今年で7回目を迎える国際園芸博覧会・フロリアードは2022年10月9日まで開催されています。
会場面積60ヘクタールとTDLよりも広大な敷地のフロリアードは、決まったルートはないので会場内を自由にみてまわることができます。
しかしながら広すぎて広すぎて、何から見ていいのやら、どこから周ればいいのやら…
会場入口で無料マップが配布されていますが、エントランスゲートをぬけてから「あれ、どこに向かえばいいのかな?」ってなってしましました。
推奨ルートが設定されていないので、無料マップを頼りに右往左往しながら見てまわったところ、サクサクと見学して6時間の滞在となりました。それでも見逃した所や、工事中で見学できなかったところも多々あります。
フロリアードを1日で制覇するには効率よく周る必要がありそうです。
今週は「フロリアード完全ガイド」と題して、上手に見て周れる散策ルートを考えてみました。休憩とロープウェイに乗車するタイミングが重要になります。お出かけの参考にしてみてください。
会場までのアクセス
フロリアードはアルメール市の中心にある湖Weerwaterの沿岸で開催されています。
アルメール市までのアクセス方法は電車、バス、自家用車とありますが、おすすめは電車です。
電車でアルメール中央駅まで向かい、そこからボートで湖を渡り博覧会会場へと向かうルートがあります。ボート上の景色がとても綺麗なので、ボートで来場して気分を盛り上げて行きましょう。(ボートは別途料金となります。)
電車とボートで訪れる方法
アムステルダム中央駅またはアムステルダム・ザウド駅からアルメール中央駅までは電車(IC:インターシティー)で約30分です。
アルメール中央駅の改札を出てからボート乗り場まで15分ほど歩きます。繁華街を真っ直ぐ南下するだけで、ルート上に案内表示が出ているので迷いませんでした。
ボート乗り場でチケットを提示して乗船します。
ボートの出発時間は決まっておらず、人数が揃ったら出発するようです。おおよそ15〜30分おきくらいに運行しているっぽかったです。
船内では船長さんがアルメール市の概要をお話ししてくれました。乗船時間10分ほどで会場入口前に到着します。
チケット料金
大人:€35
子ども(12歳以下):€23
3歳以下:無料
往復ボートチケット:€6.50
大人:€29〜
子ども(12歳以下):€19〜
3歳以下:無料
往復ボートチケット:€4.50
※週末や繁忙期は前売り券も通常価格となります。
チケットには会場内のロープウェイ乗車券が1回分含まれています。
前売り券は公式ホームページにて購入できなす。チケットはQRコードとなりますので、ボート乗場、会場入口、ロープウェイ乗車の時にQRコードを提示して利用できます。
当日券は会場入口にチケット売場がありました。
施設詳細
フロリアード会場は約800m x 800m、面積60ヘクタールの四角形の敷地となっており、セントラルスクエアを中心に5つのエリアに分けられています。
5つのエリア
・Urban District(アーバン区)
・Utopia Island(ユートピア島)
・Eco District(エコ区)
・Green Island(グリーン島)
・Hortus Avenue(ホルトゥス通り)
各エリアごとにテーマにそった展示がされているので、エリアごとに周るのが見やすいルートでした。
会場入口でマップを無料配布しているので必ず受け取りましょう。マップがないと迷子になります。
マップはフロリアードの公式サイトからもダウンロードすることができます。
観光ルートと見どころ
グリット状に整備された会場なのですが、エントランスやロープウェイの位置が中途半端なため、計画的に周らないと同じ所を何度も歩くことになってしまいます。
実際に周ってみて効率が良さそうなルートを考えてみました。
『フロリアード推奨ルート』
1. Urban District(アーバン区)
↓
2. Utopia Island(ユートピア島)
↓
3. 休憩タイム
↓
4. ロープウェイ
↓
5. Eco District(エコ区)
↓
6. Green Island(グリーン島)
↓
7. 休憩タイム
↓
8. セントラルスクエア
↓
9. Hortus Avenue(ホルトゥス通り)
↓
10. 休憩タイム・帰宅
1. Urban District(アーバン区)
エントランスをぬけて左手側に広がるエリアがアーバン区です。
ここには各国のパビリオンが展示されています。環境への取り組みや、庭園、特産品などと国ごとに様々な展示がされています。パビリオンのデザインも独創的なものから、環境に優しい建材などが使われています。
体験型の展示が多いので体力がある元気なうちに周りましょう。※繁忙期は各パビリオンへの入場に待ち時間がある場合があります。
(見学時間目安:2時間)
アーバン区の見どころ!
・48 Thailand(タイ館)
・50 India(インド館)
・52 Satoyama Farm(日本館)
・53 Qatar Pavilion(カタール館)
・66 Biotopia(ドイツ館)
・81 Provincie Flevoland(フレボランド州館)
・84 China(中国館)
・88 UAE(アラブ館)
・100 Natural Pavilion(オランダ館)
・106 Gemeentes Amsterdam en Almere(アムステルダム・アルメール館)
※番号は公式マップに連動しています。
2. Utopia Island(ユートピア島)
アーバン区域を見終わったら橋を渡ってユートピア島へと移動しましょう。
このエリアには木材を使ったアートワークが多く展示されています。子どもたちが遊べる遊具があったり、写真映えする芸術作品や風景が広がっています。
(見学時間目安:1時間)
ユートピア島の見どころ!
・F The look out(見晴らし窓)
・H Utopia tower(ユートピアタワー)
・J Horn of wishes(ホーン)
※記号は公式マップに連動しています。
3. 休憩タイム
午前中から入場するとユートピア島でお昼時になります。食事と水分補給をしっかりとって足休みしましょう。
ユートピア島近辺には3つのお食事どころがあります。(お食事処情報は後半に記述しています。)
ユートピア島近辺のお食事処
・8 Poffertjes(カフェ)
・9 Flora’s kitchen(レストラン)
・11 Roots(レストラン)
※番号は公式マップに連動しています。
4. ロープウェイ
ユートピア島散策が終わったらロープウェイに乗って移動しましょう。
フロリアード入場券にロープウェイ乗車券が1回分含まれているので無料で乗車することができます。ロープウェイ乗り場でフロリアード入場券のQRコードを提示しましょう。
全長850mのロープウェイからは敷地内全体を見渡すことができます。(高くて怖かったですが、とても眺めが良かったです。)
(見学時間目安:5分)
5. Eco District(エコ区)
ロープウェイを降りるとエコ区に到着です。
ヨーロッパの王宮庭園を想像させるようなデザインガーデンっとなる予定なようですが、残念ながら5月上旬の段階では小さなチューリップ畑があるだけでした。今後に手入れが進んでいくと思われます。
お土産屋さんもありました。
(見学時間目安:15分〜)
6. Green Island(グリーン島)
エコ区から陸橋を渡ってグリーン島へ移動しましょう。
敷地内で最も広い緑豊かなグリーン島には小鳥のさえずりが響き渡っています。小さな庭園が連なり、様々なアート作品が自然とコラボレーションしています。マップにとらわれすぎずに思うがままに散策して森林浴とアート鑑賞を楽しみましょう。
(見学時間目安:1時間30分)
グリーン島の見どころ!
・14 Almeerse Wolunie(カラフルな景観)
※番号は公式マップに連動しています。
7. 休憩タイム
グリーン島を周り終えたらセントラルスクエアまで移動して休憩タイムです。
たっぷり歩いたので歩き疲れたころになります。フローレスビルのふもとのアイス屋さんや、フードトラックの軽食でおやつ休憩しましょう。(お食事処情報は後半に記述しています。)
セントラルスクエア周辺のお食事処
・2 Local foodtrucks(フードトラック)
・3 Ice cream(アイスクリーム)
・5 Pizza place(ピザ屋さん)
※番号は公式マップに連動しています。
6. セントラルスクエア
セントラルスクエアのカラフルな建物と巨大な彫刻は撮影スポットです。
またメインステージでは毎日15時と16時30分からショーが催されていますので、休憩とあわせてショーも楽しんでみてください。
(見学時間目安:1時間)
セントラルスクエアの見どころ!
・90 Flores(フローレスビル)
・193 Kunstpaviljoen M(アートパビリオン)
・C Beehold(巨大アート)
・P1 Main stage(メインステージ)
※記号・番号は公式マップに連動しています。
9. Hortus Avenue(ホルトゥス通り)
最後はホルトゥス通りです。このエリアは食に関連した展示が中心になっています。
このエリアでは食をテーマに取り上げています。最新の生産技術やエコフード、未来の食などの展示が多いです。レストランも並んでいるのでお食事スポットにもなっています。
※5月上旬はまだ工事中のところが多く、見学できるエリアが少なかったです。
(見学時間目安:45分〜)
ホルトゥス通りの見どころ!
・136 The Green House(グリーンハウス)
・141 World food Pavilion(ワールドフードパビリオン)
※番号は公式マップに連動しています。
10. 休憩タイム
お帰り前にお土産を購入したり、カフェでひと息ついたり、レストランでディナーをとってはいかがでしょうか。(お食事処情報は後半に記述しています。)
ご帰宅までにボート・徒歩・電車と移動が残ってますので、ゆっくりと休憩をとってから帰りましょう。
ホルトゥス通りの食べどころ!
・1 Coffe corner(カフェ)
・14 Orangerie(レストラン)
・16 Roots(レストラン)
・A Gift shop(お土産やさん)
※記号・番号は公式マップに連動しています。
散策アドバイス
じっくり見たところもあれば、スキップしたパビリオンもありますが、ご紹介したルートを巡って約6時間ほどかかりました。
1日で全てを詳細に見てまわるのは難しいと思いますので、「見たいところをメインに、あとは会場で目についた所を見学する」っとゆるいプランにしてお散歩気分で散策してみてください。
せっかくだから全部を見てまわりたい場合は、開催期間中に何度でも入場できるフロリアードパス(€79)を購入し、複数回ほど訪れて全制覇を目指してみてはいかがでしょうか。
個人的に博覧会として最も楽しめたのは、アーバン区、ユートピア島、セントラルスクエアです。このエリアを中心に周ってみてください。
お散歩としてはグリーン島はとても気持ちが良かったです。
ホルトゥス通りとエコ区は工事中の部分が多かったので、見学できた範囲が少なかったです。整備が進めば今後はガラリと印象が変わるかもしれません。
お食事処
敷地内にはカフェやレストラン、フードトラックが点在しているので、お腹が空いたら or 疲れたらいつでも休憩することができます。
エコや環境をテーマにしている博覧会なため、提供している食事はベジタリアンまたはビーガンのメニューとなっています。普段から好んではビーガンフードを食べない筆者には少し物足りないメニューでした。
価格は飲み物が€3〜、サンドイッチやフードトラックが€10〜、バーガーなどのランチセットが€15〜となっています。
レストランではコースメニューを提供しているところもあり、しっかりとした食事を楽しむことができます。
ユートピア島、セントラルスクエア、ホルトゥス通り周辺に食事処が集まっています。
ユートピア島周辺
no.8 Poffertjes Salon
Poffertjes Salonではオランダ名物のポフェチェスやパンケーキ(クレープ)をメインにスイーツを提供しているカフェです。
パラソルやソファーシートのテラス席でのんびりと休憩できます。
no.9 Flora’s kitchen
Flora’s kitchenは地元産の新鮮な季節の野菜を使ったキッシュやアップルパイ、オーガニックジュースが人気のカフェです。
湖に面したテラス席からはフローティング・ツリーやユートピアタワーを眺めることができます。綺麗な景色を見ながら休憩できるカフェとなっています。
併設されているレストランThe Dutchでは、ミシュランシェフのコース料理を提供しています。
no.11 Roots
グリーン島にあるレストランRootsでは食べたい料理をトレーにのせてお会計を済ませてから席に着く、セルフサービスになっています。
バーガーやサンドイッチなどその日の食材で具材が変わるとのこと。なにより実物を見て選べる安心感が高いです。
コーヒーとアップルパイで6ユーロでした。
セントラルスクエア周辺
no.2 Local foodtrucks(フードトラック)
さまざまなフードトラック(屋台)が出店しています。サンドイッチやスムージ、ロッティー(スリナム料理)などがありました。
フードトラックがあるところはベンチやクッションがある広場に面しているため、ピクニック気分で休憩できました。食後はクッションに寝転んでお昼寝しながら疲労回復タイムです。
no.3 Ice cream(アイスクリーム)
フローレスビルの麓にあるアイス屋さんは大人気でした。簡易アイス屋さんなためバニラかストロベリーしかありませんでしたが、たくさん歩いたら無性に食べたくなります。
バニラのカップで3.50ユーロでした。
no.5 Pizza place(ピザ屋さん)
MVRDV設計のFlores(フローレスビル)の一階にピザ屋さんが入っていました。ピザは3種類あって13〜16ユーロ、フォカッチャが8ユーロ前後でした。
中央広場なためか、最も混雑していたレストランでした。
Hortus Avenue(ホルトゥス通り)周辺
no.1 Coffe corner
エントランス近くにあるカフェです。お帰り前にお茶してる方が多かったです。お隣にはお土産屋さんもあります。
no.14 Orangerie
巨大なビニールハウス内のレストランOrangerieは、筆者が訪れた時は工事中でした。ビジネスイベントやプライベートランチ用のレストラン?なようです。
no.16 Roots
ユートピア島周辺(グリーン島)にあるRootsと同じレストランです。こちらも同様にセルフサービス仕様のお店になっています。
施設の設備
広い会場内を歩いて周る自信がない方には敷地内を走行するフロリアード・エクスプローラーがおすすめです。エクスプローラーが敷地内をグルグルと周回しているので、乗車して移動してみてください。
フロリアード・エクスプローラーの乗車チケットは入場前のチケット売場で購入することができます。(1日券€6.75)
施設内のほとんどが車椅子やベビーカーでも観光できるバリアフリー設計になっています。車椅子やレンタルベビーカー(5ユーロ〜)が用意されていました。
貸出しロッカーもあるようです。
エクスプローラーの乗車チケット、レンタルベビーカー、貸出しロッカー等をご利用の場合は会場入場前にチケット売場で尋ねてみてください。
トイレ事情
施設内の至る所にトイレが設置されています。
セントラルスクエアの所にあるKunstpaviljoen Mの建物内にあるトイレを利用しましたが、とても綺麗でした。
WiFi事情
敷地内全域に無料WiFiがとんでいました。SNSやメールなどを使うには十分な速度でした。(混雑状況によると思います。)
支払い事情
施設内はキャッシュレスとなっているため、レストランやカフェ、お土産屋さんなどでのお支払いはPINまたはクレジットカードとなります。
禁止事項
敷地内は全面禁煙です。
ペットの同伴もNGとなっています。(補助犬と盲導犬は可。要証明書提示。)
持ち物
熱中症対策を!
筆者が訪れた日は最高気温22度の快晴の夏日でした。
パビリオンによっては空調設備がなく、サウナ状態の建物もチラホラとありました。
施設内には無料の給水場がありません。カフェやレストランのお水はカップ1杯で3ユーロ〜とガブ飲みできる環境ではありませんでした。
ペットボトルや水筒などでお水を持参し、こまめに水分補給をして熱中症対策をとりましょう。
花粉と虫の対策も!
多くの植物があるので花粉が飛んでおり、グリーン島ではクシャミと鼻水がでました。
あとは頭虫のような小さな虫の大群があちこちに出没しています。夏場は蚊も多いかもしれません。
スマホの充電を!
たくさんのお花やアートなど、施設内は写真スポットがたくさんあります。
また植物やパビリオン、アート作品の概要をQRコードから表示できるようになっているため観光中にあちこちでスマホが重宝します。
その他にもロープウェイ乗車や、帰りのボートの乗船にはチケット(QRコード)の提示が必要となるため、スマホの充電が無くなるとピンチなので要注意です。
推奨する持ち物一覧
・汗拭きタオル
・帽子や日傘
・日焼け止め
・虫除け
・ちり紙(花粉症の方)
・モバイルバッテリー
開催概要
開催期間:2022年4月14日〜2022年10月9日
開園時間:10時〜19時
入場料金:€29〜
URL:Floriade.com