2020年からオランダへのワーキングホリデーが始まったもののパンデミックの影響で一時的に申し込みが停止していたようです。
ですが6月14日から再びワーキングホリデーの受け入れが始まりました。
ワーキング・ホリデー とは…
2国間の協定に基づいて、青年が異なった文化の中で休暇を楽しみながら、その間の滞在資金を補うために一定の就労をすることを認める査証及び出入国管理上の特別な制度である。 原則として、各相手国ごとに一生に一度しか利用できない。 (ウィキペディアより)
日本国籍の18〜30歳の方はオランダへ1年間のワーキングホリデーに参加することができます。
参加・申込方法は日本ワーキングホリデー協会のホームページをご覧ください。
オランダでの英語
オランダはヨーロッパの中で英語が比較的通じる国なので、ワーホリの人気が高まるのではないかと言われています。
ワーホリでオランダに来る方で、オランダ語がネイティブな方は少ないと思います。英語が通じるといっても公用語はオランダ語です。「英語が通じるからなんとかなる」って言いますが、その「なんとか」の範囲が人によって大きく感覚が異なります。
コミュニケーション能力や、他国でのワーホリ経験の有無にもよりますが、筆者が思うところの「なんとか」の範囲を考えてみました。
オランダ・ワーホリは英語の学習になる?
働いて生活しながら異国の文化を学ぶことができるワーキングホリデー。英語の勉強やレベルアップを目的としている方も多いかと思います。
オランダは英語が通じるので、観光地としても人気があります。また世界の企業の本社や支店も集まっているため駐在員が多く、大学は英語で授業をおこなうので留学生も多く、都市部には英語の語学学校もあります。
ただし日常生活で目にするのはオランダ語、耳にするのもオランダ語。ビザの書類や役所からの手紙などもオランダ語です。
スーパーや商店のレジではオランダ語で話しかけられます。住宅街の飲食店も基本的にオランダ語です。
英語でも良いかと尋ねれば英語に切り替えてくださる方もいますが、英語で返答してもオランダ語で返される時もあります。
学校に通ったりして英語友達などを作らないと誰かと英語で会話をするシーンは少ないように思いますし、英語初級すぎると友達を作ることも難しく生活の中で英語力向上を図ることは容易ではありません。
やはり真剣に英語を学びたいのであれば英語圏へのワーホリや留学をお勧めします。
仕事を探せるか?
ワーホリの一番の魅力は就労ができることです。ですがオランダ語ができないとなると働ける場所はかなり狭まります。英語が通じるといっても、オランダ人は基本的にオランダ語で喋ります。英語をオフィシャルに使う職場は多くはありません。
またオランダ・ワーホリは1年を通して同じ雇用主のもとでは就労できない点も仕事を見つけづらいかもしれません。
英語環境の仕事を探すのであれば、観光地での飲食店やホテル・ホステル関係の仕事が見つけやすいと思います。観光客がターゲットの職場だと、英語の接客要員として雇ってもらえる場所が多いです。また観光地はハイシーズン前(夏休み前やクリスマス前)に求人が多く出ているので、短期間での仕事も探しやすくなります。
飲食店のウェイター・ウェイトレス、ホテルの受付などで働く場合は、お客様との意思疎通、コミュニケーションが取れるレベルの英語力が必要になります。また観光情報などを聞かれることが多いと思うので、観光知識も必要になることもありそうです。
ビジネス英語がOKの英語上級者さんであればオフィスの事務員などの仕事を見つけることもできるかもしれません。募集があるかどうかは運しだいです。
英語に自信がない場合は、ホテルのクリーニングや日本食屋さんでのキッチン業務などのお仕事もあるとは思いますが、語学レベルによっては仕事探しがとても難航する可能性もあります。
自然豊かな地方で生活してみたい方はオランダ語が話せないと仕事を見つけられないかもしれません。
ワーホリ国によくある、日本人・アジア人向けのガイドツアーなどはまだ盛んではありません。ワーホリが始まったことで今後そのような事業が栄えればガイド業なども見つけることができるかもしれませんね。
(アムステルダムでは英語のガイドツアー業などの募集は見かけます。)
「なんとかなる」英語力は…
オランダはまだワーホリが始まったばかりなのでワーホリコミュニティーなども少ないと思います。現地で友達を作るならやはりコミュニケーションが取れるレベルの英語が必要になります。
筆者が思う「なんとかなる」英語力は、インターミディエイトレベルで英語圏での生活の経験がある方ならば「なんとかなる」のかなぁと思います。
またはコミュ力がめちゃめちゃ高い方。コミュ力最強の方は世界のどこででも生き抜けるように感じます。羨ましいです。
アムステルダムの繁華街の飲食店では英語で接客してもうことが多いですが、中心部から外れたり住宅街のお店ではオランダ語の接客が多いですし、年に一回くらいはオランダに居るならオランダ語で喋りなさいと言われたりもします。
英語は既に堪能でオランダ語を勉強するくらいの余裕があってのワーホリだと充実した1年を過ごすことができるのではないでしょうか。
オランダにワーキングホリデーを検討されているのであれば、まずは今から英語の勉強・復習を始めてみてください。今から始めれば渡航までに必ず成長しているはずです。一日30分でも、後でやっといてよかったと思える日が必ずやってきます。
オランダはヨーロッパのほぼ中央に位置しているので、ワーホリをしながらヨーロッパ旅行も楽しめます。週末にパリでお買い物、ベルギーにワッフルを食べに行くこともできます。バケーションにはギリシャやイタリアのビーチでエンジョイすることも!オランダ以外のヨーロッパの国では英語が通じない所もありますが、各国とも観光地では英語ができる店員さんが多いです。
筆者の時代にはオランダ・ワーホリの選択種がなかったので、今の若者が羨ましいです。事故なく怪我なく1年間おもいっきり楽しんでください!