アムステルダムから東に約100kmほどのところにある街デフェンター(Deventer)はオランダ有数の古都で、最古の科学図書館や最古のレンガ造りの家などオランダ最古と称する歴史建造物が多く残っています。
観光地っというほどメジャーな街ではありませんが、訪れてみると住みたくなるくらいカワイイであふれていました。
デフェンターを街歩き
アムステルダムからデフェンターまでは電車で約1時間ちょいくらいです。駅から徒歩10分の中央広場を中心に栄えています。
街の東側に旧市街とアンティークなお店、西側に雑貨屋さんが集まっていました。
『駅→東側の旧市街→中央広場→西側の雑貨屋さん』の順に観光すると周りやすいです。
旧市街のワル通り
中央広場の東側には古い建物が多く残っており、雑貨屋さんやアンティークショップが並んでいます。
まさに思い描いてた海外の古都の路地って感じがある美しい路地のワル通り(Walstraat)にはアンティーク雑貨のお店や、昔ながらの本屋さんなど、魅力的な小さなお店が並んでいました。
ディケンズ美術館
ワル通りで立ち寄りたいのがチャールズ・ディケンズ美術館(Charles Dickens Kabinet)です。
クリスマスの物語で有名なクリスマスキャロルの著書チャールズ・ディケンズはヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家で、この美術館ではディケンズの小説にちなんだアンティークなどを見ることができます。
小さなお家が丸々と美術館になっていました。インテリアがすでに物語の世界観です。ディケンズもクリスマスキャロルも全く知らないのですが、目を惹くコレクションがたくさんありました。
食器のコレクションも多く、お皿には小説の挿絵が描かれていました。昔の風刺画のような絵のお皿が何十枚とあって見入ってしまいました。
2階には小説に登場する人物の衣装が収納されています。毎年12月に開かれるディケンズ・フェスティバル用の衣装です。
ディケンズ・フェスティバルでは市民総勢950人が小説の人物に扮装し、デフェンターの町を小説の世界に変えるユニークなイベントで、来場者は19世紀のヴィクトリア朝時代に訪れたような体験ができる、オランダで人気のクリスマスイベントです。
ディケンズ美術館は土曜日の午後のみオープンしています。
ニコラス教会
ベルク教会(Bergkerk)と通称が付いているニコラス教会。12世紀頃に建てられた歴史ある教会です。
しかし現在は宗教的な機能は無くなり、イベント会場として使われています。
建物内は教会の姿のまま残されています。イベントのない日は誰でも入場することができます。
壁面の一部には13世紀のフレスコ画が残されています。
中央広場
デフェンターの町では週に5日もマーケットが開かれています。
毎週土曜日は町の中央にあるブリンク広場(De Brink)でマーケットが開催しています。お花やお野菜や地元の特産品などが並び、時には移動遊園地もやってくる、賑やかなマーケットでした。
ワーグ
ブリンク広場に建っているお城のような建物は、かつては軽量所だったワーグです。市場に卸された商品の軽量をおこなっていた建物です。
現在はデフェンター歴史美術館(Museum De Waag)になっています。
おもちゃ博物館
歴史美術館の裏にあるおもちゃ博物館(Speelgoedmuseum)。ここではオランダの伝統的なおもちゃや、昔に流行ったおもちゃがコレクションされています。
国は違えどレトロな感じは似ているところもあるような?おもちゃ屋さんを訪れたような楽しさがありました。
歴史建造物
美術館の周りには歴史建造物が多く、古くは15〜16世紀頃の建物が残っていました。特徴的な形状のファサードから古いレンガ、そして細かな装飾まで綺麗に現存しています。
またデフェンターの建物の壁や屋根には奇抜な装飾が付いているのが特徴的でした。魚や鳥や動物をモチーフにした飾りが多く、装飾巡りも楽しめました。
雑貨屋さんエリア
広場の西側の路地にはカラフルな傘が吊るされていました。
雑貨屋巡り
カラフルな傘が吊るされたクライネ・オーフェル通り(Kleine Overstraat)には、たくさんの雑貨屋さんが並んでいます。
ポップな雑貨屋さん、レトロなお店、可愛い文房具屋さんなどなど雑貨屋好きにはたまらないショッピング通りです。
店内のみならず見上げても可愛いがあふれていました。もう全部がカワイイ!
カフェ休憩
通り沿いにあるカフェにも、ぜひとも立ち寄ってみてください。オシャレなお店が多いです。
ふらっと入ったカフェBij Peet、ちょっとレトロな店内は昔ながらの喫茶店のような雰囲気でした。
お母さんが一人で営業している小さなカフェで手作りのスープやケーキを食べることができました。アップルパイがとても美味しかったです。
秘密の中庭
通りの奥にはデフェンターの小さな庭園(Jordenshof)がひっそりとあります。デフェンターの唯一の庭園らしいです。19世紀に作られた庭園はその後に建築家によって改修されており、デザイン性の高い庭園になっています。
市役所
デフェンターの市役所(Stadhuis)は訪れる価値がある近代建築です。誰でも中庭に入ることができます。
まるで指紋認証のようなファサードの建物は、本当の指紋からデザインされているから驚きです。2264個の市民の指紋からなるフレームワークのファサードは圧巻です。
レブイヌス教会
市役所前にそびえるレブイヌス教会(St Lebuïnus Church)は15世紀に建てられた歴史ある教会です。貴重な装飾や彫刻なども残っているそうです。
4月〜10月までは塔に登ることができます。
お菓子屋さん
デフェンター観光後のお帰り前にはブリンク広場に面したお菓子屋さん(Deventer Koekwinkel)でお土産を買って帰りましょう。
1593年に創業した老舗のお菓子屋さんで、かつてはナポレオンも訪れたんだとか。
デフェンター銘菓を買って帰るまでがデフェンター観光です。自宅用の簡易なパッケージのものはお手頃価格で購入することができます。
帰宅後にさっそく頂いてみました。カステラのようなパウンドケーキのようなお菓子です。種類がいろいろあり、アップルシナモンを購入してきました。
素朴で質素だけどスパイスやドライフルーツがたくさん入ってて、お世辞なくメチャ美味しかったです。日持ちするのでもっと買ってくればよかったって思うくらい美味しかったです。
アクセス
アムステルダムからデフェンターまではオランダ鉄道(NS)で約1時間15分くらいです。
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