ヨーロッパでスターバックスが思ったほど広まらないのは、各国に根付いた美味しいコーヒー文化があるから!オランダでも、手軽に自宅で本格的なコーヒーを楽しめます。
<photo credit: Douwe Egberts>
スーパーのコーヒー売り場でひときわ目立つ、赤い「DE」のロゴ。これはDOUWE EGBERTS(ダウ・エグバート)の頭文字を取ったもので、オランダを代表するコーヒーブランドです。
実は、オランダの大手紅茶ブランドPickwick(ピックウィック)もダウ・エグバートの商品。オランダのティータイムに欠かせないほど、コーヒーも紅茶もこのブランドが浸透しています。
さらに、オランダ各地にはDouwe Egbertsの直営カフェもあり、Googleマップで「Douwe Egberts cafe」と検索すれば最寄りの店舗を見つけられます。おしゃれなオリジナルマグカップも販売されているので、ご当地マグコレクターにもおすすめ!
実は、ダウ・エグバートはオランダ国内にとどまらず、ヨーロッパ各地のカフェにもコーヒーを提供しています。もしかすると、あなたもヨーロッパ旅行中に知らず知らずのうちに飲んでいたかもしれません。
Douwe Egbertsの歴史
<photo credit: Douwe Egberts>
1753年に食品小売店としてオランダ北部の町(Idskenhuizen)にオープンした当初はDe Witte Osと言う店名だったそうです。コーヒー豆や紅茶の茶葉を取り扱う町の小さなタバコ屋さんでした。
1812年に社名をDouwe Egbertsに変え販売促進に力を注ぎ始めました。
1919年になるとユトレヒトに支店と焙煎工場を設けてコーヒー事業を拡大し、1924年からはオランダ初のポイントカードシステムを導入して顧客のリピーターを増やすことに成功しています。
1925年にDEの赤いロゴがデザインされ、ロゴ効果によるDEブランドがますます浸透しました。
コーヒーだけでなくDouwe Egberts Teaという名で紅茶の販売も続けていたダウ・エグバートは、1937年にPickwickと言う名で紅茶ブランドを立上げました。Pickwickという名称は当時の社長夫人が紅茶と同じくらい好きだった小説(The Pickwick Papers)に由来しているそうです。
1953年に設立200年を迎えたDouwe Egberts社は、栄誉あるRoyalの称号を授与しています。
1954年にはインスタントコーヒーが発売され、今までより手軽にコーヒーが飲めるようになります。それから1963年にコーヒーマシーンメーカーWigomatを設立し、コーヒーメーカーの製造が開始されました。コーヒーメーカーは冷蔵庫・洗濯機・テレビに続く、一家に一台はある家電のポジションになります。
1967年にオランダ初のテレビコマーシャルを放映し、その後も輸出事業を拡大し、世界のDouwe Egbertsと名を馳せています。
Douwe Egbertsのコーヒー豆
ダウ・エグバートの製品は顧客のスタイルに合わせて充実しています。
・フィルターコーヒー(ペーパードリップ)様の挽き豆
・コーヒー豆
・アイスコーヒー
・インスタントコーヒー
・カプセル
フィルターコーヒー(ペーパードリップ)
ダウ・エグバートのフィルターコーヒーは細挽きをメインとしていて、苦味とコクのあるコーヒーが厳選されています。
Aroma Rood(アロマレッド)
<photo credit: Douwe Egberts>
・マイルド
・細挽き
・250gまたは500g
ダウ・エグバートの代表する伝統ブレンドで、芳醇な香りの丸みのあるバランスの良いコーヒー。
Aroma Rood Blond(アロマレッド・ゴールド)
<photo credit: Douwe Egberts>
・マイルド
・細挽き
・500g
上品な味わいのアラビカ豆を主体とし、軽く焙煎した柔らかな味わいのコーヒー。
Aroma Rood Donker(アロマレッド・ダーク)
<photo credit: Douwe Egberts>
・ダークロースト
・細挽き
・250gまたは500g
重めのどっしりとした苦めの味が特徴のダークローストコーヒー。アラビカ豆とロブスタ豆の絶妙なブレンドで、コクとスパイシーな味わい。
Aroma Rood Grove Maling(アロマレッド・粗挽き)
<photo credit: Douwe Egberts>
・マイルド
・粗挽き
・250gまたは500g
アロマレッドの粗挽きバージョンで、パーコレーターで抽出する様のコーヒー。粗挽きは一般的なコーヒーメーカーで抽出すると薄くなってしまうので、上級者向け。
Aroma Variaties(アロマ・フレーバーコーヒーシリーズ)
<photo credit: Douwe Egberts>
普通のコーヒー意外に、香り付きの商品もあります。スーパーマーケットでは取扱いがあったりなかったりなので、インターネット購入がオススメです。
その他
<photo credit: Douwe Egberts>
ディカフェ(ノンカフェイン)やカフェインの少ないタイプもあります。
コーヒー豆
ダウ・エグバートのコーヒー豆には番号が振られており、数字が大きいほど焙煎時間が長い豆になります。
焙煎時間が短いものは苦味が少なく酸味が強めなコーヒー、
焙煎時間が長いものは苦味が強く香りが豊かなコーヒーです。
Verfijnd(ファーファイント)
<photo credit: Douwe Egberts>
・軽めな味わい
・焙煎レベル3
・アラビカ豆
厳選されたマイルドなコーヒー豆。上品な香りとまろやかな後味です。
Aroma Rood(アロマレッド)
<photo credit: Douwe Egberts>
・マイルド
・焙煎レベル5
・ブレンド
なコーヒーの定番中の定番のコーヒー豆。丸みのあるバランスの取れた味わいです。
Intens(インテンス)
<photo credit: Douwe Egberts>
・濃厚
・焙煎レベル7
・ダークローストブレンド
風味豊かなダークブレンドで、苦めのコーヒー。
Espresso(エスプレッソ)
<photo credit: Douwe Egberts>
・苦い
・焙煎レベル9
・ダークローストブレンド
Theエスプレッソ用のコーヒー豆。香りも強いが苦味も強い、濃いコーヒー用の豆。
その他
<photo credit: Douwe Egberts>
フィルターコーヒー同様にディカフェや香り付きの商品もあります。
インスタントコーヒー
<photo credit: Douwe Egberts>
インスタントコーヒーなども種類が豊富なのでコーヒーメーカーがなくてもダウ・エグバートのコーヒーを味わうことができます。またインスタントコーヒーはスーパーマーケットで購入できるのでお土産にもなる便利なアイテムです。
好みのコーヒーを見つけよう
どのコーヒーが良いのか迷った時はDouwe Egbertsのホームページで味覚プロファイルテストを試してみてください。質問に答えるだけで自分にピッタリなコーヒーを厳選してくれます。
ホームページはオランダ語ですが翻訳機能を使えば理解できる程度に翻訳されるので試してみてください。
オランダ在住でコーヒー好きなら絶対お世話になるDouwe Egbertsです。
日本でダウ・エグバートのコーヒーを購入するには?
最近は日本でもダウ・エグバートのコーヒーのコーヒーを買う事ができます。
アマゾンではインスタントコーヒーの販売がありました。オランダでは見かけないので逆にレアです。
楽天ではコーヒー豆の販売があります。日本でもオランダコーヒーの味わいを楽しんでみてください。