4月27日は、オランダ最大のお祭り「キングスデー(Koningsdag)」。
この日は国王ウィレム=アレクサンダーさんの誕生日で、国中がオレンジ色に染まり、街全体がパーティーのような雰囲気になります。

全国民が国王の誕生日を知っていてお祝いするって素敵ですね。

現在では観光イベントとしても有名ですが、実はこのキングスデー、
130年以上続く歴史ある祝日だということをご存知でしょうか?
しかも最初は「国王」ではなく、
ある“女の子の誕生日”を祝う日から始まったという意外なルーツがあります。
この記事では、キングスデーがどのようにして現在の形になったのか、
その歴史をわかりやすくまとめました。
初代キングスデーは8月31日
キングスデーの起源は、1885年までさかのぼります。
当時はまだ「キングスデー」ではなく、
ウィルヘルミナ王女の誕生日(8月31日)を祝う「プリンセスデー」として始まりました。
その後、1890年に父であるウィレム3世が亡くなり、ウィルヘルミナが女王として即位。
翌年の1891年からは、彼女の誕生日が国民の祝日となり、
これが現在のキングスデーの原型となりました。
この8月31日の祝日は、
女王ウィルヘルミナの時代から、次のユリアナ女王の即位まで、約50年以上続きます。
4月30日に変わったキングスデー
1948年、ユリアナ女王が即位すると、
キングスデーは彼女の誕生日である「4月30日」に変更されました。
さらに1980年、ベアトリクス女王が即位。
彼女の誕生日は1月31日でしたが、
寒い冬ではなくお祝いしやすい春の時期を優先し、
引き続き4月30日が祝日として維持されます。
この期間は「クイーンズデー(女王の日)」と呼ばれ、
現在のキングスデーのスタイル(街全体で祝う文化)が大きく広まった時代でもあります。
現在は4月27日がキングスデー
2013年、ウィレム=アレクサンダー が即位し、
キングスデーは現在の4月27日へと変更されました。
この日付は、国王自身の誕生日です。
約120年ぶりに「男性の国王」が誕生したことで、
名称も「クイーンズデー」から「キングスデー」へと変わりました。
ちなみに次の王位継承者は、長女のカタリナ=アマリア王女。
将来的には再び「女王の時代」になる可能性もあり、
キングスデーの名称や時期が変わる可能性もあります。
前倒しになるキングスデー
キングスデーには、ちょっとしたルールがあります。
それは
日曜日にあたる場合は前日に開催されるということ。
オランダでは日曜日は静かに過ごす文化があるため、
大規模なイベントは土曜日に前倒しされます。
例えば2025年は、4月27日が日曜日だったため、
4月26日(土)にキングスデーが開催されました。
この“前倒しの年”は少しレアなので、
旅行のタイミングを考える際にはチェックしておくと安心です。
最後に
キングスデーの歴史を知ると、
ただのお祭りが少し違った視点で楽しめるようになります。
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