ユトレヒトとアイントホーヘンの間に位置する街のセルトーヘンボスは多種多様な呼び名のある変わった街です。
正式名称はセルトーヘンボス(’s-Hertogenbosch)、通称はデンボス(Den bosch)、カーニバルの期間はオエテルドンク(Oeteldonk)との街名で呼ばれます。
その他にもフランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語でも呼び方が違っていたり、16世紀には難攻不落の要塞都市だったことから沼地のドラゴン(Moerasdraak)というゲーム世界のような俗称があったそうです。
あだ名が多すぎてややこしいですが、オランダではデンボスと呼ぶのが一般的です。デンボスはオランダ版シュークリームのボッシュボール発祥の街として有名です。
デンボスの観光スポット
アムステルダム駅から電車で約1時間ほどのデンボス。ボッシュボール食べて、街中をグルッと観光して、隣町にも訪れても日帰りで散策できました。
セルトーヘンボス駅
思っていたより大きかったセルトーヘンボス駅は、毎日4万人以上が行き交うオランダで7番目に利用率の高い立派な駅でした。
プラットホームのアーチ構造がステキで、電車を降りた瞬間に「知らない街にやってきた感」がありました。良い意味でオランダっぽくない印象のプラットホームで旅行気分のスイッチが入ります。
ちなみにこのプラットホームの屋根部分は古いもので1896年に建てられたものが現存しています。思わぬところで立派な建造物を見ることができました。
ボッシュボール
セルトーヘンボス駅前すぐのところにあるパン屋さんヤン・デ・グロート(Jan de Groot)はオランダ銘菓ボッシュボール(Bossche Bol)の老舗です。
週末は混むとのことだったので午前中に訪れました。それでも8割くらいは席が埋まってました。
ボッシュボールはシュー生地の中にホイップクリームがたっぷりつまってて、チョコレートでコーティングされているスイーツです。
直径12cmのジャンボシューで、日本のシュークリームと違うのは生地が薄いところな気がします。チョコレートがソフトなペースト状なのも特徴的で、生地と密着しています。
生地の存在感は少なくチョコとクリームを食べているような味わいです。
ヤン・デ・グロートのボッシュボールはスーパーなどで売っているのと違って甘すぎず上品なお味でとても美味しかったです。
お店には他にも美味しそうなケーキがたくさん並んでいました。
この投稿をInstagramで見る
デザイン美術館
かつては現代アートやグラフィックを多くコレクションしていたセルトーヘンボス市立美術館。2018年からはデザインミュージアム(Design Museum Den Bosch)と名称を変更し、20〜21世紀のデザインに特化した展示を行っています。
デザイン・アート・テクノロジーに焦点をあてた企画展が魅力的で、気がついたら長居してました。
北ブラバント美術館
旧軍事政府官邸だった建物の北ブラバント美術館(Het Noordbrabants Museum)はブラバント州の歴史品を多くコレクションしています。
ゴッホの故郷でもあるブラバント州。この美術館にはゴッホの作品も収蔵しています。
聖ジャンス聖堂
1530年頃に建てられたゴシック建築の聖ジャンス聖堂(Sint-Janskathedraal)は、オランダ文化遺産ベスト100にも選ばれている美しい大聖堂です。
彫刻や装飾が多く、ステンドグラスも美しい大聖堂は入場無料です。
また、有料となりますが教会の塔や屋根の上に登ることもできます。人気のアクティビティなので週末のチケットは完売していることも。早めに購入を推奨します。(1週間前にチェックしたら売り切れてました…。)
この投稿をInstagramで見る
運河とアート
デンボスも運河のクルーズツアーが人気なようです。ボートには乗船しませんでしたが、運河沿いを30分くらいお散歩してきました。
運河の上を歩いたり、綺麗な風景を眺めたりと、ステキな景色を楽しめました。
この投稿をInstagramで見る
運河沿いや公園に変わったオブジェが点在している不思議な町でした。
この投稿をInstagramで見る
観光案内所(VVV)
デンボスの観光案内所(VVV)の建物はオランダ最古の煉瓦造りの家だそうです。全く知らずに素通りしてきてしましました。
次回に訪れたときには立ち寄ってきたいと思います。
アイスとハンバーガー
セルトーヘンボス駅から真っ直ぐ歩いて観光案内所(VVV)がある広場までの通りには小さな煉瓦造りの建物が並んでいます。通り沿いには小売店が多く、アイス屋さんには行列ができていました。
アイス屋さんの向かいにあるBAR35(バー35)は巨大ハンバーガーで有名なお店です。クラシックのバーガーで12cm以上の高さ!顎が外れてもガブリつけない大きさです。
肉厚なバーガーにカリカリベーコン、ピリッと辛いパラペーニョに厚切りトマトのコンビネーションが最高でした。野菜も入ってるからヘルシーですw。
クラシックより高さのあるダブルバーガーや、何が出てくるか分からないシェフスペシャルなどメニューが豊富なのでハラペコで訪れてみてください。
ボールハウス
この投稿をInstagramで見る
セルトーヘンボス駅から9番バスで約15分、町の北側にあるボールハウス(Bolwoningen)は1984年に建てられた実験住宅です。50戸のボール型の住宅は3階建てで、丸窓が特徴的なユニークな集合住宅。
時間がなくて立ち寄れなかったので、次回に訪れたい建築です。
ガラスファーム
セルトーヘンボスとアイントホーヘンの中間にスケインデル(Schijndel)という小さな町があります。この町のシンボルとなる建物が町の中央広場に2013年に建てられました。
ガラスファーム(The Glass Farm)と名付けられた建物は全面ガラス張りです。ガラス面には伝統的な農家の建物のファサードが1.6倍のスケールでプリントされています。
古い物を新しいスタイルでデザインしたガラスファームは様々な賞を受賞している建築です。設計はオランダを象徴する設計集団のMVRDV。この建物が見たくてスケインデルに訪れてきました。
夜景が美しいらしいので、また訪れたいです。
この投稿をInstagramで見る
観光マップ
デンボスの観光情報をGoogleマップにまとめました。
アクセス
アムステルダムからデンボスことセルトーヘンボス駅まではオランダ鉄道(NS)で約1時間です。
4日前までにオンラインチケットを購入すると10%オフになります。
オランダ在住の方でOVカードをお持ちの方はオランダ鉄道のサブスクリプションに加入すると割引料金で乗車できます。