オランダの移動手段といえば、やっぱり自転車。
子どもからシニアまで、さらには元首相のルッテさんまでもが、通勤や通学、ちょっとしたお出かけに自転車を利用しています。
普段はマイ自転車を使っている方も多いですが、他都市に出かけたとき、「ああ、自転車があったらな〜」と感じること、ありませんか?
そんな時に便利なのが、オランダのICカード(Personal OV-chipkaart)を使って、1日たったの€4.65で利用できるOV-fiets(オーフィーツ)です!
OV-fietsとは?
OV-fietsはオランダ鉄道(NS)など公共交通機関が提供するレンタル自転車サービスです。オランダ全土の主要駅を中心に展開されていて、予約不要・ICカードタッチで即レンタル可能な手軽さが人気です。
しかも、NSの無料サブスクリプションに登録していれば、最大2台まで同時レンタルOK!お友達や家族とのお出かけにも便利です。
どうやって借りるの?
オランダ国内300ヶ所以上に設置されたOV-fietsステーションで、計40万台以上の自転車がスタンバイ!
2022年からはICカードで施錠・解錠できる新型モデルも登場し、さらに便利になりました。
借りられる場所は?
OV-fietsは主要駅の近くにあるステーションで借りられます。
NSアプリまたは公式サイトから、近くのステーションを検索&台数確認ができます。
現在、新型と旧型の2種類の自転車がありますが、ここでは新型タイプの使い方をご紹介します。
必要なのはICカードだけ!
OV-fietsのレンタルには顔写真付きのPersonal OV-chipkaartが必要です。匿名カード(Anonymous)は利用不可なのでご注意を。

借りるときは?
OV-fietsステーションに並んでいる自転車から好きな車体を選ぶことができます。
パンクしてないか、破損・故障はないかなどをチェックして選びましょう。
レンタルを開始するにはサドル下のスキャナーにICカードをピッとタッチするだけです。
解錠音がしたら、サドルの高さを調節して出発!
駐輪したいときは?
レンタル中の一時駐輪も超かんたん。
サドル下にあるスキャナーに鍵マークのボタンがついています。
ボタンを1秒押すとリングロックを施錠することができ、ボタンを3秒長押しするとチェーンロックが外せるようになり施錠することができます。
再び乗車するときはサドル下のスキャナーにICカードをタッチするだけでリングロックが開錠されます。
チェーンロックを解錠するには鍵マークのボタンを再び3秒長押しします。
OV-fietsの車体は全て同じデザインなので、途中で駐輪するとレンタルした自転車がどれか分からなくなることがあります。
ハンドル下部に番号が記載されているので、車体番号の写真を撮っておくと安心です。
返却方法は?
OV-fietsの返却は借りたステーションに戻して施錠するだけです。
OV-fietsステーションに駐輪して、鍵マークのボタンを1秒押して、リングロックを施錠します。
これで返却が完了です!
OV-fietsステーションで施錠することで、レンタル終了となるように自動システム化されているようです。
初めてのレンタルは「これでいいのかな?」っとドキドキですが、慣れてしまうと誰にも会わずにレンタルも返却もできるのは便利。
使い方も簡単だったので、今後もどんどん利用したいと感じました。
利用状の注意点
OV-fietsのレンタルには注意する点がいくつかあるので気をつけましょう。(2025年度しらべ)
レンタル期間
料金
料金は24時間€4.65です。3日後からはレンタル料金+€5の追加費用がかかります。
返却場所
原則として借りた場所に返却します。
異なる場所で返却する場合はNSカスタマーサービスに連絡が必要です。また別途で€10かかります。
破損・紛失・盗難
自転車を破損・紛失・盗難した場合は€20〜350の罰金となります。破損や盗難にあった場合はすぐにNSカスタマーサービスに連絡しましょう。
OV-fietsの乗り心地ってどう?
普段使っている自転車とは違うので、最初は少し違和感があるかも。しかもフットブレーキ仕様なので、ハンドブレーキに慣れている人は要注意!
また、いわゆる「街乗り仕様」なので、長時間のライドにはやや不向き。1時間以上休まず乗ると、お尻が痛くなることも…(体験談)。
それでも、ワンタッチで借りられる気軽さは本当に便利!
移動範囲が広がるので、これからも積極的に使いたいと思います。

