食事が美味しいことで有名なスペインのバスク地方の州都ビルバオで、バカみたいにピンチョスを食べ歩いてきました。
見た目が同じようでも、お店によって全く異なるピンチョスは、1つが小さいので1回の食事で3〜6品くらいは余裕でペロリと完食。
いろんな種類をたくさん味わうことができ、思ってた以上に食べ歩き観光を楽しめました。
ピンチョスとは?
ピンチョス(pinchos)とはパンのうえにオカズがのった食べ物で、お酒のつまみや軽食で食べるスペインのタパス文化の1種です。スペイン北部で主流なタパスといった感じです。
タパスが小皿料理なのに対して、ピンチョスはオープンサンド風なのでスナック感覚で食べられるフィンガーフードでした。
ボリューム感あるピンチョスは1つ€2〜3くらい。
軽食だったら2ピンチョスとドリンク1杯で十分です。ビールと2ピンチョスで平均€7くらいでした。
夕ご飯としてなら3〜6ピンチョス食べるとお腹がいっぱいになりました。
お店に並んでいるたくさんのピンチョスの中から食べたいものを指差しで注文できます。お肉系のピンチョスはその場で温めてくれました。
ピンチョスとドリンクを選んだら、その場でお会計も済ませてから「いただきます」です。
美味しかったお店ベスト5
全部で10店ほどのタパスバーでピンチョス三昧してきました。事前に下調べした人気店から、ふらっと入った地元のお店まで、美味しいお店がたくさんありました。
いつ訪れても混雑しているお店は絶品なピンチョスが多かったです。
第1位:Gure Toki
タパスバーが集まる新広場にあるGure Tokiはレビュー評価が高くピンチョスが絶品と有名なお店です。
いつ行っても混んでますが、 人混みに混ざっても食べたい、ビルバオで絶対に訪れたいタパスバーです。
お魚(ヨーロッパへダイ)と、ポルチーニ茸の肉詰めのピンチョスをいただきました。ホッペが落ちるって表現が正しい美味しさでした。
Gure Tokiはバスクチーズケーキも絶品です。濃厚で甘すぎず、口に入れると消える軽さとクリーミーな、この世のものとは思えない美味しさでした。
他にも蟹の天ぷらや、タコのなんちゃらが人気らしいです。お腹を空かせて訪れて、全制覇したいくらい美味しいお店でした。
第2位:El Globo tavern
街の中心のマユラ広場の近くにあるEl Globo tavernはクリーミーなピンチョスが絶品です。ここも人気店で、混んでることが多いです。
貝殻のピンチョスはシーフードのピンチョスで海の味がして、すっごい美味しかったです。
グレーのピンチョスは牛肉とトリュフのピンチョス。これも絶品でした。
クリームパンのような見た目のピンチョスは、具材をすりつぶしてクリーム状にしたような感じで、濃厚なグラタンのようで美味しかったです。
他では食べたことのない、ここでしか食べられない美味しさでした。
第3位:Toma y Daka
Toma y Dakaもタパスバーが集まる新広場にあるお店です。
ここは下調べなくブラリと入店したのですが、スペインオムレツのピンチョスがとても美味しかったです。ホクホクのポテトと、味濃いめのハムと、オムレツのフワトロ感がベストマッチでした。そしてボリューミーな1品です。
他にも様々なピンチョスがずらりと並んでました。見た目が鮮やかで珍しいものが多かったです。
カウンター席があるのでディスプレーを眺めながら食べれました。食べながら次のピンチョスを見定める楽しさも味わえました。
第4位:Txiriboga
旧市街地を散策中に突然の通り雨。雨宿りで立ち寄ったタパスバーTxiribogaのピンチョスも美味しかったです。
小さなハンバーガーみたいのは、カラマリ(イカフライ)のピンチョスでした。
丸いボールのピンチョスはピリ辛のピロシキみたいな味で、上のソースは甘塩っぱくて、よくわからないけど美味しかったです。
ぶらっと立ち寄ったお店で、わからないけど美味しいものに出会えるのも旅の醍醐味でした。
第5位:Café Iruña
ビルバオ駅の近くにあるCafé Iruñaはピンチョスが食べれる人気のカフェ。
訪れた時間がお昼前だったからかピンチョスは種類が少なかったです。でもバケッドではなく食パンタイプのピンチョスがあって、久しぶりの柔らかパンで美味しかったです。
このカフェは1903年にオープンしたお店で店内の美しさが魅力です。美しい店内でコーヒーを飲むだけでも贅沢な時間になります。
夕方から限定で販売しているモノール(串焼き)が絶品なんだそうです。(お昼前に訪れたので置いてませんでした。)次回はモノールを食べてみたいです。
珍しいピンチョス5選
スペインならではの珍しい食材を使ったピンチョスも色々とありました。珍しい物や特産品を食べる体験も旅行の醍醐味です。
見た目だけでは味が想像できないピンチョスも多く、食事の度にピンチョス・チャレンジをするのも楽しかったです。
うなぎの稚魚
うなぎの稚魚が山盛りにのったピンチョスが多くのお店で並んでいました。塩分控えめのシラスみたいな感じで、オリーブオイルなどで味付けがされてました。
珍しいので観光として食べるのにおすすめです。
フライドポーク
「ベーコンをそのままドーン」みたいなみためのフライドポークが山盛りになってました。これもたぶん注文できるっぽいです。
今回は食べませんでしたが、肉を欲してる時はこれだなって魅力がありました。
コロッケ
コロッケも美味しかったです。お店によるかもしれませんが、クリームコロッケのようなトロける濃厚感でした。写真は生ハム入りコロッケ。ビールとの相性が完璧でした。
チョリソー
スペインのソーセージといえばピリ辛のチョリソーです。小さな目玉焼きがのってて可愛くて注文しちゃいました。
見た目だけで味が想像できるピンチョスがあると安心します。チョリソーの後ろに写ってるカラマリも美味しかったです。
アンチョビとアンティチョーク
アンチョビが苦手なのですが、トライしてみたらやっぱり苦手でしたww
丸いボールはなんだろ?と注文してみたところアンティチョークのフライでした。これも苦手でしたwww
ちなみにアンティチョークの上にのってたカリカリベーコンが絶品でした。(生ハムのフライみたいな感じ。)これだけでも食べる価値がありました。
番外編:生ハムオムレツ
今回宿泊していたホテルは朝食が近所のカフェで食べれるシステムでした。
毎朝好きなサンドイッチを1つ選べたのですが、生ハム入りのスペインオムレツが特に美味しかったです。
毎日できたてのサンドイッチが食べれる美味しい朝ごはんでした。
カフェでも美味しい食事を発見できるので、朝食や休憩に立ち寄ってみてください。
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ピンチョスの入門編
最初は注文方法などが分からなくて困惑してしまいますが、慣れてしまえば「オヤツに1ピンチョ」くらい気軽に食べることができます。
ピンチョス食べ歩きの役立ち情報をまとめてみました。
食べ歩くなら旧市街
観光地のタパスバーやカフェバーには必ずと言えるほどカウンターにピンチョスが並んでいました。
特に旧市街にタパスバーが多く集まっていて、10〜20m間隔くらいでタパスバーが並んでました。
旧市街の新広場(Plaza Barria)はタパスバーの本拠地みたいになっており、50m四方の広場に10店舗以上のお店が並んでいます。
新広場をグルグル周回するだけでも食べ歩きできてしまいます。
ピンチョスの練習するならマーケット
勝手が分からない初ピンチョス、ちゃんと注文できるか心配な時は最初にリベラ市場(Erriberako merkatua)に訪れてみてください。
マーケットの一角がフードコートのようになっているので、どのような食べ物があるのかゆっくり見て選ぶことができます。
また食材の英語表記があったり、値段も書いてあるお店が多いので安心です。
マーケットの中に広いテーブルスペースがあるので、購入したピンチョスをゆっくりと食べることができます。トイレもあるので休憩と軽食を兼ねて利用することができました。
まずはリベラ市場でピンチョスの練習してから街へと繰り出すと自信がつきます。
1店舗で食べすぎない
1つのお店に10種類以上のピンチョスが並んでいますが、1店舗で食べすぎないのが食べ歩きのコツ。
2〜3店舗はしごしながら、新しいピンチョスに出会うのも旅の醍醐味です。
小腹が空いたら1ドリンクと1ピンチョスで小休憩、っと繰り返すと永遠に食べ歩きができますw。
スペイン語
英語を話せる店員さんがいらっしゃるお店もありましたが、基本はスペイン語でした。
指差しで注文できましたが「何個いる?」と尋ねられるので、スペイン語で数字を1〜3くらいは覚えておくと役立ちます。(ウノ・ドス・トレス)
またお会計が終わったらグラシアス(ありがとう)と言うと笑顔になってもらえました。
また注文する前にオラ(ハロー)というのも大切です。
お会計
ピンチョスの注文の難しい点はお会計です。カウンターで食べる場合は最後にまとめてお会計ができるお店もありましたが、テーブルで食べる場合は会計時に何を食べたか申告するシステムなお店もあります。
しかし食べた物が何だったのか分からないピンチョスもあるのでw、基本的に注文したときにお会計を済ませてしまうのがベターです。
おかわり注文するごとにお会計する感じです。
訪れたすべてのお店でカードでの支払いができましたし、オランダのデビットカードでも支払えました。
最初は注文するのにドキドキしましたが、要領が分かれば不安要素はありませんでした。すぐにピンチョスマスターになれると思うので、ビルバオに訪れたら食べ歩きを楽しんでみてください。