4月27日はウィレム・アレクサンダー国王の誕生日です。
この日はKoninginnedag(キングスデー)と呼ばれる祝日となり、オランダ国民全員で国王の誕生日を「盛大」にお祝いする日です。
全国民が国王の誕生日を知っていてお祝いするって素敵ですね。
キングスデーはオランダ国内最大級のイベントで、今では観光行事の1つともなっています。
キングスデーの歴史は古く135年以上前に遡ります。初代はキングではなくプリンセスの御誕生日をお祝いするパレードが始まりだったようです。
本日はオランダのキングスデーの歴史を勉強してみたいと思います。
初代キングスデーは8月31日
現オランダ王国はウィレム1世が国王に即位した1815年に始まります。
ウィレム1世の孫にあたる三代目国王ウィレム3世の時代に、長女ウィルヘルミナ王女の5歳の誕生日(1885年8月31日)がプリンセスデーとして定められました。
ウィレム3世が亡くなった1890年にウィルヘルミナ王女が女王に即位します。
そして翌年の女王ウィルヘルミナの誕生日(1891年8月31日)が初めてキングスデーと呼ばれる国民の祝日となりました。
幼くして女王となったウィルヘルミナの誕生日を祝う8月31日のキングスデーは、娘のユリアナ王女が即位する1948年までの57年間つづきました。
二世代に渡る4月30日のキングスデー
1948年にユリアナ王女が女王に即位し、翌年の1949年からは女王ユリアナの誕生日の4月30日がキングスデーと変更されました。
そして女王ユリアナの娘ベアトリクス王女が女王に即位したのは1980年。女王ベアトリクスの誕生日は1月31日でしたが、自分の誕生日をキングスデーとはせず、代わりに4月30日を国民の祝日にしてクイーンズ・デーと名前を変えました。
よって現国王アレクサンダーが即位する2013年までの65年間は4月30日がキングスデー&クイーンズデーとなっていました。
現在は4月27日がキングスデー
現国王のアレクサンダー王が即位したのは2013年です。以来4月27日がキングスデーとなっています。そして歴代初めてキングスデーがキング(男性)の誕生日となっています。
次の王位継承権はカタリナ王女なので、男性キングのキングスデーはレアなのかもしれません。
ちなみにカタリナ王女のお誕生日は12月7日です。冬のキングスデーも初となりますが、王位が継承されるのはまだまだ先のお話かもしれません。