フランスの首都パリ。
華やかで芸術や文化が栄えている街の様子から「花の都パリ」と昔から喩えられています。
ガイドブックを開くとパリの見どころは満載で、数日間だけでは見て回るのは無理なんじゃないかってくらい、訪れたい場所がたくさんあります。
そんなパリで訪れてよかったパリ建築をまとめました。とはいえ名建築数が多いので、2000年以前に建てられた名建築や遺産を中心にピックアップしました。
2000年以降だと、フィルハーモニー・ド・パリ(ジャン・ヌーベル、2015年)や、フォンダシオン・ルイ・ヴィトン(フランク・ゲーリー、2014年)、ブルス・ド・ コメルス(安藤忠雄、2021年)など良い意味でぶっ飛んだ最新モダン建築で有名です。最新建築はまだお目にかかれてないので、近いうちにパリ建築巡りブラリ旅したいなって思っています。
エッフェル塔
パリのシンボルといえばのエッフェル塔(Tour Eiffel)。
1889年に完成した高さ312.3m (建設当時)のエッフェル塔は、完成から41年のあいだ世界で最も高い建物でした。
エッフェル塔が建てられた19世紀後半は産業革命革命期。ドイツやアメリカでは国家の威信をかけて世界一の高い建物を建てようと奮闘していた時代です。それでも高さ140〜170mで競っていた中での300mオーバーのエッフェル塔。当時は世界の注目を集めました。
エッフェル塔の建設は、各パーツを工場で生産し現地で組み立てるプレハブ工法。プラモデル方式なので工事期間が短縮でき、わずか2年で完成しています。
1889年に開幕したパリ万博の目玉として建てられましたが、万博のオープニングにはエレベーターが間に合わなかったそうです。エレベーターが利用できるまでの9日間の間に1700段の階段で展望台まで登った人が3万人以上いたんだとか。足がガクガクになりそうです。
今でも観光名所であり、そしてパリのシンボルのエッフェル塔。空まで高くそびえ立つ昼間の風景、ライトアップされた夜景と両方が美しいタワーです。
エッフェル塔の真下から見上げるのも絶景です。
凱旋門
凱旋門とは古くは古代ローマ時代に国家の勝利を祝う式典の場として建てられた門で、ヨーロッパにはチラホラとあるようです。
そんな中でも世界的に有名な凱旋門はパリのエトワール凱旋門(Arc de Triomphe)です。高さ50mのエトワール凱旋門は世界で3番目に大きい凱旋門です。
ナポレオンの命によって建設が始まったエトワール凱旋門ですが、完成するよりも15年も前にナポレオンが亡くなったため生前にこの門をくぐることはできなかったそうです。死後にお墓を移設する時に初めてエトワール凱旋門をくぐったんだとか。
シャンゼリゼ通りを含む12の通りがエトワール凱旋門を中心に放射線状に広がっています。エトワールとは星を意味し、地図上でみると放射状に延びる通りが光り輝く星のように見えることからエトワール凱旋門と名付けられたそうです。
ここまで美しい放射状道路が現存しているのは、世界でもここだけのような気がします。凱旋門の上からは放射状に広がる美しい街並みを望む事ができます。
ルーブル美術館
パリの目玉の美術館といえばルーブル美術館(Musée du Louvre)です。実は歴史は古く、オープンしたのは1793年のルイ16世の処刑一周年にあたる日に開館しました。
ルーブル美術館はルーブル宮殿をリノベーションしている建物で、現在でも宮殿のインテリアが館内に保存されています。
そして誰もが知っているガラスのピラミッドが作られたのが1988年で、戦後のパリの大規模都市計画の1つとして建設されました。その他にもリノベーションが施され、その結果2000年以降は来場者数が2倍以上となり、毎年800万人以上が訪れる世界でもっとも入場者数の多い美術館となりました。
ルーブル美術館を代表するコレクションといえば「モナ・リザ」さんです。実際に見ると思っているよりも小さい絵に感じます。そして人が多すぎてじっくりと鑑賞するのは不可能です。
ルーブル美術館の館内は壮絶広く、1日では周りきれません。時間を決めて見れる範囲だけ周るのがベストです。
ポンピドゥーセンター
1977年にオープンした複合文化施設のポンピドゥーセンター(Centre Pompidou)。当時のフランス大統領を務めたポンピドゥーさんの鶴の一声で建設されたんだとか。
ポンピドゥーセンターは図書館、美術館、映画館、多目的ホール、カフェ等の様々な施設で構成されています。
建物の設計はイタリア建築家のレンゾ・ピアノさんです。レンゾ・ピアノは日本の関西国際空港ターミナルビルや、アムステルダムのNEMO博物館を設計した建築界の巨匠です。
まるで工事現場のような見た目の建物は、パリの街並みとは対照的な超斬新なデザインだったため完成当時は市民から非難をあびたそうです。しかし型破りな建物は自由の象徴ともとらえられ、新しい街の息吹になっています。
市民からの評判が悪かった建物でしたが来場者数は延び続け、今では年間300万人以上の来場者があるそうです。
エッフェル塔やヴェルサイユ宮殿を追い抜いてヨーロッパで最も人を集める人気の施設になっています。
ピカソ美術館
1985年にオープンしたパリのピカソ美術館(Musée National Picasso-Paris)は、画家パブロ・ピカソの作品約5000点を収蔵している美術館です。
ピカソっぽくないピカソの初期画や、あまり知られていないマイナーな作品などが多めな気がします。
パリのピカソ美術館の建物は17世紀に建てられたお役人様の邸宅をリノベーションしています。歴史ある建物とピカソの世界観の対比が素晴らしいです。
ベルサイユ宮殿
パリ市外ですが、パリの観光名所の1つと言ってもいいベルサイユ宮殿(Palais de Versailles)。かのマリーアントワネットが住んでいた宮殿です。
豪華絢爛とはまさにベルサイユ宮殿のためにある四字熟語だと思うほど、贅を尽くした宮殿です。これだけ煌びやかな建物が現存しているのは類がないと思います。宮殿インテリアを見るためだけでも訪れる価値がありました。
宮殿、庭園、離宮とTDLなみに敷地が広いので、全部を見て周るには1日を要します。
アラブ世界研究所
アラブ世界研究所(Institut du Monde Arabe)はアラブ諸国とフランスが文化を共有し情報を発信する研究機関として1987年に建てられました。
アラブの伝統的な幾何学模様をモチーフにした独特なファサードは、240枚のアルミパネルとガラスで構成されています。アルミパネルの丸い開口部分が開いたり閉じたりとカメラレンズのように操作でき、建物内に取り入れる採光を調整できるようになっています。
建物の設計はフランス建築家のジャン・ヌーヴェルさん。日本の電通本社ビルをデザインした巨匠です。アラブ世界研究所の建物のデザインで脚光を浴び、世界に名を轟かせました。
国立図書館
古くは14世紀から創設されたフランスの国立図書館、現在は7箇所の国立図書館がフランス国内にあります。
その中でも最も新しい国立図書館が1996年にオープンしたフランソワ・ミッテラン館(Bibliothèque François-Mitterrand)です。
新しい国立図書館の設計はフランス建築家ドミニク・ペローさんです。
敷地の4隅に「開いた本を立てた」ようなL字型の建物が向かい合っています。高さ100mのL字型の建物の高層階はほとんどが書庫になっています。
地下と低層階で4つの建物がつながっていて回廊のようになっています。回廊スペースが中庭に面していて、どこからでも自然が眺められる公園のような図書館でした。
学生館
20世紀の建築界のトップといっても過言ではないコルビジェの建築もパリ市内で見る事ができます。
1932年に建てられたコルビジェの初の公共建築のスイス学生館(Fondation Suisse)、そのお隣にはコルビジェのパリでの最後の作品となった1959年のブラジル学生館(Maison du Brésil)。
コルビジェがデザインする上で大切にしていた建築の基本原則が感じられるスイス館のデザイン、そして基本原則を元に自由さが加わったブラジル館のデザイン。
27年の時を経たコルビジェ建築を同時に見る事ができる建築スポットです。
パリにはノートルダム大聖堂やサント・シャペル礼拝堂など美しい教会もたくさんあります。
教会巡りもしてみたいですね♪
パリまでのアクセス
アムステルダムからパリまでは高速電車で3時間ちょいで訪れる事ができます。
バスだと7〜8時間ほどかかりますが、片道20ユーロくらいからでチケットを購入できるので節約旅行も可能です。