アムステルダムから気軽に行ける日帰り観光地を探しているなら、マルケン島とフォーレンダムはとてもおすすめです。
風車村のような有名観光地とは少し違い、静かな港町とオランダらしい田舎の景色をのんびり楽しめる場所でした。
今回訪れたのは、アムステルダムからバスで約30分ほどの小さな島マルケン島(Marken)と、その対岸にある港町フォーレンダム(Volendam)。
特に目的があるわけではなく、ただフラッと訪れて、景色を眺めながらランチを食べて、港をブラブラ散歩して帰るだけの“何もしない休日”を過ごしてきました。
せっかくの海外旅行や海外生活だと、予定をぎっしり詰め込んで観光しがちですが、たまには何も決めずに出かける1日も悪くありません。
起きて着替えて、「さてランチでも食べに行くかな」くらいの気分で出発。
事前予約も下調べもせずに、オランダの穏やかな風景の中でのんびり過ごしてみました。
週末にマルケン島と港町フォーレンダムの2つの町を日帰りでぶらり旅してきたので、前編ではマルケン島の様子をご紹介します。
※記事内の料金や時刻表などは2021年9月時点の情報です。



マルケン島とは?|オランダの小さな港町

アムステルダムの東には大きな湖のマルケン湖(Markenmeer)があります。
このマルケン湖に浮かぶ小さなマルケン島は本土とつながる堤防が1957年に建設され、堤防の上に道路が作られたことで本土からマルケン島まで陸続きとなりました。
現在は車やバスでマルケン島まで訪れることができます。
今でこそ道路でつながっているので何時でも行き来できるマルケン島ですが、かつては船でしか従来ができませんでした。
またマルケン島の地盤はとても軟弱で、堤防ができる前は水害も多かったようです。そのためか、現在でもマルケン島の居住者は少なく、自然豊かな島となっています。
アムステルダムからマルケン島への行き方|111番バスでアクセス
アムステルダムからマルケン島までは111番バスで訪れることができます。
ただこの111番のバスはアムステルダム中央駅を通りません。マルケン島へと訪れるには地下鉄南北線のアムステルダム・ノード駅(Amsterdam Noord)から発車する111番バスに乗車します。

アムステルダム中央駅からノード駅までは地下鉄(N52)で2駅、約5分です。初めて降り立ったノード駅、新しい駅なので綺麗でした。
駅の改札を抜けるとバスターミナルAとバスターミナルBの2つの出口がありました。
マルケン島行きのバスはバスターミナルAにありました。


バスの時刻表をインターネットで調べても正確な出発時間がわからなかったのですが、バスターミナルにあった時刻表を見ると1時間に4本ほどあるようです。思ってたより頻繁にありました。(日曜日のみ1時間に2本。)
時間を気にしないで訪れても、待ち時間は最大15分なのは便利です。

時間ぴったりにバスが来ました。始発なので好きな席に座れます。
アムステルダム・ノード駅からマルケン島までは約30分のバス旅です。車酔いしやすいので正直バスが苦手なのですが30分なら耐えられるかなとチャレンジしてみました。
オランダの車窓から🚌 pic.twitter.com/Su0sC8P5Zi
— プラスダッチ🐭🧀週刊オランダブログ (@PlusDutch) September 18, 2021
このマルケン島行きのバスは、牛や馬が放牧されているのどかな風景の中を走ってゆくのですが、途中にモニキンダム(Monnickendam)という町中の停留所をグルグルと巡回しながら通過します。
このモニキンダムの町がとにかく揺れるので、車酔いしやすい方には地獄の10分間になります。

途中下車しようかってくらい揺れました。朝食を抜いてきて良かったです。
モニキンダムを抜けると堤防の道路を走ること約5分くらいでマルケン島に到着です。
アムステルダムからマルケン島やフォーレンダムへは公共交通機関でもアクセスできますが、乗り換えや時刻表を調べるのが面倒な方には日帰りツアーも人気です。
運河クルーズ付きのツアーもあり、アムステルダム観光と合わせて楽しめます。
マルケン島観光|木靴工房とフェリーチケット

マルケン島に上陸して最初のバスの停留所マルケン・セントラル(Marken Centrum)で下車しましょう。この次のMarken Minnewegが終点の停留所ですが、観光するにはCentrumで降りた方が便利です。

降りたところでセントラルな感じがゼロなのですが、まずは白い橋を探しましょう。ここがマルケン島の入口です。

橋を渡ってすぐ左にある建物が木靴工房です。オランダの伝統木靴を見たり履いたりできます。
そしてこの木靴工房は観光案内所的な役割もありました。マルケン島から港町フォーレンダムまでのフェリーのチケットがココで購入できました。

フェリー乗り場でもチケットが購入できるのですが、木靴工房でチケットを購入すると様々なクーポン券をくれました。
クーポン券はランチが€1.5割引、アップルパイとコーヒーが€1割引、チーズが€2.5割引、民族衣装を着ての記念写真が€1.5割引と、観光地っぽいラインナップです。
ちょうどお昼頃にマルケン島に着いてランチを食べたいと思っていたのでランチのバウチャーが貰えたのはラッキーでした。
港まで街歩き
木靴工房でチケットを買ったり写真を撮ったりしたら、次は港まで町歩きです。
といっても歩いて5分ほどの道のりなのですが、この通りには伝統的なマルケン島の住宅が集まっています。

緑色の外壁にオレンジ色の瓦屋根、お庭の手入れも行き届いていて写真映えする素敵な住宅地。
ほぼ一本道なので迷うこともありません。
ステキな住宅を眺めながら歩いていると目の前に港が広がってきます。
マルケン島の港町をのんびり散策

マルケンの港は大きくありません。全長250mくらいのコジンマリとした田舎の漁港みたいな感じでした。港を囲うようにお土産屋さんやレストランが集まっています。

キベリング(魚のフライ)の屋台も出ていたので、港を散策しながらの食べ歩きもありです。

お土産屋さんにはマルケンと関係あるのか無いのか分からない品々も売っていて可愛らしかったです。

港の先端にはオブジェもありました。調べたら洪水被害者の追悼碑なようです。溺れた方達の手を表現しているのかと思うと、なんとも言えない悲しいオブジェでした。
港から歩いて5分くらいのところにマルケン博物館もありそこではマルケンの歴史や民族衣装などを見ることができるようです。
マルケン島は静かな港町ですが、対岸のフォーレンダムは観光客で賑わう人気の港町。
同じエリアでも雰囲気がかなり違うので、セットで巡るとより楽しめます。

マルケン島ランチ|港町レストランで魚サンド

マルケン島に到着したのがお昼時だったので、さっそく貰ったクーポンを使ってランチしました。港に面したレストランTaverne de Visscherでランチのバウチャー(またはアップルパイのバウチャー)を利用することができました。

レストランTaverne de Visscherはマルケン島で一番古い居酒屋さんだそうで、歴史ある建物で食事をとる事ができます。店内に飾られている木造船模型は創業者のコレクションだそうです。

歴史ある建物ですが天気が良かったのでテラス席でいただきました。テラス席は港や船を見ながら食事を楽しめます。
港町なのでサーモンやマグロ、ウナギなどの魚系のサンドイッチのメニューが豊富でした。
伝統スモークサーモンのサンドイッチとレモネードで(€1.50割引されて)€12.50と、大満足なランチを堪能することができました。アムステルダムで食べたら20ユーロくらいしそうなクオリティーで美味しかったです。
ちなみにアップルパイとコーヒーをバウチャー利用で食べると€5.50〜でオヤツタイムができるようです。
※掲載価格は2021年時です。
マルケン島からフォーレンダムへ|フェリー移動も人気

マルケン島はとても小さい島ので観光(町歩き)は1時間で終了しました。このままバスで帰ることもできますが、腹ごなしの散策でフォーレンダムにも訪れてみました。
フォーレンダムはマルケン島から肉眼でも見える対岸の港町です。約30分ほどの船旅でフォーレンダムまで訪れる事ができます。

フェリーは45分間隔で出港していて、チケットには時間指定がないので好きな時間に乗れます。また自転車も運ぶ事ができます。(別途料金)
ちょうどランチを食べているときに出港した13:30発の便は比較的空いていました。その次の14:15の便に乗船しましたが、そこそこ混雑していたのと、自転車込みで乗船する方が多くて15分遅れで出港しました。
マルケン島とフォーレンダムを結ぶフェリーは、観光客にも人気の移動手段です。
湖の風を感じながら移動できるので、単なる交通手段というより“小さなクルーズ体験”のような感覚でした。

マルケン島でサイクリング
マルケン島をぐるっと周って灯台を見に行くサイクリングルート(約45分)があります。フェリー乗り場に自転車レンタル3時間で€7.50とありました。
レンタル時間が3時間もあれば島一周もできそうです。
アムステルダム観光の拠点は中央駅周辺が便利
マルケン島やフォーレンダムへ日帰り観光するなら、アムステルダム中央駅周辺に宿泊すると便利です。
地下鉄やバスへのアクセスが良く、朝から気軽に近郊旅へ出発できます。
運河クルーズや美術館などアムステルダム観光とも組み合わせやすいので、数日滞在しながら周辺の町を巡る旅にもおすすめです。
まとめ|マルケン島は「何もしない」を楽しめる町
マルケン島には有名な観光名所がたくさんあるわけではありません。
でも、静かな港を歩いたり、のんびりランチを食べたり、フェリーで移動したりと、“特別じゃない時間”がとても心地よい場所でした。
予定を詰め込む観光とは少し違う、オランダの穏やかな日常を感じられる町です。
アムステルダムからもアクセスしやすいので、少しだけ都会を離れてリフレッシュしたい日にぴったり。
次回は後編として、港町フォーレンダムをのんびり散策します。
