットWiFiも無制限タイプが登場したことで、データサイズで選ぶ必要がなくなってきました。
なので選ぶ基準は予算、利用機器台数、滞在先のインターネット環境になると思います。
プリペイドSIMを選ぶ人
- 個人で利用
- 他の端末はテザリングでOK
- 滞在先にネット環境がある
- 低コストで納めたい
eSIMを選ぶ人
- 個人で利用
- 他の端末はテザリングでOK
- 滞在先にネット環境がある
- WhatsAppが必須
ポケットWiFiを選ぶ人
- 数人で利用
- 複数端末同時利用
- 滞在先にネット環境がない
- WhatsAppが必須
ご家族で一時帰国される場合はeSIMとポケットWiFiのダブル利用で、スマホもタブレットもゲーム機もインターネットに繋げて便利です。
音声通話ができるSIMを選ぶなら
プリペイドSIM、ポケットWiFiでは通話は利用できません。一時帰国中に音声通話を使うにはLINE通話やSkypeなどアプリを使うことになります。
日本滞在中にレストランを予約する電話、または折り返し先を尋ねられた時に電話番号が必要なこともあるかもしれません。
そんな時は電話番号付きのSIMを購入しましょう。
電話番号付きのジャパンSIM
一時帰国時に電話できない悩みを解決してくれたのがジャパンSIMという格安SIMです。
ジャパンSIMは年間8ドルという超低料金で維持できるキャリア契約SIMになっています。初期費用に39ドルかかりますが、あとは使わなければ月額0ドルです。(掲載価格は2021年しらべです。)
一時帰国した時に利用して、その時に使った分だけ支払いになります。
着信は無料、発信通話が$0.85/分(1分約96円)ですが一部無料になる時間帯もあります。
データ通信利用は$59(約6720円/2MBまで)となります。
初期費用と維持費はかかりますが低予算です。その他は利用した月だけ支払いとなるので頻繁に一時帰国される方、日本の電話番号も保持したい方にはとても便利なSIMです。
帰国するたびにSIMを買ったり、ポケットWiFiを予約したりする手間も解消できますし、日本用の電話番号を保持することもできちゃいます。
使ってみて不要だなと思ったらいつでも無料で解約できるようです。
アメリカが本社なのでドル払いですが、ホームページは日本語になっています。
あとがき
昔に比べたら日本もフリーWiFiスポットが増えています。
それでも都内の複雑な電車乗り換え、久しぶり会う友達との待ち合わせなどと出先でもインターネットは必須です。
そして久しぶりの日本は地元でも迷子になりがちなので地図情報が必須ですw。
筆者は前回の一時帰国時はプリペイドSIMを使ったのですが、WhatsAppが使えなくなってしまったのがとても不便でした。なので次回はeSIMかポケットWiFiレンタルにしてみようと思っています。
しっかりと準備して一時帰国を楽しみましょう!