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春のライデンで美術館巡り・自然史からアート、世界の文化まで

美術館と博物館
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春の訪れとともに、ライデンの美術館巡りをしてきました。

ナチュラリス自然史博物館」では春の息吹を感じる展示が広がり、「ラーケンハル市立博物館」では歴史とアートが織りなす美しい世界が広がり、そして「ワールドミュージアム」では異文化を感じる春の新しい発見がありました。

暖かな日差しが降り注ぐ中、自然史やアート、世界の文化に触れることができるライデンの3つの美術館を紹介します。

春の散歩を楽しみながら、美術館巡りを堪能してみてください。

 

 

オランダ国立自然史博物館ナチュラリス

ナチュラリス自然史博物館(Naturalis Biodiversity Center)は、オランダの国立自然史博物館であり、生物多様性に関する研究センターです。

4200万点の標本を所蔵する世界最大級の自然史コレクションを誇ります。世界有数の自然史資料アーカイブとして、科学者にも重宝されています。

 

館内には8つのギャラリーがあり、生命の進化や恐竜の時代、氷河期など、自然界の多様性と美しさを体験できます。特にティラノサウルス・レックスの完全な骨格標本「トリックス」は必見です。

 

 

常設展示

ナチュラリスでは「生命の多様性とその保護」をテーマに、子どもから大人まで楽しめる展示が展開されています。全部で8つのギャラリーがあり、視覚・触覚・音など五感を使って学べる体験型の博物館です。

 

地球の歴史と進化エリア

ビッグバンから生命の誕生、そして現代まで。化石やインタラクティブ展示を通じて、壮大な地球の歩みをたどることができます。

 

恐竜エリア

目玉はヨーロッパ初の完全なT.レックスの骨格標本「トリックス」。その迫力と保存状態の美しさは圧巻です。

 

生命の多様性エリア

現代の動植物、微生物、そして絶滅危惧種まで、幅広い標本を通して「生きものの今と未来」に触れることができます。

 

 

 

 

ファミリーにやさしい体験

触ったり動かせる展示も多く、子ども向けワークショップやラボ体験もあるので、自然科学アミューズメントパークのような1日遊べる施設でした。

全部で9フロアくらいある巨大な建物で、下の階から順番に見て進みます。

疲れる頃の中間階にカフェがあり、上層階になるほど子供たちが自由に触って遊べる展示が増えるので、疲れてきた両親たちは子供たちを眺めてるだけでOKみたいな、展示の配置になってました。

 

 

 

建物

2019年にリニューアルされた新館はユニークなファサードで有名です。設計はオランダの設計事務所Neutelings Riedijk Architects。Neutelings Riedijkはアントワープの美術館MASもデザインしています。

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新しい建物は「自然の力強さと美しさ」を建築として表現していて、全体のデザインは、「岩」「化石」「植物の繊維」など、自然界に見られる形や構造からインスピレーションを受けています。

化石を発掘できそうな地層のようなフロアと、柔らかい自然光が差し込む大屋根が見どころです。

 

建物の中心にある巨大な階段は、DNAの二重らせんや貝の殻を思わせるデザインで、建築の象徴とも言える存在。自然光が差し込む吹き抜け空間と組み合わさって、科学とアートが融合したような美しい空間でした。

 

 

 

施設概要

ナチュラリスは、単なる博物館ではなく、「自然への好奇心を刺激し、未来への責任を育む」場所でした。

展示の美しさ、情報量、そして空間デザインのすべてが一級品です。科学や自然が好きな人には絶対におすすめです!

Naturalis Biodiversity Center 概要(2025)
営業時間:10時〜17時
入場料:€18
ミュージアムカード:入場無料
MAP:Darwinweg 2 Leiden
URL:naturalis.nl/

 

 

 

 

 

レンブラントの原点、ラーケンハル市立博物館

ラーケンハル市立博物館(Museum De Lakenhal)は、オランダ・ライデンの歴史と芸術を体感できる美術館です。17世紀オランダ黄金時代の香りが残るこの場所では、絵画、工芸、街の歴史が美しく展示されています。

元々はライデンの重要な織物取引所(ラケンハル)として建てられた歴史的建築で、現在は市立美術館として、レンブラントやライデン派の作品を中心にコレクションを展示しています。

 

 

17世紀ライデンの栄華

ライデンはオランダの知と芸術の街として栄えました。ラーケンハルでは、その時代の文化や生活、宗教、商業、そして芸術の姿をたどることができます。

特に注目は、若き日のレンブラント作品や、彼の師匠であるヤン・リーフェンスの絵画です。レンブラントはここライデンで生まれ育ち、画家としての第一歩を踏み出しました。

 

 

展示の見どころ

館内では、17〜19世紀のオランダ絵画、祭壇画、宗教画、肖像画などが並びます。静謐で柔らかな自然光のもと、重厚な木製の展示空間が作品の世界観とぴったりマッチしています。

また、近現代のオランダ作家の作品や、ライデンの繊維産業・市民の暮らしにまつわる展示もあり、時代を越えたアートと歴史のつながりを感じることができます。

静かな空間で絵と向き合う贅沢な時間を、ぜひ味わってください。

 

 

 

建物と建築美

ミュージアムの名前にもなっている「ラケンハル」とは、かつて織物の品質を管理していた布地検査所のこと。1640年に建てられた建物は歴史的価値が高く、外観・内観ともに17世紀建築の美しさが保たれています。

 

門の上にある風車のオブジェ

博物館の正面入口の門の上部には、風車の形をした装飾が施されています。ライデンの歴史的な織物産業と風車の関係性を象徴しており、街の伝統的な産業のシンボルになっています。

 

回廊壁に埋め込まれている石碑

外のカフェスペースの回廊の壁には、かつての布地検査所時代の石碑が埋め込まれています。当時の人々の営みが垣間見えるディテールで、見逃せないスポットです。

 

レンガとガラスのエントランスホール

2019年に大規模リニューアルされ、赤レンガと白い石材、ガラスが織りなすコントラストが印象的。歴史とモダン建築の融合が見事です。

 

ステンドグラス

ライデン市庁舎のために制作されたウィレム・ティボー作のステンドグラスは、歴史的人物や紋章を描いた荘厳な作品群。階段ホールなど、館内各所でその美しさを楽しめます。

 

 

 

 

施設概要

ライデンの中心地にあり、駅から徒歩圏内というアクセスの良さも魅力。こぢんまりとした施設ながら、アート好き・歴史好きには深く刺さる場所です。

Museum De Lakenhal 概要(2025)
営業時間:10時〜17時(月曜休館)
入場料:€16
ミュージアムカード:入場無料
MAP:Oude Singel 32 Leiden
URL:lakenhal.nl/

 

 

 

世界をめぐる好奇心の旅、ライデンのワールドミュージアム

ライデンの街を歩いていると、川沿いに静かに佇むクラシカルな建物が目に入ります。それが、ワールドミュージアム(Wereldmuseum Leiden)

かつて「国立民族学博物館」として知られていたこの場所は、現在、世界の文化と人々の暮らしをつなぐ文化人類学のミュージアムとして親しまれています。

 

 

世界五大陸から集められた文化のかけらたち

展示の中心は、アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ ― それぞれの地域で育まれた民族衣装、装飾品、宗教美術、生活道具などです。

中でも、日本、中国、インドネシアの展示は特に充実していて、和太鼓や能面、絵巻物、精緻な仏像などが繊細なライティングのもとで展示されています。

それらは単なるモノではなく、そこに生きる人々の価値観・信仰・暮らしぶりを映し出す「文化の証」。ひとつひとつの展示に、見入ってしまう魅力がありました。

 

 

体験的な展示空間

ワールドミュージアムの魅力は、静かに展示を眺めるだけではありません。子どもも大人も楽しめるインタラクティブな展示や、特定の地域や文化にフォーカスした企画展も定期的に開催されています。

音で、映像で、時には匂いで、五感を使って文化と出会う仕掛けは、「異文化理解」ではなく「異文化体験」に近い感覚。

観光の途中でふらりと立ち寄って、思いがけない知的刺激に出会える場所です。

 

 

前庭も見どころのひとつ

建物そのものも、19世紀の趣を感じる美しいつくりですが、特にエントランス前の庭が魅力的。

春には桜の木が満開を迎え、来館者を迎えてくれます。4月上旬に訪れたらお花見できました。

温かな日差しの中で、ゆっくりと散歩できる春のひととき、まさにおすすめです。

 

 

施設概要

ライデン中央駅から徒歩10分程度。街の中心からもアクセスしやすく、レンブラントの生誕地跡(Weddesteeg)も近くにあるので、セットで巡ってみるのもおすすめです。

Wereldmuseum Leiden 概要(2025)
営業時間:10時〜17時(月曜休館)
入場料:€16
ミュージアムカード:入場無料
MAP:Steenstraat 1 Leiden
URL:leiden.wereldmuseum.nl/

 

 

\ライデンの観光情報はコチラ/
【ライデン】シーボルト・風車・城跡・大学・植物園と訪れてみたら見所満載な街
人口密度の高い都市第二位のライデンは画家レンブラント生誕の街。オランダ最古で高レベルのライデン大学卒業生には13人のノーベル賞受賞者も。シーボルト博物館があり日本文化との繋がりも強いです。現在も稼働している風車では小麦粉を販売していたり、観光スポット満載です。