今年のヨーロッパの温泉旅行はオランダのお隣の国ドイツの街アーヘン(Aachen)へと行ってきました。
温泉の街アーヘンはケルンから西に70kmほどのところにあるドイツ最西端の都市で、オランダとベルギーに接する国境の街です。
以前に訪れたケルンの温泉がとても癒されたので、アーヘンも良い感じなのではと思い、今回はアーヘンの温泉へと訪れてきました。そして心身ともにリフレッシュしてまいりました。
アムステルダムからアーヘンまでは電車で3時間ほどかかりますが、オランダ南部の都市マーストリヒトからだと電車で30分ほど。
移動はOVカード(オランダ鉄道のICカード)だけで乗車できました。切符を購入する手間もなく、NS-Flexのサブスクも使えたので、安い&便利でした。
アーヘンのカロルス温泉
アーヘンは2000年前から温泉で療養する文化があった地で、かつては市内にも昔ながらの温泉浴場があったそうです。街の中心にあるパビリオン(Elisenbrunnen)では、いまでも温泉が湧き出ていました。
しかし21世紀を迎える前に、古かった温泉浴場はすべて閉鎖してしまったそうです。
現在アーヘンの街にある温泉カロルス・テルメン(Carolus Thermen)は、2001年にオープンした新しい温泉施設です。歴史は浅い温泉施設ですが、新しいので館内はとても綺麗でした。
硫黄の香りが強く、そしてミネラルを多く含んだアーヘンの温泉水には、リウマチ、痛風、筋肉痛、皮膚疾患などの効能があるそうです。
様々な温度設定の温泉プールで、贅沢なひと時を過ごすことができました。
施設概要
カロルス・テルメンには室内温泉プールが2つ、室内温泉ジャグジーが2つ、室内スチームバスが1つ、屋外温泉プールが2つ、そしてサウナがあります。
温泉もサウナも男女一緒で、温泉は水着着用、そしてサウナは裸で入ります。
温泉プールは深さが1.10〜1.35mあるので立ち入浴スタイルです。ジャグジーは座れるようにベンチがありました。
屋外温泉プールの水温は33度と冬シーズンの入浴ではちょっと寒かったですが、流れるプールや、間欠泉のような水圧最強ジャグジーがあったりとアトラクション感が高く、遊んで楽しめました。
室内スチームバスは湿度90%のサウナ部屋みたいな作りで、一定の感覚で46度の温泉水が霧状に噴射されました。筆者はサウナが不得意なので30秒くらいで退散してしまいましたが、室内スチームバスには多くの方がいたので人気があるんだと思います。
室内の温泉プールとジャグジーは33.5〜36度と低めですが、ウトウトしながらの長時間の入浴には快適な温度でした。
水温が低いので長湯をしてものぼせることなく、癒しの時間を過ごすことができました。のんびりと4時間入浴して、一年の疲れと持病の腰痛を労わってきました。
Sieh dir diesen Beitrag auf Instagram an
館内案内
館内は撮影禁止なので、ここからはイメージ写真で解説します。
館内の案内表示はドイツ語でしたが、受付の方とは英語でお話しできました。
受付けカウンター
館内に入場すると正面に受付カウンターがありました。受付で入浴プランを選びます。
温泉利用は時間制です。3時間30分、4時間30分、1日の3種類から選べます。サウナも入る時は温泉+サウナの利用で申し込みましょう。
価格は平日と週末で異なりますが、平日の温泉利用のみ4時間30分で€18です。(2024年の価格)
受付で料金を支払うとロッカーの番号が指定されて、そのロッカー用の鍵を渡されました。ヨーロッパの温泉でロッカーの番号が指定されたのは初めてでした。
どんな鍵だったか記憶がごっそりと無いのですが、ヨーロッパの温泉で一般的な腕時計型の鍵だったか、腕につけれるタイプの鍵だったような気がします。(たぶん)
更衣室
受付から通路を進むと試着室のような更衣室がずらりと並んでいます。更衣室の手前にハンガーがあったので、ハンガーを持って更衣室に入りましょう。
更衣室はどこでも自由に空いている場所を使うことができます。中に入ったら鍵をかけて着替えましょう。
ロッカー
更衣室で水着に着替え、靴もサンダルに履きかえます。
着替え終わったら荷物を持って、更衣室に入ったドアの対面にあるドアからでます。(右から入って左から出る感じです。)
反対側のドアを開けると目の前にロッカーがあります。自分のローカー番号を探して荷物を入れましょう。
温泉への持ち物はタオルと飲み水だけで十分です。
準備ができたらロッカーを施錠します。ロッカー番号は忘れないように覚えておきましょう。
シャワーを浴びる
ロッカーに荷物を預けたら、温泉プールに向かいます。奥の方にある自動ドアを通ると広い通路にでます。通路の真ん中が足湯のようになってました。
足湯のある通路の両サイドにシャワールームとトイレがあります。右側が男性用、左側が女性用でした。入浴前にシャワールームで全身を軽く流してから温泉に入りましょう。
Sieh dir diesen Beitrag auf Instagram an
シャワーを浴びたら、温泉にGO!です。タオルなどの荷物は温泉プールサイドに荷物が置ける棚がありました。
サンダルは温泉プールの手前で脱ぎましょう。
癒しの温泉プールをのんびりと楽しんで下さい。
注意事項
カロルス・テルメンにはいくつかのハウスルールが定められているのでご注意ください。
年齢
温泉とサウナは6歳以上のみ利用可です。小さなお子様は一緒には入場できませんのでご注意ください。
サウナのルール
サウナを利用する時は水着を着用できません。サウナ室は裸で入り、タオルを敷いて座ります。サウナは男女同室です。
ドライ用のタオルとは別にサウナ内で使うタオルも必要です。(タオルは受付でレンタルもできます。)
更衣室からサウナ室まで距離があるので、バスローブを羽織って行きましょう。
温泉のルール
温泉は常に水着の着用が必須です。
温泉はプールのようなつくりですが遊泳禁止です。
ペットボトル等の飲料水や軽食は持ち込み可ですが、アルコールの持ち込みは禁止されています。
館内での撮影は禁止されています。スマホやカメラは必ずロッカーにしまいましょう。スマホのない時間を温泉で過ごすことが最高のリラクゼーションです。
土足厳禁
更衣室で着替えた時に必ずサンダル(ビーチサンダル)に履き替えます。更衣室から先は土足禁止エリアです。
日本のように上がり框(玄関の靴を脱ぐ段差)みたいな所がないので、日本人には認識がしづらいですが、更衣室より奥のエリアでは土足NGなのがヨーロッパの温泉やプールでは一般的です。帰りに忘れ物をした時も、更衣室で必ずサンダルに履き替えてからプールサイドに行きましょう。
また温泉内はサンダル禁止です。プールサイドで脱いでから入浴しましょう。
持ち物
- 水着
- ビーチサンダル
- タオル
- バスローブ(サウナ用)
- サウナ用の敷タオル
- 着替え
- 靴袋(ロッカーに入れる時に靴用のビニール袋があると便利)
- 飲み水
タオル、バスローブはレンタルできます。安くはないので持参を推奨します。
水着を着ていくと着替えが楽ですが、帰りの下着をお忘れないように気をつけましょう。
脱いだ靴は服や荷物と一緒にロッカーに入れるので、ビニール袋をいくつか持参すると役立ちます。
低温の温泉なので、入浴中に汗をかいた感覚はありませんでしたが、2時間ほど入っているととても喉が乾きました。お水を持っていくと安心です。(施設内でも購入可)
ドライヤーは更衣室を出たところにありました。無料で利用できます。
アクセス
アムステルダムからアーヘンまで鉄道で約3時間です。
アムステルダムからオランダ南部の都市マーストリヒト(Maastricht)、またはシータッド(Sittard)までオランダ鉄道(NS)で移動し、そこからアリーバ鉄道(Arriva.nl)を利用してアーヘンまで訪れることができます。
アリーバ鉄道でもOVカード(オランダ鉄道のICカード)が使えるので、サブスクリプションNS-Flexの割引料金で電車に乗車できました。
アーヘンまで電車で訪れるなら鉄道料金を節約できるサブスク加入をお忘れなく!
アーヘン駅からカロルス・テルメンまで
アーヘン駅からカロルス・テルメンまでは駅前からバスを利用すると20分ほどで訪れることができます。
アーヘン駅から徒歩でも約30分ほどと、歩いて訪れることができます。またアーヘンの観光エリアから徒歩で約20分ほどなので、観光後に温泉で一休みがベストです。
観光エリアの旧市街から温泉まで徒歩で訪れる時は市立公園を通ります。20万㎡(東京ドーム4個分)の巨大な敷地の公園は自然豊かでした。あいにくの雨でしたが紅葉と落ち葉が綺麗でした。
帰り道
温泉からアーヘン駅に向かう帰り道の途中に、アーヘンのショッピングモール(Aquis Plaza)があります。
ここに立ち寄ってドイツのドラッグストア(dm)でお買い物して帰ってきました。ショッピングモール内にレストランもあるので、お帰り前の夕ご飯もまとめてショッピングモールで済ませることができます。
ショッピングモールから駅までは歩いて15分くらいでした。
帰りの電車もアーヘンからアムステルダムまでは約3時間です。アリーバ鉄道でヘールレン(Heerlen)駅まで30分、ヘールレンからシータッド(Sittard)駅まで20分、とココまでは乗り換えがありますが、その後のシータッド駅からアムステルダム中央駅まではインターシティー(オランダ鉄道)での2時間は乗り換えがないので帰りの旅路は楽に感じました。