演劇はお好きでしょうか?
オランダでは年に1500作品以上の舞台演劇が上映され、2010年には劇場への年間来場者数がヨーロッパ最大だったそうです。
6歳以上のオランダ人の53%が、年に1回以上は舞台芸術を鑑賞しています。
オランダでは演劇やダンサーなどのクリエイターやアーティストに対して、国や自治体からの援助や支援があります。そのため劇場所属の団員だけでなく、フリーランサーとして活動しているダンサーも多いそうです。
演劇、劇場というと敷居が高い印象もありますが、演劇鑑賞初心者でも入りやすい演劇祭De Parade(デ・パレード)というイベントが開催されていたので訪れてみました。
De Paradeとは?
De Parade(デ・パレード)は2016年より毎年開催されている演劇祭で、オランダ各地を巡回している移動型のイベントです。
2022年は6月のアイントホーフェンから始まり、7月にデン・ハーグとユトレヒト、そして8月にアムステルダムで開催しました。
各地で約2週間ほどの開催期間があり、演劇、ダンス、パントマイム、音楽などの様々なパフォーマンスが毎日公演されています。
De Parade 2023年の概要
2023年のDe Paradeはアイントホーヘンから始まります。
その後にデン・ハーグ、ユトレヒト、アムステルダムに移動してきます。
施設概要
初めての来園で、何が行われているのかも良く分かってない状態でアムステルダムのDe Paradeへと訪れました。施設内の設備はしっかりとしていた印象です。(記事の内容は2022年の様子です。)
可愛いデザインのゲート
マルティン・ルター・キング公園(Martin Luther Kingpark)に訪れたのが初めてだったのですが、公園がフェンスで囲われており。北東の入口からしかアクセスできないようになってました。
公園入り口に駐輪場がありましたが、駐車場は見あたりませんでした。
駐輪場から少し歩いたところにゲートがあり、チケット売場(KASSA)で入場券が買えました。ゲートのデザインがとても可愛らしかったです。
チケット売場のスタッフさんがパンフレットの見方やショーのチケットの買い方などを丁寧に説明してくださいました。
ショーの案内が全てオランダ語なので、オランダ語が分からないとつまらないかなっと思っていたのですが、チケット売場のおじ様がパンフレットの2ページ目をチェックして、Language No Problem(言語が分からなくてもOK)との記載があるショーなら大丈夫だよと教えてくださいました。
他にもKinderParade(子ども向け)の表記もありました。
アナログタイプのショーのプログラム
入場ゲートをくぐったところに当日のショーのプログラム表がありました。開催時間と会場、チケット購入用のQRコードが掲示されています。
各ショーのチケットは€8〜11くらいの価格設定でした。
その他にも無料のパフォーマンスだったり、子ども向けのイベント案内もありました。
訪れた日は平日だったのですが19〜22時頃にショーやイベントが集中していました。事前にプログラムを知りたい場合は公式ホームページから見ることができます。
チケットブース
WINKELと書かれたブースが施設内のインフォメーションになっていました。各ショーのチケットをここでも購入できます。
無料のトイレ
施設内には無料のトイレが設置されていたので安心です。綺麗でした。
独特な世界観の劇場
劇場となるブースが何箇所かあり、建物内でショーが開催されます。
開園時間前になると中に入れるように案内されます。見た目よりも中は広いです。
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屋台がいっぱい!
施設内には屋台やレストランがたくさん出店していました。シーフード料理やアジアン料理、ビーガン料理など様々なジャンルのお店がありました。
テーブル席がたくさんあったので余裕で座って飲食できました。でも平日の夕ご飯どきで9割くらい埋まっていたので、週末は混雑するかもしれません。
お酒も豊富!
お酒を提供しているブースもあり、ビール、カクテル、ワインなど豊富な品揃えでした。ビールはスポンサーになっているBrand(ブランド)でした。ブランドはオランダ代表の美味しいビールです。
お料理もお酒もお祭り価格としては割とリーズナブルな金額設定に感じました。
自分で作れるパンケーキ屋さん
オランダ名物の小さなパンケーキPoffertjes(ポフェチェス)の屋台がありました。こちらのポフェチェス屋さんは自分で焼いて食べれるとのことで、ちびっ子で盛り上がってました。
レトロなデザインのアトラクション
ちびっ子からご年配の方まで、幅広い年齢層。18時を過ぎると仕事帰りの方やご近所さんなどで一気に賑やかになりました。
演劇を見に来た方、お子様と遊びに来たご家族、友人と飲みに来た方などと、年齢も目的もバラバラな感じでした。
お酒片手に木陰でお喋りしている方が多く、日本のビアガーデンのような、地域の夏祭りのような、そんな印象を受けました。
来場者の多くの方もこの雰囲気を楽しむために訪れているようにも感じました。
デ・パレードは、演劇の知識がない筆者でもオランダのローカルな雰囲気を味わって楽しむことができたステキなイベントでした。
そしてイベントブースのレトロなデザインがこれまた良かったです。
2023年はアイントホーヘン、デン・ハーグ、ユトレヒト、アムステルダムで開催予定です。オランダの夏祭りの雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。