フランス中南部に位置する町ル・ピュイ=アン=ヴレ (Le Puy-en-Velay)。
地名のピュイは火山を意味し、町中に火山によってできた奇形な岩がそびえ立っています。
そしてその岩の上には教会が建っており、巨大なマリア像が町を見守っています。




見守る女神、巨大なマリア像

奇形岩の1つ、コルネイユ岩山(Rocher Corneille)の頂上には町のランドマークとなる大きなマリア像がそびえたっています。

全長約16m、重さ110トンの赤銅色の像は”フランスのノートルダム像”と呼ばれており、ナポレオン3世がクリミア戦争の時にロシアから運んだ大砲の金属を使い1860年に建てられました。

この像の中には入ることができます。
マリア像の王冠部分が展望台となっており、町を一望することができます。



奇岩上のサン・ミッシェル礼拝堂

2万年前、この地は大きな湖だったと考えられており、湖の底から火山活動がゆっくりと起こったことにより奇形な岩山が残ったとされています。


町の端にあるエギュイユ岩(Rocher Aiguilhe)の頂上には、961年に建てられた歴史ある礼拝堂”サン・ミッシェル礼拝堂”があります。
内部に残るフレスコ画も修復されながら大切に保存されています。


268段の階段を上ってサン・ミッシェル礼拝堂へと訪れることができ、礼拝堂からは町全体を見渡せる絶景が広がります。




サンティアゴ巡礼路の大聖堂

ル・ピュイにある大聖堂、ノートルダム・ド・アノンシアション大聖堂(ル・ピュイ大聖堂)は何世紀にもわたって建設されています。
5世紀から15世紀までのあらゆる時代の建築様式がとられておりますが、大部分は12世紀の前半に増改築されロマネスク様式の建物となっています。


ル・ピュイ大聖堂はかつてより聖母崇拝の巡礼地となっていました。
13世紀にフランス国王ルイ9世が、”黒い聖母”を大聖堂に贈呈したことでさらに人気が高まり、多くの巡礼者が訪れるようになりました。
今ではUNESCOの世界遺産フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路の1つに登録されています。

”黒い聖母”は18世紀のフランス革命により破壊されてしまいましたが、今は新たに作り直された聖母が祀られています。

 



伝説の”熱病の石”

<photo credit: (c) minacono>
ル・ピュイ大聖堂には”熱病の石”(La pierre des fièvres)と呼ばれる黒い平らな岩が安置されています。

8世紀に先史時代の墓石の取り壊しが行われ、その墓石の一部が聖母マリア像の台座として使われたそうです。
聖母マリアの台座として使われたことで、この石は大切な存在として扱われるようになりました。

また熱病に冒された女性が、聖母が指し示す大きな石に横になるとそれが治ったという”奇跡の癒し”が伝えられています。

病が治ると信じられるようになり”熱病の石”として現在も伝説が残っています。

Le Puy-en-Velayへのアクセス
アムステルダムからフランス、パリへ(約1時間20分)
パリ市内リヨン駅から特急電車(約4時間半、乗換有)
Le Puy-en-Velay下車




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