オランダ南部のリンブルフ州のフェンロー市(Venlo)は、2003年に「ヨーロッパで最も緑の豊富な街」として表彰され、2012年には園芸博覧会フロリアードが開催されました。
市の中心地のフェンロー駅からバスで30分のアルセン村(Arcen)に天然温泉があると耳にしたので、さっそく訪れてみました。
温泉というよりはプールのような施設でしたが、入浴後には温泉特有のポカポカ感。お肌もしっとり感がよみがえり、心身ともに癒されてきました。
テルマールバッド・アルセン
アルセン村の天然温泉テルマールバッド(Thermaalbad Arcen)は、日常の喧騒から離れ、癒しのひと時を過ごすリラクゼーション施設です。館内の温泉やサウナで心も体もリラックスすることを目的としています。
そのため18歳以上の大人のみが利用できる年齢制限が設けられています。
施設概要
テルマールバッド・アルセンには室内温泉プールが1つ、屋外温泉プールが3つ、そしてサウナがあります。
温泉もサウナも男女一緒で、温泉は水着着用、そしてサウナは裸で入ります。(サウナは水着着用の日もあります。)
温泉はどれも深さが1.35mあり、プールのように立って入浴するスタイルです。ジェットバスや、打ち水や、流れる温泉プールなどがありました。
水温は35〜36度と低めですが、水温が低いので長い時間はいってられます。長時間の入浴で癒しの時間を過ごすことができました。
深さ900mから湧いている温泉にはフッ素、鉄、ヨウ化物などのミネラルが豊富で、関節痛や肌荒れや筋肉疲労に効果があるそうです。
館内案内
館内は撮影禁止なので、ここからはイメージ写真で解説します。
館内の案内表示はオランダ語でしたが、受付の方とは英語でお話しできました。
受付けカウンター
建物に入ると右手側に受付のカウンターがありました。カウンターの一番奥側が日帰り温泉利用者の受付です。カウンターで料金表を見ることができます。
日帰り温泉利用は時間制です。2時間30分、4時間、6時間、1日の4種類から選べます。着替え等の時間も混みで2時間30分で十分だと思います。
価格は平日と週末で異なりますが、平日の2時間30分で€17.50でした。(2023年の価格です)
受付で料金を支払うと時計型の鍵を渡されます。入場ゲートやロッカーの鍵はこの時計型の鍵をタッチして利用します。
以前に訪れたブダペストの温泉と同じスタイルだったので、困惑することなく利用できました。
更衣室
時計型の鍵を使ってゲートを入場し、更衣室に向かいます。更衣室の手前の大きな鏡の近くにハンガーがあったので、ハンガーを持って更衣室に入りましょう。
更衣室はどこでも自由に空いている場所を使うことができます。中に入ったら鍵をかけて着替えましょう。
ロッカー
更衣室で水着に着替え、靴もサンダルに履きかえます。
着替え終わったら荷物を持って、更衣室に入ったドアの対面にあるドアからでます。(右から入って左から出る感じです。)
反対側のドアを開けると目の前にロッカーがあります。空いているロッカーに荷物を入れましょう。
温泉への持ち物はタオルだけで十分です。
最後にロッカーを施錠します。ロッカー番号の下の方にあるWi-Fiマークみたいなところを、時計型の鍵でタッチしながら押すとロックがかかりました。
鍵を開ける時も時計型の鍵でタッチしながら押すと開錠します。ロッカー番号は忘れないように覚えておきましょう。
シャワーを浴びる
ロッカーに荷物を預けたら、温泉プールの手前にあるシャワーを浴びます。全身を軽く流してから温泉に入りましょう。
タオルなどの荷物は壁にあるフック等にかけておきます。
サンダルは温泉プールの手前で脱ぎましょう。
注意事項
テルマールバッド・アルセンにはいくつかのハウスルールが定められているのでご注意ください。
年齢
2023年7月から利用者年齢が設定されました。温泉とサウナは18歳以上のみ利用可なのでお子様と一緒には入場できませんのでご注意ください。また年齢確認されることもあるので身分証をお忘れないように持っていきましょう。
サウナのルール
サウナを利用する時は水着を着用できません。サウナ室は裸で入り、タオルを敷いて座ります。サウナは男女同室です。更衣室からサウナ室まで距離があるので、バスローブを羽織って行きましょう。
ただし毎週水曜日と毎月第一週末は水着の日で、サウナでも水着の着用が必須となります。
温泉のルール
温泉は常に水着の着用が必須です。
温泉はプールのようなつくりですが遊泳禁止です。また騒いだり、飲食、撮影なども禁止されています。スマホやカメラは必ずロッカーにしまいましょう。
スマホのない時間を温泉で過ごすことが最高のリラクゼーションです。
土足厳禁
更衣室で着替えた時に必ずサンダル(ビーチサンダル)に履き替えます。更衣室から先は土足禁止エリアです。
日本のように上がり框(玄関の靴を脱ぐ段差)みたいな所がないので、日本人には認識がしづらいですが、更衣室より奥のエリアでは土足NGなのがヨーロッパの温泉やプールでは一般的です。帰りに忘れ物をした時も、更衣室で必ずサンダルに履き替えてからプールサイドに行きましょう。
また温泉内はサンダル禁止です。プールサイドで脱いでから入浴しましょう。
持ち物
- 水着
- サンダル
- タオル
- バスローブ(サウナ用)
- サウナ用の敷タオル
- 着替え
- 靴袋
- 飲み水
水着を忘れた場合は購入できます。サンダル、タオル、バスローブはレンタルできます。そこそこなレンタル価格なので持参を推奨します。
水着を着ていくと着替えが楽ですが、帰りの下着をお忘れないように気をつけましょう。
脱いだ靴は服や荷物と一緒にロッカーに入れるので、土足用のビニール袋を持参すると便利です。
低温の温泉なので、入浴中に汗をかいた感覚はありませんでしたが、帰りの着替えが終わった頃にとても喉が乾きました。お水を持っていくと安心です。(施設内でも購入可)
ドライヤーは更衣室を出たところにありました。無料で利用できます。
アクセス
アムステルダムからフェンローまでオランダ鉄道で約2時間です。
アムステルダム中央駅からはユトレヒト駅で乗り換えが必要です。
スキポール空港、またはアムステルダムザウド駅からはフェンロー駅まで乗り換えなしの直行便がでています。
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フェンロー駅からテルマールバッド・アルセンまで
フェンロー駅からテルマールバッド・アルセンまではバスで30分です。
駅前のバスターミナルからナインメーヘン行きの83番バスに乗車します。バスは1時間に1本の運行です。
バスに揺られること約30分のArcen, Thermaalbadで下車します。周りに何もない野原のバス停でした。
ちなみにナインメーヘン駅から出ているフェンロー行きのバスでも訪れることができます。ナインメーヘン駅からのバスだと1時間15分ほどかかります。
バスを降りたら、来た道を戻る感じに右側に向かって道路沿いを歩きます。歩いて数分でRoompotと書かれた旗が見えてくるので、旗のところを左折します。
山道みたいな道路を5分くらい歩くと看板がみえます。看板を通り過ぎて真っ直ぐ進むと駐車場が広がっています。駐車場の左奥に進みます。
駐車場の奥に噴水があり、その奥の建物がテルマールバッド・アルセンの入口です。
帰り道
帰りのバス停は来た時に降りたバス停の対面にあります。
帰りのバスも1時間に1本の運行なので、バスの時間を事前に確認しておきましょう。オランダ鉄道NSのアプリや、乗り換えアプリ9292などで時間をチェックできます。
テルマールバッド・アルセンからバス停までは徒歩15分くらいです。バスの時間に合わせて帰る時間を調整しましょう。
施設からバス停まで、そしてバス停付近には外灯が少ないので、夜道には十分に気をつけてください。
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