2020年からオランダでもワーキングホリデーの受け入れが始まりました。
日本国籍の18〜30歳の方はオランダで1年間のワーキングホリデーに参加することができます。
参加・申込方法は日本ワーキングホリデー協会のホームページをご覧ください。
ワーキング・ホリデー とは…
2国間の協定に基づいて、青年が異なった文化の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。 原則として、各相手国ごとに一生に一度しか利用できない。 (ウィキペディアより)
オランダでの1年間のワーキングホリデーに来る方でオランダ語が日常会話くらい喋れる方はゼロに近いんじゃないかと思います。長年住んでいても勉強しなければオランダ語を喋れるようにはなりません。
オランダの公用語はオランダ語ですが、多くの場所で英語が通じます。特にアムステルダムなどの都市部は移民が多いので、英語だけでも生活することはできます。
「どのくらいの英語力が必要か?」、「オランダ語と英語で困ることは?」など、オランダ生活での言語で起こる問題点などをまとめました。オランダワーホリの検討の参考にしてみてください。
英語とコミュ能力
オランダはヨーロッパの中では英語が通じる国で、都市部では英語だけで生活することも可能です。
しかし英語が通じるといっても公用語はオランダ語です。「英語が通じるからなんとかなる」って部分はありますが、「なんとかなる」の範囲は人や状況によって大きく異なってくるので注意が必要です。
ビザを取るための公的手続きや、家を借りる契約、スーパーマーケットでの買い物などではオランダ語が必須となってきます。
ワーホリ経験が豊富な方や、分からないことを英語でどんどん聞く事ができる方など、コミュニケーション能力が高い方は、オランダでの1年間のワーホリならば英語だけでも困ることは少ないと思います。
英語のスキルアップはできる?
生活しながら異国の文化を学ぶことができるのがワーキングホリデーの魅力です。ワーホリ生活で英語の勉強やレベルアップを目的としている方も多いかと思います。
観光業も盛んなオランダは都市部や観光地では英語だけでも不便がありません。また世界各国の企業の本社や支店も集まっているため駐在員が多く、英語を共通語としている会社もあります。
留学生の多い大学では授業が英語でおこなわれますし、都市部には英語の語学学校もあります。
ただし日常生活で目にするのはオランダ語、耳にするのもオランダ語です。お店や飲食店ではオランダ語で話しかけられます。
英語でも良いかと尋ねれば英語に切り替えてくださる方もいますが、英語で返答してもオランダ語で返される時もあります。
共通言語が英語の友達などを作らないと、日常生活の中で英語で会話するシチュエーションは少ないと思います。日常で見るもの聞くことの多くはオランダ語となるので、生活の中で英語力向上を図ることは容易ではありません。
個人的には英語の勉強を目的にオランダにワーホリをするのは適していない思います。
英語の勉強も兼ねてのワーキングホリデーを目的にしているのであれば、英語圏の国へのワーホリや留学が100%身につくと思います。
仕事探しと英語力
ワーホリの一番の利点は就労ができることです。ですがオランダ語ができないとなると働ける場所はかなり狭まります。英語が通じるといっても、オランダ人は基本的にオランダ語で喋ります。英語をオフィシャルに使う職場は多くはないです。
またオランダ・ワーホリは1年を通して同じ雇用主のもとでは就労できない点も仕事を見つけづらいかもしれません。
英語環境の仕事を探すのであれば、観光地での飲食店やホテル・ホステル係の仕事が見つけやすいと思います。観光客が多い都市部や観光地では英語の接客要員として雇ってもらえる場所が多いです。また観光地はハイシーズン前(夏休み前やクリスマス前)に求人が多く出ているので、短期間での仕事も探しやすいと思います。
飲食店のウェイター・ウェイトレス、ホテルの受付などで働く場合は、お客様との意思疎通、スタッフ同士でコミュニケーションが取れるくらいの英語力が求められます。また観光情報などを聞かれることが多いと思うので、観光知識も必要になることもありそうです。
ビジネス英語がOKの英語上級者さんはオフィスの事務員などの仕事を見つけることもできるかもしれません。日系企業や海外企業の求人を探してみてください。短期雇用がネックになりそうですが、コミュニケーション能力とプレゼン力で可能性があるかもしれません。場合によるので無理強いはNGですが、「前例がない」ってだけではNOとは言わないのがオランダの素敵な点です。
英語に自信がない場合は、ホテルのクリーニングや日本食屋さんでのキッチン業務などのお仕事を見つける事ができると思います。しかし英語が全くできないとスタッフ同士のコミュニケーションが取れなかったりするので、語学レベルによっては仕事探しが難航する可能性もあります。
自然豊かな地方で生活してみたい方はオランダ語が話せないと仕事を見つけられないかもしれません。都市部では英語が話せる方が多いですが、田舎や地方では英語だけでは接客業や裏方の求人も見つける事が難しいです。
ワーホリ国によくある、日本人・アジア人向けのガイドツアーなどはオランダではまだ盛んではありません。ワーホリが始まったことで今後そのような事業が栄えればガイド業なども見つけることができるかもしれませんね。(アムステルダムでは英語のガイドツアー業などの募集は見かけます。)
「なんとかなる」英語力は…?
オランダはまだワーホリが始まったばかりなのでワーホリコミュニティーなども少ないと思います。現地で友達を作るならやはりコミュニケーションが取れるレベルの英語が必要になります。
個人的に感じるオランダワーホリで必要な英語力はIntermediate(中級)くらいだと感じます。かつ海外生活やワーホリ経験があると「なんとかなる率」が高いと思います。
また、コミュニケーション能力がめちゃめちゃ高い方も「なんとかなる率」が高いかと。コミュ力最強の方は世界のどこででも生き抜けるように感じます。羨ましいです。
アムステルダムの繁華街の飲食店では英語で接客してもうことが多いですが、中心部から外れたり住宅街のお店ではオランダ語の接客が多いですし、年に一回くらいはオランダに居るならオランダ語で喋りなさいと言われたりもします。
英語は既に堪能でオランダ語を勉強するくらいの余裕があってのワーホリだと充実した1年を過ごすことができるのではないでしょうか。
ワーホリ生活を楽しむために
ワーホリ生活で不安なことはプロのワーホリエージェントに相談してみるのも1つのアイディアです。無料カウンセリングで言語の心配や不安に思ってることを相談する事ができます。
オランダはヨーロッパのほぼ中央に位置しているので、ワーホリをしながらヨーロッパ旅行も楽しめます。週末にパリでお買い物したり、ベルギーにワッフルを食べに行くこともできます。バケーションにはギリシャやイタリアのビーチでエンジョイすることも!
ヨーロッパは国ごとに言語が違いますが、ほとんどの観光地では英語が喋れる店員さんがいらっしゃいます。
筆者の時代にはオランダ・ワーホリの選択種がなかったので、今の若者が羨ましいです。事故なく怪我なく1年間おもいっきり楽しんでください!