世界共通のクリスマスは12月25日ですが、オランダでは12月上旬に1回目のクリスマスと呼ばれる日があります。
1回目のクリスマス(ファーストクリスマス)、正式には『聖ニコラスの日』なのですが、オランダではクリスマスよりも聖ニコラスの日を盛大にお祝いします。

1回目のクリスマスのイベントは毎年11月中旬から始まります。

11月11日以降の最初の土曜日(2017年は11月18日)
『聖ニコラスのパレード』
オランダではサンタクロースがやってくる1ヶ月以上前に、シンタクラース(聖ニコラス)がスペインより蒸気船に乗ってやってきます。
毎年11月中旬にシンタクラースがオランダに到着したことを祝うパレードがオランダ各地で開催されます。
2017年の聖ニコラスのパレードinアムステルダムは11月19日の日曜日に開催されました。

Sinterklaas(シンタクラース)は、立派な白髪とあごひげがあり、伝統的な白の祭服の上に赤いケープを羽織っています。見た目がまさにサンタクロース。
ただソリではなく白馬にまたがっていて、ズワルトピートと呼ばれる従者を連れているのが特徴です。
シンタクラースは大きな赤い本を持っており、これには子ども達の1年間の行いが記されているそうです。
良い子には聖ニコラスの日にプレゼントが届き、悪い子は袋に詰められてスペインへと連れ去られてしまうそうです。ちょっと怖ろしい。
アムステルダムのパレードは、運河から始まります。
お昼前に数隻の船が楽しげな音楽とともにやってきます。
船が通る間、はね橋は通行止めとなるため、ちょっとした渋滞が巻き起こります。
またゆっくりと運行する船を追って、多くの子ども達とお父さんが走り回るので、路地はカオスです。

午後には盛大なパレードが繁華街のど真ん中で開かれます。
パレードが始まる1時間くらい前から場所取りが始まり、祭りモードが高まります。
パレード中はトラムも車も通行止めで、ローキン通りからダム広場までは人だかり。

 

パレードはビックリするくらい急に始まり、子ども達が歓喜の声をあげます。
まず最初にズワルトピートと呼ばれる従者がやってきます。
彼らは道化の格好をしていて、パレード中もちょっとトボけた行動をしたり、ピエロみたいな感じです。
ズワルトピートの顔を見ると、黒く薄汚れています。

もともと従者は黒人だったっという説もあり、以前はズワルトピート役の人は顔を黒塗りしていたそうです。
近年では差別問題などもあり、顔じゅうを黒くする演出はなくなってきています。
その代わりに、プレゼントを届ける時に煙突のススで汚れた顔と言う演出になっています。
ズワルトピートは大きな袋を持ってパレードにやってきます。袋の中にはお菓子が入っていて子ども達に配って周るのです。
パレードを見に来た子ども達は、小さなビニール袋をちゃっかり持参していて、ズワルトピートからお菓子を受けとたら、ビニール袋に入れて持って帰っていました。

基本的に子ども達に配っているお菓子。パレードを見ていたらイケメンのズワルトピートがやってきて、私の前でスマイルを。手を出したら私にもお菓子をくれました。
ジンジャークッキーと甘いキャンディーでした。
パレードの最後にはシンタクラースがやってきて、子ども達が大きな声で『シンタクラース』と叫びます。
シンタクラースとハイタッチするのが子ども達のメインイベントのようで、みんな一斉に手を差し出してました。

聖ニコラスのパレードは子ども達のお祭りのようです。シンタクラースやズワルトピートの衣装をまとった多くのチビッコが街中を賑やかに駆けまわっていました。




12月6日
『聖ニコラスの日』
11月のオランダ到着から12月5日までの間、シンタクラースは学校や病院を慰問します。
そして12月6日の聖ニコラスの日にスペインに帰るそうです。
聖ニコラスの日は12月6日なのですが、この日はシンタクラースは帰路についてしまうので、その前日の5日にシンタクラースのお祝い(ファーストクリスマス)をします。

多くのオランダ人が、5日の日に家族で一緒に食事をし、プレゼントを贈ります。(伝統行事なため、12月5日が『プレゼントの日』と呼ばれることもあります。)
この日のプレゼントのため、11月末に開かれるブラックフライデー(バーゲンセール)には、多くの人が買物へと訪れます。

シンタクラースが夜の間に白馬に乗って空を飛び、良い子に煙突から贈り物を授けるという伝説があります。

家族でシンタクラースのお祝いをする日の前夜に(4日の日の夜)、子供たちは暖炉の傍や玄関に靴を置きます。
近年では暖炉がないので、ヒーターの横に置く家庭もあるそうです。

靴の中にシンタクラースへの手紙、白馬のために人参や藁を入れとくそうです。手が込んでる家庭では、靴の横にホットチョコレートやビールも。そして翌日、靴の中にお菓子やプレゼントが入っていると言う、まさにサンタさん方式。

伝統的なシンタクラースの贈り物は、ホットチョコレート、みかん、スパイスの効いたクッキーや文字型チョコレートでしたが、今ではプレゼントのグレードも上がって、11月後半から街中のスーパーマーケットやドラッグストアでも多くのオモチャが売っていました。
もはや靴には入りきらないサイズです。
そこでプレゼントをどうやって渡すかに一工夫するのがオランダ式です。
家のどこかにあるプレゼントの地図を渡したり、隣人にドアをノックしてもらい、玄関を開けたらプレゼントが置いてあったりなどと、すんなりとは渡しません。
シンタクラースからの贈り物という演出が大切なんですね。





シンタクラースの伝統お菓子
シンタクラースには欠かせないお菓子を3つご紹介。

Pepernoten
Pepernoten(ペーパーノート)と呼ばれる小さなビスケット。
シンタクラースの季節には何処でも売っており、パレードでズワルトピートが子供たちに配っているお菓子です。シナモン、コショウ、クローブ、ナツメグを混ぜたスパイスで作るビスケットはジンジャークッキーのような感じ。サクサクでやみ付きになります。

Speculaas
speculaas(スペキュラース)は薄くぺったんこなクッキー。ニコラスにちなんだ模様や風車の模様などの型があるのが特徴的です。
白胡椒、シナモン、生姜、ナツメグなどが入っていたり、アーモンド粉で作られてたりと、お店や家庭によって味が違います。

 

Chocoladeletters
Chocoladeletters(チョコラーデレター)はその名の通り文字型チョコレート。名前のイニシャルのチョコを贈るのが伝統的。ナッツ類がトッピングされてる豪華なものも売ってます。
WやMの需要が多く、IやJから始まる名前が少ないので、生産工場で調整して作ってるそうです。

 

 


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2017年3月6日 ”デン・ハーグ”

2017年6月1日 特集”オランダで買物”

2017年7月1日 特集”オランダのデザインショップ”

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